1話
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『あいつらのプレイスタイルは、バトルを心の底から楽しんでるものだった』
「! ……心の底から…楽しんでる……」
『ショウ、お前も知ってるだろ。バトルをする奴らの中には、ただ単にバトルを楽しんでやる奴だけじゃないって事を』
勝つ事に固執する者
相手を倒す事を重視する者
戦績を保とうとする者
『強い相手と当たり、勝てないからと途中でバトルを放棄する者』
「………」
ソラの言葉を聞き、ショウは顔を俯かせ拳に力を込めた
ショウの脳裏に、昔の記憶が過ぎる
───────
まだハイカラシティに住んでいた頃、初めてやったナワバリバトル
初心者だった自分を含めた野良試合でのチームは、案の定惨敗した
完全に足を引っ張ったのは自分だと、落ち込んでいたショウの耳に届いたのは
同じチームだった者達の陰口だった
「あ~あ、負けちまったよ!」
「そりゃこっちには“初心者”がいたんだぜ?どう考えたってあいつのせいだろ」
「本当それね~!あんな下手なのに野良に潜るなって話よ!」
「もーマジ最悪!せっかく連勝してたのによ~!!」
「キル数もろくに稼げねぇくせに、塗りですら貢献しねぇとか最早いる意味ねぇじゃん」
「気分悪いわ~もうあんなのとは当たりたくな~い!」
「………!!」
悔しかった
何も言い返せない自分が
その通りだと思ってしまった自分が
悔しくて、悲しかった
涙を堪えながら走ってロビーを出たショウを、引き止める声が耳に届いた
一体誰だと半ばイラつきながら振り返ると、そこにいたのは一人のガール
『なあお前、私のチームに入らないか?』
そう、あのソラだった
ショウは困惑した
さっきのバトルであれだけ惨敗したのに、足を引っ張ったのに
そんな自分を何故誘うのか、理解出来なかった
「……あの…何で、俺…人違いじゃ……?」
『んな訳あるか。さっきのバトルを見て、その足で来たんだからな』
「……じゃあ…尚更…」
このガールは、さっきの酷いバトルを見ていた
それなら尚更、自分を誘う意味が分からない
そう言いたげな表情に気付いたのか、ガールは小さく息を吐いてから言った
『……キルをする事に固執して、塗りを疎かにする者』
「! ………え……」
『リスキルする事しか頭になくて、塗り状況すら把握せず潜伏ばかりする者。自分の事は棚に上げて、まるで自分以外が弱いのが原因で敗けたんだと喚く者』
つらつらと言葉を並べるガールに、いきなりどうしたんだと目を見開くショウ
そんなショウに、ガールは続けてこう言った
「! ……心の底から…楽しんでる……」
『ショウ、お前も知ってるだろ。バトルをする奴らの中には、ただ単にバトルを楽しんでやる奴だけじゃないって事を』
勝つ事に固執する者
相手を倒す事を重視する者
戦績を保とうとする者
『強い相手と当たり、勝てないからと途中でバトルを放棄する者』
「………」
ソラの言葉を聞き、ショウは顔を俯かせ拳に力を込めた
ショウの脳裏に、昔の記憶が過ぎる
───────
まだハイカラシティに住んでいた頃、初めてやったナワバリバトル
初心者だった自分を含めた野良試合でのチームは、案の定惨敗した
完全に足を引っ張ったのは自分だと、落ち込んでいたショウの耳に届いたのは
同じチームだった者達の陰口だった
「あ~あ、負けちまったよ!」
「そりゃこっちには“初心者”がいたんだぜ?どう考えたってあいつのせいだろ」
「本当それね~!あんな下手なのに野良に潜るなって話よ!」
「もーマジ最悪!せっかく連勝してたのによ~!!」
「キル数もろくに稼げねぇくせに、塗りですら貢献しねぇとか最早いる意味ねぇじゃん」
「気分悪いわ~もうあんなのとは当たりたくな~い!」
「………!!」
悔しかった
何も言い返せない自分が
その通りだと思ってしまった自分が
悔しくて、悲しかった
涙を堪えながら走ってロビーを出たショウを、引き止める声が耳に届いた
一体誰だと半ばイラつきながら振り返ると、そこにいたのは一人のガール
『なあお前、私のチームに入らないか?』
そう、あのソラだった
ショウは困惑した
さっきのバトルであれだけ惨敗したのに、足を引っ張ったのに
そんな自分を何故誘うのか、理解出来なかった
「……あの…何で、俺…人違いじゃ……?」
『んな訳あるか。さっきのバトルを見て、その足で来たんだからな』
「……じゃあ…尚更…」
このガールは、さっきの酷いバトルを見ていた
それなら尚更、自分を誘う意味が分からない
そう言いたげな表情に気付いたのか、ガールは小さく息を吐いてから言った
『……キルをする事に固執して、塗りを疎かにする者』
「! ………え……」
『リスキルする事しか頭になくて、塗り状況すら把握せず潜伏ばかりする者。自分の事は棚に上げて、まるで自分以外が弱いのが原因で敗けたんだと喚く者』
つらつらと言葉を並べるガールに、いきなりどうしたんだと目を見開くショウ
そんなショウに、ガールは続けてこう言った