2話
夢小説設定
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「さて…ソラ、お前さんをここに連れて来たのは他でもない。少しオイラと話さないか?」
『! 話し…?』
意味深な言い方をするサンズに、小さく眉を寄せる
ソラの訝し気な表情を見たサンズは、ヘラリと笑って言った
「ああいや、そんな難しい話でもないんだ。ただ…さっきのお前さんの取り乱し具合が、妙に引っ掛かってな」
『……ああ…』
「……訳を、教えてくれないか?」
柔らかな口調で聞いてくるサンズに、ソラは一つ間を置いてからポツポツと話し出した
『……さっき…地底世界って言ったろ』
「ああ」
『……どこからか、落ちて来たって…でも私、そんな記憶全然無くて…』
「………」
カウンターに肘をつき、両手で額を押さえながら頭を下げる
『そもそも、おかしいんだよ…!地底世界とか、モンスターとか…!私がいた場所じゃあ、そんなの…有り得ない…!』
“現実的”じゃねぇんだよ…!!
震えた声でそう言うソラに、黙って聞いていたサンズはどこか遠くを見つめていた
店内にいるモンスター達の賑やかな話し声が、やけに大きく聞こえてくる
「……なるほどな。だから夢だとか言ってたのか」
『……そう考えるしかなかった…自分が、納得する“理由”が…それしか…』
「……“理由”、か…そんなもの、オイラが一番知りたいね」
『! ……え…』
サンズの言葉に、目を見開いて顔を上げる
サンズはソラから視線を逸らし、淡々とした口調で言った
「どうしてお前さんのようなニンゲンがこの場にいるのか…一体何がトリガーだったのか…今まで、こんな事は起こらなかった」
『……何、言って…』
「……へっ、こっちの話だ。気にするな」
またもや優し気に笑うサンズに、何故かこれ以上聞き返す事が出来なかった
すると、白いマグカップを二つ持ったグリルビーがこちらへと戻って来た
そしてそのマグカップをソラとサンズの前にソッと置く
マグカップの中身は、どうやらココアとコーヒーのようだ
「おっ、オイラの分も持ってきてくれたのか?ありがとよ、丁度喉が渇いてたんだ」
そう言いつつ、サンズは目の前に置かれたコーヒーを一口啜る
“スケルトンなのに飲めるのか…”とも思ったが、グリルビーからの視線を感じソラは慌ててココアの入ったマグカップを手に取った
『い、いただきます…』
「………」
こちらをジッと見ている─厳密には瞳は無いのだが─グリルビーに軽く頭を下げてからココアを飲む
ココアは甘く、温かく、とても身に沁みる味だった
『……美味い…』
少しだけ、泣きそうになった
「お気に召したようで良かったぜ。なあ、グリルビー?」
「………」
サンズの言葉に一つ頷いたグリルビーは、先程よりも心なしかその炎の光が明るくなっていた
「……さっきの話の続きなんだが、お前さんはこの世界を“現実的じゃない”って言ったよな」
『! ……うん…』
「まあ話しを聞くに、それは“お前さんにとっては”本当なんだろう。でなきゃ、あんなに取り乱す必要もない」
サンズはもう一口コーヒーを飲むと、マグカップをカウンターに置いて言った
『! 話し…?』
意味深な言い方をするサンズに、小さく眉を寄せる
ソラの訝し気な表情を見たサンズは、ヘラリと笑って言った
「ああいや、そんな難しい話でもないんだ。ただ…さっきのお前さんの取り乱し具合が、妙に引っ掛かってな」
『……ああ…』
「……訳を、教えてくれないか?」
柔らかな口調で聞いてくるサンズに、ソラは一つ間を置いてからポツポツと話し出した
『……さっき…地底世界って言ったろ』
「ああ」
『……どこからか、落ちて来たって…でも私、そんな記憶全然無くて…』
「………」
カウンターに肘をつき、両手で額を押さえながら頭を下げる
『そもそも、おかしいんだよ…!地底世界とか、モンスターとか…!私がいた場所じゃあ、そんなの…有り得ない…!』
“現実的”じゃねぇんだよ…!!
震えた声でそう言うソラに、黙って聞いていたサンズはどこか遠くを見つめていた
店内にいるモンスター達の賑やかな話し声が、やけに大きく聞こえてくる
「……なるほどな。だから夢だとか言ってたのか」
『……そう考えるしかなかった…自分が、納得する“理由”が…それしか…』
「……“理由”、か…そんなもの、オイラが一番知りたいね」
『! ……え…』
サンズの言葉に、目を見開いて顔を上げる
サンズはソラから視線を逸らし、淡々とした口調で言った
「どうしてお前さんのようなニンゲンがこの場にいるのか…一体何がトリガーだったのか…今まで、こんな事は起こらなかった」
『……何、言って…』
「……へっ、こっちの話だ。気にするな」
またもや優し気に笑うサンズに、何故かこれ以上聞き返す事が出来なかった
すると、白いマグカップを二つ持ったグリルビーがこちらへと戻って来た
そしてそのマグカップをソラとサンズの前にソッと置く
マグカップの中身は、どうやらココアとコーヒーのようだ
「おっ、オイラの分も持ってきてくれたのか?ありがとよ、丁度喉が渇いてたんだ」
そう言いつつ、サンズは目の前に置かれたコーヒーを一口啜る
“スケルトンなのに飲めるのか…”とも思ったが、グリルビーからの視線を感じソラは慌ててココアの入ったマグカップを手に取った
『い、いただきます…』
「………」
こちらをジッと見ている─厳密には瞳は無いのだが─グリルビーに軽く頭を下げてからココアを飲む
ココアは甘く、温かく、とても身に沁みる味だった
『……美味い…』
少しだけ、泣きそうになった
「お気に召したようで良かったぜ。なあ、グリルビー?」
「………」
サンズの言葉に一つ頷いたグリルビーは、先程よりも心なしかその炎の光が明るくなっていた
「……さっきの話の続きなんだが、お前さんはこの世界を“現実的じゃない”って言ったよな」
『! ……うん…』
「まあ話しを聞くに、それは“お前さんにとっては”本当なんだろう。でなきゃ、あんなに取り乱す必要もない」
サンズはもう一口コーヒーを飲むと、マグカップをカウンターに置いて言った