2話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……地底…世界…?』
目の前に広がる光景に、ソラは唖然とする
雪が降り積もったその街並みには、見た事もないモンスター達が行き交っていた
「ああ、そうさ。お前さんは地上から“落ちて”来たんだろ?」
『……冗談だろ…?何を…落ちるって…?だって、私は…気付いたら、あそこに…』
「! ………」
目に見えて混乱しているソラに、サンズは一瞬神妙な面持ちでピクリと眉間を動かした後、またヘラリと笑って言った
「まあ落ち着けよ、取り敢えず店にでも入ろうぜ。“グリルビーズ”っていうんだけどさ、オイラの行きつけの店なんだ」
そう言って繋ぎっぱなしだった手をそのまま引きつつ、サンズはフラフラとした足取りのソラをグリルビーズへと連れて行った
レンガ造りのその店は、どうやらバーの様だった
外の寒さとは打って変わり暖かいその店内には、多くのモンスターがカードゲームをしていたり酒を飲んだりしている
そのままバーカウンターまで進んで行くサンズにつられ、ソラは未だに上手く回らない思考をフル回転させていた
すると、店内にいた他のモンスター達が次々と声を上げ始める
「やあサンズ!この時間にくるのは珍しいね!」
「オイオイ、その女性は誰だ?もしかしてサンズの“小指 ”か!?」
「手なんか繋いで、パーカーまで貸しちゃってさ!見せつけてくれるなぁ~!」
「へっへ、まあそう揶揄うなよ」
ガヤガヤと賑わうモンスター達を軽くあしらい、サンズは然程気にもせずにカウンター席に座った
そしてソラに“隣に座りな”とでも言いたげに隣の席をポンポンと叩く
ソラは黙ったまま、ゆっくりとした動作でサンズの隣に腰掛けた
すると、その時
ブウゥウッ!
『うわッ!!あ!?』
またしても、聞き覚えのある汚らしい音が響き渡った
突然鳴ったその音に勢い良く立ち上がったソラは、誰の仕業なのか瞬時に理解してバッと隣を見る
そこには、腹を抱えて楽し気に笑っているサンズの姿があった
「ハッハッハ、本当に良い反応するなぁ」
『おッ…まえ…!!いつの間に仕掛けたんだよ!?』
「さっきそこの席を叩いたろ?その時に」
『早業かよ気付かんかったわ!!人前では止めろよもぉ~…』
若干顔が赤くなっているソラに軽く謝りながら、仕掛けたブーブークッションを回収するサンズ
“もう大丈夫だぜ”と改めて席に誘導するサンズを横目に、ソラは椅子のシートをササッと手で触って確認してから座った
それをニヤニヤ笑いながらずっと見ていたサンズは、やはりどこか楽しそうだった
「ここに来てからずっと暗い顔してたからさ、元気付ける為にやったんだよ」
『だとしても他に方法あっただろ…普通に恥ずかしいんだぞこれ…』
「へへっ、悪かったって。でもお陰で緊張は解れただろ?」
『……あー…まあ、な』
“認めたくはねぇけど…”と内心思いつつ、得意気に笑っているサンズを見て“まあ許してやるか”と小さく溜息を吐いた
すると、サンズがカウンターの向こうにいる人の形を模った炎のモンスターに話し掛けた
「よおグリルビー、こいつに何か温かい飲み物でも出してやってくれないか?」
『! え、待って、私金が…』
「いいっていいって、ここはオイラに任せとけよ。よろしく、グリルビー」
サンズの言葉を聞きコクリと一つ頷いた炎のモンスター─グリルビーは、そのまま店の裏手に入って行った
バーテンダーの服に眼鏡といった知的な印象の装いをしたグリルビーの背中を見送り、ソラはボーっとした頭で考えた
『(……ああいう、ガッツリ炎みたいなモンスターもいるんだな…)』
街やこの店内を見るに、モンスターというより動物って感じの奴らもいるし……
……いや、まあ人の言葉を話してる時点で普通の動物ではないんだけど…
