1話
夢小説設定
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既に指先が完全に悴んでいる足を無理やり動かしつつ先に進むと、サンズが立っている事に気が付いた
『! ん?何してんだ、こんな所で』
「よう。一つ大事な事を教えておこうと思ってな」
首を傾げるソラに、サンズは目を合わせながら淡々と言った
「“青は止まれ”、だ」
『……は?』
「それじゃ、ちゃんと教えたからな。この先で待ってるぜ」
『え、ちょっ……』
説明不足にも程がある事を言い残し、サンズは足取り軽く先へ行ってしまった
ソラは疑問に思いつつも、取り敢えず先に進もうと歩き出す
暫く進んで行くと、少し開けた場所に出た
そこには、相変わらずの兄弟が立っている
「兄ちゃんは怠け者だッ!一晩中、昼寝をしてたし!」
「それは昼寝じゃなくて…フツーに寝てただけ」
「またそうやって言い訳ばっかり!」
『(言い訳ではないだろ)』
実際にツッコむのはまだ少し憚られるのか、心の中でツッコみを入れるソラ
するとこちらに気付いたパピルスが、嬉しそうな笑顔で声を上げた
「ウヒョウ!ニンゲンがやってきたぞ!」
『(“ウヒョウ”て)』
「ここは通さん…我が兄と共に、パズルを仕掛けてやったッ!」
『! ……パズル…?』
軽く首を捻ってオウム返しをするソラに、パピルスはどこか無い瞳を輝かせた
自身の言葉にソラが反応してくれた事が、随分と嬉しかったようだ
「そうだ!このパズルはなかなか…ショッキングだ!なにしろ、その名も…“透明ビリビリ迷路”!」
そう言って目の前に広がる空間を示す様に、両腕を広げるパピルス
……え?透明迷路って…
今私が立ってるこの広場にあるのか?
……マジで何にも見えねぇぞ…
「この迷路の壁に触れると…このオーブから、強力な電撃が発生するッ!どうだ、素晴らしいだろう!」
『(……素晴らしいも何も…)』
それ、パズルじゃないだろ
「もっとも、貴様にとってこれは悪夢の始まり…余裕をかましていられるのも、今の内だ!はーい、それじゃ始めー!」
『……始めって言われたって…』
目の前に広がる空間を見て、ソラは冷や汗を垂らす
……どうする、マジで何にも見えねぇぞ
電撃なんか食らったら一溜りもねぇし
パピルスの隣に立っているサンズに、チラリと視線を送る
どうやらサンズはずっとソラの事を見ていたようで、すぐに視線は重なった
だがサンズは何も言わず、ただ“大丈夫だ”とでも言いたげに“こっちへ来い”とジェスチャーをした
それを見たソラは“これで死んだら一生恨んでやる”とサンズを一睨みした後、意を決して一歩足を前に動かした
すると、次の瞬間
ビビビビビビッ!!!
『!! うぉあッ!!?』
急に大きな電撃音が鳴り響き、ソラは咄嗟に頭を抱えてしゃがみ込んだ
そして恐るおそる顔を上げると、なんとパピルスが電撃を食らっているではないか
『は!?え!!?ご、ごめん!!!』
何故か分からないが咄嗟に謝罪をしてしまったソラを他所に、黒焦げになったパピルスは先程も見た地団駄を踏みながら怒鳴った
「ちょっと!兄ちゃん!何やらかしたのッ!」
『(いや何で普通に動けてんだよ…)』
「そのオーブ…ニンゲンが持たないと意味無いんじゃないの?」
「ああ、そっか」
サンズの助言に納得したパピルスは、ソラの方へと歩いて行きオーブを手渡してきた
「はい、じゃ、これ持って!」
『え、あ、ああ…いや、さっきの大丈夫か…?』
「? さっきのって?」
『電撃、食らってたろ…?』
「ああ!オレ様は大丈夫だ!なんたってオレ様はグレートなパピルス様だからなッ!……それにしても、ニンゲンがオレ様の心配をするとは…いや、だからといってオレ様は断じて油断しないぞッ!油断大敵だからなッ!」
油断大敵だと言いつつも、再び“ウヒョウ!”と喜びながら軽やかに戻って行くパピルス
