1話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いや、やはり!このゲームは!なんというか…その…あっという間に決着がつき過ぎる」
『え……?』
「そうとも!こんな装置は全然ダメだ!オレ様は誇り高きスケルトン、オレ様のパズルは全部フェアプレー!例の罠も、じっくり煮込んで美味しく仕上げたしッ!」
『(……道中あったパスタの事か…)』
あれ、すっかり凍っちゃってて食えたもんじゃなかったんだが……
「だが、この装置は安直過ぎる!品が無い!ええい、止め止めぃ!」
手を挙げてそう合図を出すと、凶器は一斉に退場して行った
それを見たパピルスは、まるで一安心だとでも言いたげに一つ息を吐く
「ふぅ!」
『……ええ…』
……まあ、凶器を引っ込めてくれたのは嬉しいんだけど…
てっきり私はここで殺されるのかと……
「なんだ!何を見ている?」
『い、いや…いいのかなーって……』
「いいも何も、またしても偉大なるパピルス様の大勝利だ!ニャ!ハッ!……ハ…?」
自分自身の行動に疑問を感じているのか、パピルスは難しい顔をしたままその場を後にした
そんな背中を目で追いつつ同じ様に疑問符を飛ばしていると、サンズがこちらに話し掛けてきた
「よお、間一髪だったな」
『……間一髪っつーか…何もされてねぇんだけど…』
「ハハ、まあよかったじゃないか。何かされるよりマシだろ?」
ヘラヘラと笑いながら言うサンズに、“まさか全部分かってて何もしてこなかったのか…”と、ジトッとした視線を送る
それに気付いているのかいないのか、サンズは話を変えるように言った
「それより、早くこっちに渡って来いよ」
『わ、分かってる…っ』
サンズの言葉に返事をしつつ、チラリと吊り橋の下を盗み見る
相変わらずのその高さと少なからずの浮遊感に、恐怖がぶり返してきた
冷や汗を垂らしているソラに気付いたサンズは、一つ笑って言った
「なんだアンタ、もしかして渡るのが怖いのか?」
『こっ…わい、訳じゃねぇ、けど…』
「へへっ、そう強がるなって。何ならオイラがエスコートしてやるよ」
そう言いつつスタスタとこちらへ歩いて来たサンズは、出会った時にした“握手”と同じく自然な動作で手を差し伸べてきた
「ほら、手を貸すぜ?」
『……何か仕掛けてんじゃねぇか?』
「おっと、こいつは失敗したな。確かに何か仕掛けておいた方がよかったか…」
『あーあー冗談だって!ありがとな!!』
わざとらしく肩を竦めて笑うサンズの手を、慌てて掴むソラ
相変わらず、その手は人間とは似て非なるものだった
その硬い感触を確かめつつ、サンズに手を引かれながらゆっくりと歩き出す
『クッソ…私別に高所恐怖症じゃねぇのに……』
「こういう吊り橋を渡った事はないのか?“地上”では珍しいのかな」
『……? “地上”…?』
サンズの言った“地上”という単語
それに引っ掛かったソラは、首を傾げながら問い掛けた
『……そういえば、ここってどこなんだ?見た事もない場所だけど…いや、まあ普通に考えて私の夢か何かか……』
「? 何言ってんだアンタ、夢な訳ないだろ。まだスケルトンを疑ってるのか?」
『え?』
……夢じゃない?そりゃおかしな話だ
だってスケルトンなんて、“現実世界”じゃ有り得ない……
『……ここって、“日本”?』
「“二ホン”?…よく分からないが、少なくともここは“二ホン”とかいう場所じゃないぜ」
吊り橋を渡り切っても尚、サンズはソラの手を離さずに道を進んで行く
真っ直ぐ歩いた、その先に見えたのは
「今いるのは“地底世界”。そしてここは、“スノーフル”の街さ」
“WELCOME TO SNOWFUL”と書かれた看板が立っている、雪に彩られた街並みだった
