ジュウウウゥゥ！！


了平の身体に接触したロープが煙を出し、焼けるような音が辺りに響いた


「ぐわあぁあ！！」


その熱に叫び声を上げ、リングに倒れる了平

それを見たチェルベッロは、リングの説明を付け足した


「ロープは電熱の鉄線で、何百度にも熱せられています」

「そんな…！！メチャクチャだよ～～！！」


そう言って焦る綱吉達

だがルッスーリアは、そんな事はお構い無しに話し出す


「ん～～♡私の完璧な理想の肉体に近づいてきたわ～～」


ルッスーリアは嬉しそうにニヤリと笑って言った


「私の思う究極の肉体美とは、朽ち果てた冷たくて動かないか・ら・だ♡」

「それって死体のことじゃねーか！？」

「え゛……え゛ーー！！？」

「趣味悪ぃなオイ…」

「いや、旦那も似た様なものなんじゃ…」

「何か言ったか糞ダラ｣

「いや何も！？うん！！」

『…… (デイダラの言う事も一理あるな)』


サソリは人の死体を使って作り上げる、人傀儡をコレクションとしている

人傀儡を作る技術は相当なもので、現時点ではサソリしか作り上げる事が出来ないらしい

……まあ、その技術は尊敬に値するよな


「……くっ…！！」


了平が片膝をついて、苦しそうに顔を歪める

だが負けじと立ち上がり、ルッスーリアの声を頼りに走り出した


「ふざけるな！！」

「！」


ドッ！！


ルッスーリア目掛け、アッパーを繰り出す了平

それは見事ルッスーリアの顎に当たり、空高くルッスーリアを殴り飛ばした


「！」

「当たった！」

「す…すごいパンチだ！」


そう言って喜ぶ綱吉達

だがソラは、眉間に皺を寄せて言った


『いや、あれは違ぇな』

「あんなん当たった内に入んねぇだろ！｣

「威力はまあまあ良かったがな……」


その事に、ヴァリアー側も気付いていたらしい


「ルッスーリア…本当に遊んでるね」

「当たったんじゃなくて当たりにいったんだよ」

「いじめちゃいや～～ん♡」


暁やヴァリアーが言った通り、余裕そうな態度のまま空中で体制を整えるルッスーリア


「なにっ！？…だが今の感触…奴は空中…！次は逃がさん！」


そう言ってルッスーリアの方を向く

そして左腕を高く突き上げた


「もらった！！」

「ムフ」


それに対し、ルッスーリアはニヤリと口角を上げた


ガッ！！