2話
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バトルはスカイチームの勝利で幕を閉じた
終わってしまえば当たり前の結果に、殆どの観客達はどこか投げやりな雰囲気のままその場を後にして行く
バトルが終わったロビー前の広場には、スカイチームとブルーチーム、そしてライダー達だけが残っていた
「敗けちゃったかー!スカイチームってみんなすっごく強いんだね!」
「最後はいい線行ったと思ったんだけどな…!」
「うん…やっぱり全然敵わなかったよ…でもみんな頑張ったよね!」
「残念だけど頑張ったー!」
悔しそうにしつつも、やはり笑顔で健闘を称えあうブルーチーム
そんな様子を、ソラは静かに眺める
「そうさ、お前達も充分健闘したと思うぞ!途中でまさか俺達と似たような戦法を使ってくるとは思わなかったしな!」
「確かに、あれは不意打ちでしたね。あんな風に真似されて…少し悔しいです僕…」
「い、いや!!真似と言ってもスカイチームみたいに完璧には動けなかったし…!そのせいで結局失敗して…」
「はっはっは!そりゃそうだ!付け焼き刃で簡単に真似されちゃ、こちらとしても頂けないからなぁ」
どこか落ち込み気味のショウに対して慌てるメガネに、リクは朗らかに笑いながら“責めてる訳じゃないぞ”と言う
そんな中、ライダーは腕を組みながら苛立ちと呆れを顔に滲ませた
「最後の“あれ”さえなけりゃ、一発ぐらいは入れられたかもしれねぇってのに…呑気な奴らだ」
「まーまーいいじゃん!伝説のスカイチームが早々やられる訳にもいかないっしょ」
「今回のバトルで多くの知見を得る事が出来た…これは早急にマニュアルに纏めなければ!!」
「お前は相変わらずそればっかりだな~……」
苦言を呈するライダーとは打って変わり、“やれやれ”といった様子で笑うアロハ
その横でアーミーはザカザカと勢い良くマニュアルを書き始め、それを見ていたマスクは呆れたように溜息を吐いた
そんな中、スカルが静かな口調でブルーチームに言う
「……リベンジはするのか」
「「!」」
その言葉を聞き、今まで騒いでいた面々がピタリと静かになる
ブルーチームは今までずっと、自分達が勝つまでバトルを諦めなかった
それは、スカルが率いるパープルチームとのバトルでもそうだった
そういった事もあり、スカルは“勝つまで”スカイチームに挑むのか、ブルーチームに聞いたのだろう
するとゴーグルは、暫く考えた後頭の後ろで手を組みながら言った
「ううん、しないよ!オレ達じゃ、ソラちゃん達には勝てないって分かったから」
「「!!」」
『! ………』
普段のゴーグルからは考えられない答え
周りの面々も、同じブルーチームのメンバーでさえ、ゴーグルの言葉に呆気に取られている
ソラは目を見開いた後、まるで全てを諦めたかの様にゆっくりと瞳を閉じた
……やっぱり、駄目だったか
ゴーグルなら、ブルーチームなら、もしかしたらと思ったが
こいつらも、結局……
「……スカイチームに勝つのは、諦めるという事か」
目を細め、半ば睨みつつゴーグルへ問うスカル
ソラはその先を聞く気は無いと、踵を返す為片足を後ろに引いた
その時だった
「え?違うよ!“今はまだ”リベンジしないってだけ!」
「『!!』」
その場を後にしようとした、ソラの足が止まる
「今の実力じゃ敵わないけど、オレ達はもっと練習して強くなるよ!ソラちゃん達にも敗けないくらい、強くなる!」
そう言うと、ゴーグルは驚いているソラに近付いて手を差し出す
「だからまた、オレ達と一緒にバトルしてくれる?」
『……!!』
屈託の無い笑顔を向けるゴーグル
周りを見れば、みんな笑っている
ソラは小さく唇を震わせた後、息を吐く様に声を上げた
『……ハッ……あっははは…!』
「「!!」」
それは、何とも清々しい、晴れやかな笑顔だった
ソラが声を上げて笑う姿を初めて見たゴーグル達は、思わず息を呑み込む
傍にいたカイやリク、ショウはお互いに顔を見合せ、優し気に微笑んだ
ソラはひとしきり笑った後、差し出されたゴーグルの手を握る
『ああ、楽しみにしてる』
その顔に、失望の色は消えていた
to be continue……
