1話
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『……お子様チャレンジ、かな』
「!! ハ!ハ!やはりな!ニンゲンはかなり賢いようだッ!“お子様チャレンジ”が難しいと答えた、それが何よりの証拠!ニャーッハッ!ハハッ!」
嬉しそうに笑いながら走り去るパピルスを、何度目かも分からず見送る
……何かもう、微笑ましくなってきたな
「“お子様チャレンジ”って言ってくれてサンキュー」
『いやぁ…ああ聞かれちゃ、そう答えるしかねぇだろ…』
「ワオ、随分と優しいな?……パピルスのやつ、昨日は“星占い”を解こうとしてたんだぜ」
『……それは、また…何を解く気だったんだ』
「ハッハッハ、違いない」
ソラの鋭いツッコミに気を良くしたのか、サンズは可笑しそうに笑っていた
───────
─────
───
あれからパピルスにつき合い、色々なパズルを解いていった
道に設置された×模様を全て〇模様に変えるパズルや、色や効果が変わるタイルを渡って進むパズル等
そういったパズルを解いていく内に、いつの間にかソラ自身も楽しんでいた
それはサンズやパピルスも同じ様で、スケルトンにしては豊かなその表情を綻ばせていた
そして遂に、最後の問題に辿り着く
『……うわぁ…高…』
下を覗けば、遥か遠くに地面が見える
ソラは切り立った崖に渡された吊り橋の上に立っていた
『いや、ここ渡んの…?マジか……』
風が吹いている訳でもないのに、ユラユラと揺れている感覚がする
早くも引き返したい気持ちを抑えながら、ソラは一歩、また一歩と吊り橋を渡り始めた
すると、吊り橋の先に骨兄弟が立っているのが見えた
「いいか、ニンゲン!最後のゲームだ!こいつは、これまでで一番危険だぞ!」
『え?ゲームって…こんな所でパズルやんのか!?』
“せめて吊り橋を渡ってからにしてくれよ”と項垂れるソラに、パピルスはビシッと手を構えて言った
「問答無用!見ろ!“恐怖の死刑執行マシーーーン”!」
その声と共に現れたのは、大砲や槍、火炎放射器に巨大なモーニングスター
……そして、縄に吊るされた犬だった
『……ナニコレ』
あまりのとんでもない光景に、顔を引き攣らせる
だがパピルスは引いてるソラに構わず話を続けた
「オレが“やれ!”と一言合図をすれば、たちまち動き出すのだ!大砲が発射され!槍が突き刺し!ナイフが切り刻む!全ての凶器が、容赦なく攻撃を始めるぞッ!この仕掛けを、生きて突破する事はまず不可能!」
『いや……いやいやいやいや、急に本気出しすぎだろ!?』
「覚悟はいいか!いいなら…行くぞ!」
『いいわけあるかァッ!!』
何なんだよ急に!?
さっきまであんなに…楽しくパズルやってたってのに!!
やっぱり嘘だったのか!?騙されたのか!!?
ここで私を殺す為に、わざと無害なフリをして…!!
「よいな!」
『ちょ、ちょっと待てって…!』
「いっ…せーの…!」
『こんなとこで暴れて、もし吊り橋が落ちでもした…ら……』
「……ホントにやっちゃうからな!」
『……? ……あ…?』
意気込んでいるパピルスを他所に、こちらに向けられた凶器は一切動かない
「……動かないぜ?故障かな?」
「失敬な!今…合図するところだ!」
異変に気付いたのか、サンズがパピルスに問い掛ける
その表情は、どこか“こうなる事が分かっていた”様な微笑みを湛えていた
「……まだ?全然動いてるように見えないぜ?」
再びそう問い掛けるサンズに、パピルスはバッと顔を反らして言った
「!! ハ!ハ!やはりな!ニンゲンはかなり賢いようだッ!“お子様チャレンジ”が難しいと答えた、それが何よりの証拠!ニャーッハッ!ハハッ!」
嬉しそうに笑いながら走り去るパピルスを、何度目かも分からず見送る
……何かもう、微笑ましくなってきたな
「“お子様チャレンジ”って言ってくれてサンキュー」
『いやぁ…ああ聞かれちゃ、そう答えるしかねぇだろ…』
「ワオ、随分と優しいな?……パピルスのやつ、昨日は“星占い”を解こうとしてたんだぜ」
『……それは、また…何を解く気だったんだ』
「ハッハッハ、違いない」
ソラの鋭いツッコミに気を良くしたのか、サンズは可笑しそうに笑っていた
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あれからパピルスにつき合い、色々なパズルを解いていった
道に設置された×模様を全て〇模様に変えるパズルや、色や効果が変わるタイルを渡って進むパズル等
そういったパズルを解いていく内に、いつの間にかソラ自身も楽しんでいた
それはサンズやパピルスも同じ様で、スケルトンにしては豊かなその表情を綻ばせていた
そして遂に、最後の問題に辿り着く
『……うわぁ…高…』
下を覗けば、遥か遠くに地面が見える
ソラは切り立った崖に渡された吊り橋の上に立っていた
『いや、ここ渡んの…?マジか……』
風が吹いている訳でもないのに、ユラユラと揺れている感覚がする
早くも引き返したい気持ちを抑えながら、ソラは一歩、また一歩と吊り橋を渡り始めた
すると、吊り橋の先に骨兄弟が立っているのが見えた
「いいか、ニンゲン!最後のゲームだ!こいつは、これまでで一番危険だぞ!」
『え?ゲームって…こんな所でパズルやんのか!?』
“せめて吊り橋を渡ってからにしてくれよ”と項垂れるソラに、パピルスはビシッと手を構えて言った
「問答無用!見ろ!“恐怖の死刑執行マシーーーン”!」
その声と共に現れたのは、大砲や槍、火炎放射器に巨大なモーニングスター
……そして、縄に吊るされた犬だった
『……ナニコレ』
あまりのとんでもない光景に、顔を引き攣らせる
だがパピルスは引いてるソラに構わず話を続けた
「オレが“やれ!”と一言合図をすれば、たちまち動き出すのだ!大砲が発射され!槍が突き刺し!ナイフが切り刻む!全ての凶器が、容赦なく攻撃を始めるぞッ!この仕掛けを、生きて突破する事はまず不可能!」
『いや……いやいやいやいや、急に本気出しすぎだろ!?』
「覚悟はいいか!いいなら…行くぞ!」
『いいわけあるかァッ!!』
何なんだよ急に!?
さっきまであんなに…楽しくパズルやってたってのに!!
やっぱり嘘だったのか!?騙されたのか!!?
ここで私を殺す為に、わざと無害なフリをして…!!
「よいな!」
『ちょ、ちょっと待てって…!』
「いっ…せーの…!」
『こんなとこで暴れて、もし吊り橋が落ちでもした…ら……』
「……ホントにやっちゃうからな!」
『……? ……あ…?』
意気込んでいるパピルスを他所に、こちらに向けられた凶器は一切動かない
「……動かないぜ?故障かな?」
「失敬な!今…合図するところだ!」
異変に気付いたのか、サンズがパピルスに問い掛ける
その表情は、どこか“こうなる事が分かっていた”様な微笑みを湛えていた
「……まだ?全然動いてるように見えないぜ?」
再びそう問い掛けるサンズに、パピルスはバッと顔を反らして言った