1話
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「よし、もう出てきていいぜ」
『………』
目の前で漫才を披露され、ソラは何とも言えない表情のままのそのそと出てきた
それを見たサンズはソラが言わんとしている事を察したのか、ニヤリと笑った
「な?怯える必要なかっただろ?」
『……あー…うん…』
……さっきまで重く捉えていた自分が、恥ずかしくなってきた
『……本当に、“ニンゲンハンター”なのか…?さっきの……』
「ああ、それは間違いないぜ。パピルスはニンゲンを捕まえたがってるからな」
『ああ、そう……』
随分と拍子抜けする“ニンゲンハンター”がいたもんだ
ソラはやっと緊張が解れてきたのか、深い溜め息を吐いた
それを見て、サンズは改めてソラに言った
「ところで、一つ頼んでもいいか?」
『え?何を…』
「ここ最近、パピルスはずっと落ち込んでるんだ。アイツの夢はニンゲンに会う事だから、アンタ会ってやってくれよ」
『……仮にも、“ニンゲンハンター”に?』
「大丈夫、パピルスは実はそんなに危険な奴じゃない。頑張って強そうなフリしてるだけだ」
『(……まあ、それは何となく分かったけど…)』
どこか難しい顔をしているソラに、サンズは片手を軽く振りながら答えも聞かずに歩き出した
「だから、一つよろしく頼むぜ。オイラはこの先で待ってる」
『あっ、おい…!』
サッサと行ってしまったサンズの背中を見ながら、ソラはまたもや溜め息を吐いた
『……あーもう、しょうがねぇな…!』
パーカーを貸してくれた恩もある、あまり無下にするのは可哀想だ
ソラは仕方なく、サンズの後を追って行った
───────
─────
───
暫く歩いて行くと、あのスケルトン兄弟が道の真ん中で佇んでいるのが見えた
改めて面と向かって会うのは些か緊張するが、先程のサンズの言葉を信じ二人に近付く
すると、こちらに気付いたパピルスとバッチリ目が合った
「!!」
『!! ……あ、ど…どうも…』
完全にぎこちない微笑みを浮かべながら、軽く挨拶をする
そんなソラと自身の隣に立っているサンズの顔を交互に見ながら、パピルスは小声でサンズに言った
「兄ちゃん!あ、あ、あ、あ…!あれって…!ひょっとしてッ!ニンゲン?何で兄ちゃんのパーカー着てるの?」
「うん、ニンゲンだな。今にも凍死しそうだったから貸してやったんだ。捕まえる前に死なれちゃ困るだろ?」
「確かにッ!兄ちゃん!オレ様は遂にやったぞ!アンダインに褒められる…これで…オレ様は…!人気者!人気者!友達いっぱい!」
キャッキャッと嬉しそうに騒ぐパピルスに、ソラはどうしたものかと苦笑いを浮かべる
すると、パピルスは一つ咳払いをしてソラを指差しながら言った
「……オホン。おい、ニンゲン!ここは通さんぞッ!偉大なるパピルス様が、阻止してやるからなッ!貴様を捉えて!“都”に連れて行って!そして…そしてッ!……あとは知らないけど」
『(知らないのかよ)』
「とにかく!貴様…覚悟しろ!ニャハハハハハハハハハ!」
またもや高笑いをしながら退場して行くパピルスを見送りつつ、サンズの傍まで歩いて行く
サンズは相変わらず苦笑いを浮かべているソラに、どこか優し気な表情で言った
「上手くいったな」
『ああ…あれでよかったのか…?』
「心配すんなって、悪いようにはしないぜ。オイラに任しとけよ」
それだけ言うと、サンズはパチリと軽いウインクをソラに送ってからパピルスの後を追って行った
『……なんか…いいように使われてんな…』
……まあ、一度乗り掛かった船だ
最後までつき合ってやるか
ソラの心情には、もう“恐怖”という単語は消え去っていた
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『………』
目の前で漫才を披露され、ソラは何とも言えない表情のままのそのそと出てきた
それを見たサンズはソラが言わんとしている事を察したのか、ニヤリと笑った
「な?怯える必要なかっただろ?」
『……あー…うん…』
……さっきまで重く捉えていた自分が、恥ずかしくなってきた
『……本当に、“ニンゲンハンター”なのか…?さっきの……』
「ああ、それは間違いないぜ。パピルスはニンゲンを捕まえたがってるからな」
『ああ、そう……』
随分と拍子抜けする“ニンゲンハンター”がいたもんだ
ソラはやっと緊張が解れてきたのか、深い溜め息を吐いた
それを見て、サンズは改めてソラに言った
「ところで、一つ頼んでもいいか?」
『え?何を…』
「ここ最近、パピルスはずっと落ち込んでるんだ。アイツの夢はニンゲンに会う事だから、アンタ会ってやってくれよ」
『……仮にも、“ニンゲンハンター”に?』
「大丈夫、パピルスは実はそんなに危険な奴じゃない。頑張って強そうなフリしてるだけだ」
『(……まあ、それは何となく分かったけど…)』
どこか難しい顔をしているソラに、サンズは片手を軽く振りながら答えも聞かずに歩き出した
「だから、一つよろしく頼むぜ。オイラはこの先で待ってる」
『あっ、おい…!』
サッサと行ってしまったサンズの背中を見ながら、ソラはまたもや溜め息を吐いた
『……あーもう、しょうがねぇな…!』
パーカーを貸してくれた恩もある、あまり無下にするのは可哀想だ
ソラは仕方なく、サンズの後を追って行った
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暫く歩いて行くと、あのスケルトン兄弟が道の真ん中で佇んでいるのが見えた
改めて面と向かって会うのは些か緊張するが、先程のサンズの言葉を信じ二人に近付く
すると、こちらに気付いたパピルスとバッチリ目が合った
「!!」
『!! ……あ、ど…どうも…』
完全にぎこちない微笑みを浮かべながら、軽く挨拶をする
そんなソラと自身の隣に立っているサンズの顔を交互に見ながら、パピルスは小声でサンズに言った
「兄ちゃん!あ、あ、あ、あ…!あれって…!ひょっとしてッ!ニンゲン?何で兄ちゃんのパーカー着てるの?」
「うん、ニンゲンだな。今にも凍死しそうだったから貸してやったんだ。捕まえる前に死なれちゃ困るだろ?」
「確かにッ!兄ちゃん!オレ様は遂にやったぞ!アンダインに褒められる…これで…オレ様は…!人気者!人気者!友達いっぱい!」
キャッキャッと嬉しそうに騒ぐパピルスに、ソラはどうしたものかと苦笑いを浮かべる
すると、パピルスは一つ咳払いをしてソラを指差しながら言った
「……オホン。おい、ニンゲン!ここは通さんぞッ!偉大なるパピルス様が、阻止してやるからなッ!貴様を捉えて!“都”に連れて行って!そして…そしてッ!……あとは知らないけど」
『(知らないのかよ)』
「とにかく!貴様…覚悟しろ!ニャハハハハハハハハハ!」
またもや高笑いをしながら退場して行くパピルスを見送りつつ、サンズの傍まで歩いて行く
サンズは相変わらず苦笑いを浮かべているソラに、どこか優し気な表情で言った
「上手くいったな」
『ああ…あれでよかったのか…?』
「心配すんなって、悪いようにはしないぜ。オイラに任しとけよ」
それだけ言うと、サンズはパチリと軽いウインクをソラに送ってからパピルスの後を追って行った
『……なんか…いいように使われてんな…』
……まあ、一度乗り掛かった船だ
最後までつき合ってやるか
ソラの心情には、もう“恐怖”という単語は消え去っていた
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