to be continue……
(迷い込んだ、地底世界)
『え……?』
「そうとも!こんな装置は全然ダメだ!オレ様は誇り高きスケルトン、オレ様のパズルは全部フェアプレー!例の罠も、じっくり煮込んで美味しく仕上げたしッ!」
『(……道中あったパスタの事か…)』
あれ、すっかり凍っちゃってて食えたもんじゃなかったんだが……
「だが、この装置は安直過ぎる!品が無い!ええい、止め止めぃ!」
手を挙げてそう合図を出すと、凶器は一斉に退場して行った
それを見たパピルスは、まるで一安心だとでも言いたげに一つ息を吐く
「ふぅ!」
『……ええ…』
……まあ、凶器を引っ込めてくれたのは嬉しいんだけど…
てっきり私はここで殺されるのかと……
「なんだ!何を見ている?」
『い、いや…いいのかなーって……』
「いいも何も、またしても偉大なるパピルス様の大勝利だ!ニャ!ハッ!……ハ…?」
自分自身の行動に疑問を感じているのか、パピルスは難しい顔をしたままその場を後にした
そんな背中を目で追いつつ同じ様に疑問符を飛ばしていると、サンズがこちらに話し掛けてきた
「よお、間一髪だったな」
『……間一髪っつーか…何もされてねぇんだけど…』
「ハハ、まあよかったじゃないか。何かされるよりマシだろ?」
ヘラヘラと笑いながら言うサンズに、“まさか全部分かってて何もしてこなかったのか…”と、ジトッとした視線を送る
それに気付いているのかいないのか、サンズは話を変えるように言った
「それより、早くこっちに渡って来いよ」
『わ、分かってる…っ』
サンズの言葉に返事をしつつ、チラリと吊り橋の下を盗み見る
相変わらずのその高さと少なからずの浮遊感に、恐怖がぶり返してきた
冷や汗を垂らしているソラに気付いたサンズは、一つ笑って言った
「なんだアンタ、もしかして渡るのが怖いのか?」
『こっ…わい、訳じゃねぇ、けど…』
「へへっ、そう強がるなって。何ならオイラがエスコートしてやるよ」
そう言いつつスタスタとこちらへ歩いて来たサンズは、出会った時にした“握手”と同じく自然な動作で手を差し伸べてきた
「ほら、手を貸すぜ?」
『……何か仕掛けてんじゃねぇか?』
「おっと、こいつは失敗したな。確かに何か仕掛けておいた方がよかったか…」
『あーあー冗談だって!ありがとな!!』
わざとらしく肩を竦めて笑うサンズの手を、慌てて掴むソラ
相変わらず、その手は人間とは似て非なるものだった
その硬い感触を確かめつつ、サンズに手を引かれながらゆっくりと歩き出す
『クッソ…私別に高所恐怖症じゃねぇのに……』
「こういう吊り橋を渡った事はないのか?“地上”では珍しいのかな」
『……? “地上”…?』
サンズの言った“地上”という単語
それに引っ掛かったソラは、首を傾げながら問い掛けた
『……そういえば、ここってどこなんだ?見た事もない場所だけど…いや、まあ普通に考えて私の夢か何かか……』
「? 何言ってんだアンタ、夢な訳ないだろ。まだスケルトンを疑ってるのか?」
『え?』
……夢じゃない?そりゃおかしな話だ
だってスケルトンなんて、“現実世界”じゃ有り得ない……
『……ここって、“日本”?』
「“二ホン”?…よく分からないが、少なくともここは“二ホン”とかいう場所じゃないぜ」
吊り橋を渡り切っても尚、サンズはソラの手を離さずに道を進んで行く
真っ直ぐ歩いた、その先に見えたのは
「今いるのは“地底世界”。そしてここは、“スノーフル”の街さ」
“WELCOME TO SNOWFUL”と書かれた看板が立っている、雪に彩られた街並みだった
to be continue……
(迷い込んだ、地底世界)