(期待以上だ)
終わってしまえば当たり前の結果に、殆どの観客達はどこか投げやりな雰囲気のままその場を後にして行く
バトルが終わったロビー前の広場には、スカイチームとブルーチーム、そしてライダー達だけが残っていた
「敗けちゃったかー!スカイチームってみんなすっごく強いんだね!」
「最後はいい線行ったと思ったんだけどな…!」
「うん…やっぱり全然敵わなかったよ…でもみんな頑張ったよね!」
「残念だけど頑張ったー!」
悔しそうにしつつも、やはり笑顔で健闘を称えあうブルーチーム
そんな様子を、ソラは静かに眺める
「そうさ、お前達も充分健闘したと思うぞ!途中でまさか俺達と似たような戦法を使ってくるとは思わなかったしな!」
「確かに、あれは不意打ちでしたね。あんな風に真似されて…少し悔しいです僕…」
「い、いや!!真似と言ってもスカイチームみたいに完璧には動けなかったし…!そのせいで結局失敗して…」
「はっはっは!そりゃそうだ!付け焼き刃で簡単に真似されちゃ、こちらとしても頂けないからなぁ」
どこか落ち込み気味のショウに対して慌てるメガネに、リクは朗らかに笑いながら“責めてる訳じゃないぞ”と言う
そんな中、ライダーは腕を組みながら苛立ちと呆れを顔に滲ませた
「最後の“あれ”さえなけりゃ、一発ぐらいは入れられたかもしれねぇってのに…呑気な奴らだ」
「まーまーいいじゃん!伝説のスカイチームが早々やられる訳にもいかないっしょ」
「今回のバトルで多くの知見を得る事が出来た…これは早急にマニュアルに纏めなければ!!」
「お前は相変わらずそればっかりだな~……」
苦言を呈するライダーとは打って変わり、“やれやれ”といった様子で笑うアロハ
その横でアーミーはザカザカと勢い良くマニュアルを書き始め、それを見ていたマスクは呆れたように溜息を吐いた
そんな中、スカルが静かな口調でブルーチームに言う
「……リベンジはするのか」
「「!」」
その言葉を聞き、今まで騒いでいた面々がピタリと静かになる
ブルーチームは今までずっと、自分達が勝つまでバトルを諦めなかった
それは、スカルが率いるパープルチームとのバトルでもそうだった
そういった事もあり、スカルは“勝つまで”スカイチームに挑むのか、ブルーチームに聞いたのだろう
するとゴーグルは、暫く考えた後頭の後ろで手を組みながら言った
「ううん、しないよ!オレ達じゃ、ソラちゃん達には勝てないって分かったから」
「「!!」」
『! ………』
普段のゴーグルからは考えられない答え
周りの面々も、同じブルーチームのメンバーでさえ、ゴーグルの言葉に呆気に取られている
ソラは目を見開いた後、まるで全てを諦めたかの様にゆっくりと瞳を閉じた
……やっぱり、駄目だったか
ゴーグルなら、ブルーチームなら、もしかしたらと思ったが
こいつらも、結局……
「……スカイチームに勝つのは、諦めるという事か」
目を細め、半ば睨みつつゴーグルへ問うスカル
ソラはその先を聞く気は無いと、踵を返す為片足を後ろに引いた
その時だった
「え?違うよ!“今はまだ”リベンジしないってだけ!」
「『!!』」
その場を後にしようとした、ソラの足が止まる
「今の実力じゃ敵わないけど、オレ達はもっと練習して強くなるよ!ソラちゃん達にも敗けないくらい、強くなる!」
そう言うと、ゴーグルは驚いているソラに近付いて手を差し出す
「だからまた、オレ達と一緒にバトルしてくれる?」
『……!!』
屈託の無い笑顔を向けるゴーグル
周りを見れば、みんな笑っている
ソラは小さく唇を震わせた後、息を吐く様に声を上げた
『……ハッ……あっははは…!』
「「!!」」
それは、何とも清々しい、晴れやかな笑顔だった
ソラが声を上げて笑う姿を初めて見たゴーグル達は、思わず息を呑み込む
傍にいたカイやリク、ショウはお互いに顔を見合せ、優し気に微笑んだ
ソラはひとしきり笑った後、差し出されたゴーグルの手を握る
『ああ、楽しみにしてる』
その顔に、失望の色は消えていた
to be continue……
(期待以上だ)
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