……何か、調子狂うな…
『(……というか…)』
戻って行くパピルスの足元をチラリと見て、ソラは苦笑いを浮かべた
『! ん?何してんだ、こんな所で』
「よう。一つ大事な事を教えておこうと思ってな」
首を傾げるソラに、サンズは目を合わせながら淡々と言った
「“青は止まれ”、だ」
『……は?』
「それじゃ、ちゃんと教えたからな。この先で待ってるぜ」
『え、ちょっ……』
説明不足にも程がある事を言い残し、サンズは足取り軽く先へ行ってしまった
ソラは疑問に思いつつも、取り敢えず先に進もうと歩き出す
暫く進んで行くと、少し開けた場所に出た
そこには、相変わらずの兄弟が立っている
「兄ちゃんは怠け者だッ!一晩中、昼寝をしてたし!」
「それは昼寝じゃなくて…フツーに寝てただけ」
「またそうやって言い訳ばっかり!」
『(言い訳ではないだろ)』
実際にツッコむのはまだ少し憚られるのか、心の中でツッコみを入れるソラ
するとこちらに気付いたパピルスが、嬉しそうな笑顔で声を上げた
「ウヒョウ!ニンゲンがやってきたぞ!」
『(“ウヒョウ”て)』
「ここは通さん…我が兄と共に、パズルを仕掛けてやったッ!」
『! ……パズル…?』
軽く首を捻ってオウム返しをするソラに、パピルスはどこか無い瞳を輝かせた
自身の言葉にソラが反応してくれた事が、随分と嬉しかったようだ
「そうだ!このパズルはなかなか…ショッキングだ!なにしろ、その名も…“透明ビリビリ迷路”!」
そう言って目の前に広がる空間を示す様に、両腕を広げるパピルス
……え?透明迷路って…
今私が立ってるこの広場にあるのか?
……マジで何にも見えねぇぞ…
「この迷路の壁に触れると…このオーブから、強力な電撃が発生するッ!どうだ、素晴らしいだろう!」
『(……素晴らしいも何も…)』
それ、パズルじゃないだろ
「もっとも、貴様にとってこれは悪夢の始まり…余裕をかましていられるのも、今の内だ!はーい、それじゃ始めー!」
『……始めって言われたって…』
目の前に広がる空間を見て、ソラは冷や汗を垂らす
……どうする、マジで何にも見えねぇぞ
電撃なんか食らったら一溜りもねぇし
パピルスの隣に立っているサンズに、チラリと視線を送る
どうやらサンズはずっとソラの事を見ていたようで、すぐに視線は重なった
だがサンズは何も言わず、ただ“大丈夫だ”とでも言いたげに“こっちへ来い”とジェスチャーをした
それを見たソラは“これで死んだら一生恨んでやる”とサンズを一睨みした後、意を決して一歩足を前に動かした
すると、次の瞬間
ビビビビビビッ!!!
『!! うぉあッ!!?』
急に大きな電撃音が鳴り響き、ソラは咄嗟に頭を抱えてしゃがみ込んだ
そして恐るおそる顔を上げると、なんとパピルスが電撃を食らっているではないか
『は!?え!!?ご、ごめん!!!』
何故か分からないが咄嗟に謝罪をしてしまったソラを他所に、黒焦げになったパピルスは先程も見た地団駄を踏みながら怒鳴った
「ちょっと!兄ちゃん!何やらかしたのッ!」
『(いや何で普通に動けてんだよ…)』
「そのオーブ…ニンゲンが持たないと意味無いんじゃないの?」
「ああ、そっか」
サンズの助言に納得したパピルスは、ソラの方へと歩いて行きオーブを手渡してきた
「はい、じゃ、これ持って!」
『え、あ、ああ…いや、さっきの大丈夫か…?』
「? さっきのって?」
『電撃、食らってたろ…?』
「ああ!オレ様は大丈夫だ!なんたってオレ様はグレートなパピルス様だからなッ!……それにしても、ニンゲンがオレ様の心配をするとは…いや、だからといってオレ様は断じて油断しないぞッ!油断大敵だからなッ!」
油断大敵だと言いつつも、再び“ウヒョウ!”と喜びながら軽やかに戻って行くパピルス
……何か、調子狂うな…
『(……というか…)』
戻って行くパピルスの足元をチラリと見て、ソラは苦笑いを浮かべた