そんな事を考えていると、サンズが先程とは打って変わり少し真剣な声色で話し出した
目の前に広がる光景に、ソラは唖然とする
雪が降り積もったその街並みには、見た事もないモンスター達が行き交っていた
「ああ、そうさ。お前さんは地上から“落ちて”来たんだろ?」
『……冗談だろ…?何を…落ちるって…?だって、私は…気付いたら、あそこに…』
「! ………」
目に見えて混乱しているソラに、サンズは一瞬神妙な面持ちでピクリと眉間を動かした後、またヘラリと笑って言った
「まあ落ち着けよ、取り敢えず店にでも入ろうぜ。“グリルビーズ”っていうんだけどさ、オイラの行きつけの店なんだ」
そう言って繋ぎっぱなしだった手をそのまま引きつつ、サンズはフラフラとした足取りのソラをグリルビーズへと連れて行った
レンガ造りのその店は、どうやらバーの様だった
外の寒さとは打って変わり暖かいその店内には、多くのモンスターがカードゲームをしていたり酒を飲んだりしている
そのままバーカウンターまで進んで行くサンズにつられ、ソラは未だに上手く回らない思考をフル回転させていた
すると、店内にいた他のモンスター達が次々と声を上げ始める
「やあサンズ!この時間にくるのは珍しいね!」
「オイオイ、その女性は誰だ?もしかしてサンズの“
「手なんか繋いで、パーカーまで貸しちゃってさ!見せつけてくれるなぁ~!」
「へっへ、まあそう揶揄うなよ」
ガヤガヤと賑わうモンスター達を軽くあしらい、サンズは然程気にもせずにカウンター席に座った
そしてソラに“隣に座りな”とでも言いたげに隣の席をポンポンと叩く
ソラは黙ったまま、ゆっくりとした動作でサンズの隣に腰掛けた
すると、その時
ブウゥウッ!
『うわッ!!あ!?』
またしても、聞き覚えのある汚らしい音が響き渡った
突然鳴ったその音に勢い良く立ち上がったソラは、誰の仕業なのか瞬時に理解してバッと隣を見る
そこには、腹を抱えて楽し気に笑っているサンズの姿があった
「ハッハッハ、本当に良い反応するなぁ」
『おッ…まえ…!!いつの間に仕掛けたんだよ!?』
「さっきそこの席を叩いたろ?その時に」
『早業かよ気付かんかったわ!!人前では止めろよもぉ~…』
若干顔が赤くなっているソラに軽く謝りながら、仕掛けたブーブークッションを回収するサンズ
“もう大丈夫だぜ”と改めて席に誘導するサンズを横目に、ソラは椅子のシートをササッと手で触って確認してから座った
それをニヤニヤ笑いながらずっと見ていたサンズは、やはりどこか楽しそうだった
「ここに来てからずっと暗い顔してたからさ、元気付ける為にやったんだよ」
『だとしても他に方法あっただろ…普通に恥ずかしいんだぞこれ…』
「へへっ、悪かったって。でもお陰で緊張は解れただろ?」
『……あー…まあ、な』
“認めたくはねぇけど…”と内心思いつつ、得意気に笑っているサンズを見て“まあ許してやるか”と小さく溜息を吐いた
すると、サンズがカウンターの向こうにいる人の形を模った炎のモンスターに話し掛けた
「よおグリルビー、こいつに何か温かい飲み物でも出してやってくれないか?」
『! え、待って、私金が…』
「いいっていいって、ここはオイラに任せとけよ。よろしく、グリルビー」
サンズの言葉を聞きコクリと一つ頷いた炎のモンスター─グリルビーは、そのまま店の裏手に入って行った
バーテンダーの服に眼鏡といった知的な印象の装いをしたグリルビーの背中を見送り、ソラはボーっとした頭で考えた
『(……ああいう、ガッツリ炎みたいなモンスターもいるんだな…)』
街やこの店内を見るに、モンスターというより動物って感じの奴らもいるし……
……いや、まあ人の言葉を話してる時点で普通の動物ではないんだけど…
そんな事を考えていると、サンズが先程とは打って変わり少し真剣な声色で話し出した