2話
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キィンッ
……それは、あっという間だった
また先程と同じ、金属の様な音が聞こえた
身動きが取れない中、青い骨じゃない、白い骨がこちらへ向かってきて、もう駄目かと思った
それでも
「もうそれくらいでいいんじゃないか?パピルス」
いつの間にか、私の目の前にサンズが立っていて
先程まで蹲っていた場所から、横に逸れた位置にいて
サンズはパピルスに視線を向けつつも、しっかりと、私の手を握っていた
「兄ちゃん!!ニンゲンは!!?」
「ああ、無事だよ。ほら、ここにいる」
そう言って、微笑みながらこちらを振り返るサンズ
一瞬見えたサンズの左目が、青く光っているような気がした
『……あれ…いつの間に…』
「ニンゲン~~~ッ!!!!」
『うわッ!!?』
いったい何が起きたのか理解出来ないでいると、パピルスが勢い良くこちらへ走って来て、そのままの流れで抱きつかれた
「あーよかったッ!全然避けようとしないんだもん!ビックリした!大丈夫?怪我してないッ?」
『だ、大丈夫…というか、苦し…っ』
「ほらパピルス、離れてやれ。怪我が無くても気絶しそうだ」
ぎゅうぎゅうと容赦なく抱き締めてくるパピルスの背中を、パシパシと力無く叩く
そんなソラを見たサンズが助け舟を出してやると、パピルスはソラを解放してから申し訳なさそうに謝った
「ごめんねニンゲン…オレ様、まさかこんな事になるとは……」
『! ……あー…まあ、もういいよ。どうにか助かったし…というか…』
そこまで言うと、ソラはこちらを見ているサンズの方をチラッと見て、どこか照れ臭そうに呟く
『……サンズが、助けてくれたし (多分…何が起きたかよく解ってないけど…)』
「! ……へへ、久々に良い“働き”が出来たかな?」
ソラの言葉を聞いたサンズは、一瞬目を見開いた後どこか茶化すように笑った
そんな中、パピルスはすっかり意気消沈してしまったのかがっくりと項垂れてしまう
「にょほほほほ…貴様のようなニンゲンすら捕らえる事が出来ないとは…アンダインに呆れられてしまうな…」
『! (……アンダイン…)』
「オレ様はロイヤル・ガードになんてなれないし…友達の人数だって、増えはしないだろうッ!」
『……あのさ、えっと…パピルス?』
「……? なに……?」
落ち込んだ様子のままチラリとこちらを見るパピルス
そんなパピルスに、ソラは優しい口調で言った
『……そんなに友達が欲しいなら…私と、友達になるか?』
「!!」
「! ……へっへ」
ソラのその言葉に、ガバッと顔を上げるパピルス
サンズは目を伏せ、小さく笑っていた
「えッ!ホントにッ?オレ様と、お友達に、なってくれるのッ?」
『あ、ああ…まあ、そっちが嫌じゃないってんなら…』
「嫌なわけないッ!……それなら…特別に…貴様を見逃してやってもいいだろう!」
途端に元気を取り戻したのか、パピルスは目に見えて嬉しそうにはしゃぎ出す
「ウヒョウ!デートに行く前からお友達止まりだなんて…流石オレ様!友達を作るには…ダメダメなパズルをやらせて、バトルをすればよかったんだねッ!」
『あーっと、それはどうだろうな!』
間違った知見を得てしまったパピルスに、引き攣った笑顔を向ける
……というか、パズルがダメダメだった自覚はあったのか…
「ニンゲン、貴様は、色んな事を教えてくれた。よって、これからオレ様達と一緒に暮らす事を許可するッ!」
『え、なにお前…そのこともう知ってたのか?』
「うん!兄ちゃんから“事前に”聞いてたからねッ!」
それを聞き、ソラはバッとサンズの方を見る
当のサンズは、飄々とした態度でソラに向かってパチリとウインクをした
『(……こいつ…!)』
“グリルビーズ”に行く前から、そのつもりだったのかよ…!!
一杯食わされた事を知ったソラは、楽しそうな二人を眺めながら深く溜息を吐くのだった
to be continue……
(戦う意味無かっただろ…)
……それは、あっという間だった
また先程と同じ、金属の様な音が聞こえた
身動きが取れない中、青い骨じゃない、白い骨がこちらへ向かってきて、もう駄目かと思った
それでも
「もうそれくらいでいいんじゃないか?パピルス」
いつの間にか、私の目の前にサンズが立っていて
先程まで蹲っていた場所から、横に逸れた位置にいて
サンズはパピルスに視線を向けつつも、しっかりと、私の手を握っていた
「兄ちゃん!!ニンゲンは!!?」
「ああ、無事だよ。ほら、ここにいる」
そう言って、微笑みながらこちらを振り返るサンズ
一瞬見えたサンズの左目が、青く光っているような気がした
『……あれ…いつの間に…』
「ニンゲン~~~ッ!!!!」
『うわッ!!?』
いったい何が起きたのか理解出来ないでいると、パピルスが勢い良くこちらへ走って来て、そのままの流れで抱きつかれた
「あーよかったッ!全然避けようとしないんだもん!ビックリした!大丈夫?怪我してないッ?」
『だ、大丈夫…というか、苦し…っ』
「ほらパピルス、離れてやれ。怪我が無くても気絶しそうだ」
ぎゅうぎゅうと容赦なく抱き締めてくるパピルスの背中を、パシパシと力無く叩く
そんなソラを見たサンズが助け舟を出してやると、パピルスはソラを解放してから申し訳なさそうに謝った
「ごめんねニンゲン…オレ様、まさかこんな事になるとは……」
『! ……あー…まあ、もういいよ。どうにか助かったし…というか…』
そこまで言うと、ソラはこちらを見ているサンズの方をチラッと見て、どこか照れ臭そうに呟く
『……サンズが、助けてくれたし (多分…何が起きたかよく解ってないけど…)』
「! ……へへ、久々に良い“働き”が出来たかな?」
ソラの言葉を聞いたサンズは、一瞬目を見開いた後どこか茶化すように笑った
そんな中、パピルスはすっかり意気消沈してしまったのかがっくりと項垂れてしまう
「にょほほほほ…貴様のようなニンゲンすら捕らえる事が出来ないとは…アンダインに呆れられてしまうな…」
『! (……アンダイン…)』
「オレ様はロイヤル・ガードになんてなれないし…友達の人数だって、増えはしないだろうッ!」
『……あのさ、えっと…パピルス?』
「……? なに……?」
落ち込んだ様子のままチラリとこちらを見るパピルス
そんなパピルスに、ソラは優しい口調で言った
『……そんなに友達が欲しいなら…私と、友達になるか?』
「!!」
「! ……へっへ」
ソラのその言葉に、ガバッと顔を上げるパピルス
サンズは目を伏せ、小さく笑っていた
「えッ!ホントにッ?オレ様と、お友達に、なってくれるのッ?」
『あ、ああ…まあ、そっちが嫌じゃないってんなら…』
「嫌なわけないッ!……それなら…特別に…貴様を見逃してやってもいいだろう!」
途端に元気を取り戻したのか、パピルスは目に見えて嬉しそうにはしゃぎ出す
「ウヒョウ!デートに行く前からお友達止まりだなんて…流石オレ様!友達を作るには…ダメダメなパズルをやらせて、バトルをすればよかったんだねッ!」
『あーっと、それはどうだろうな!』
間違った知見を得てしまったパピルスに、引き攣った笑顔を向ける
……というか、パズルがダメダメだった自覚はあったのか…
「ニンゲン、貴様は、色んな事を教えてくれた。よって、これからオレ様達と一緒に暮らす事を許可するッ!」
『え、なにお前…そのこともう知ってたのか?』
「うん!兄ちゃんから“事前に”聞いてたからねッ!」
それを聞き、ソラはバッとサンズの方を見る
当のサンズは、飄々とした態度でソラに向かってパチリとウインクをした
『(……こいつ…!)』
“グリルビーズ”に行く前から、そのつもりだったのかよ…!!
一杯食わされた事を知ったソラは、楽しそうな二人を眺めながら深く溜息を吐くのだった
to be continue……
(戦う意味無かっただろ…)
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