「間違いありません。正真正銘の、晴のハーフボンゴレリングと確認しました」


了平とルッスーリアのリングを確認したチェルベッロ達

了平とルッスーリアは、既にボクシングリングの中で対峙している


「指輪は原則として、首から下げることとします」

「そして相手を倒し、指輪を奪った者が勝ちです」


その話を聞きながら、了平は上着を脱いだ

それを見たルッスーリアは、嬉しそうな声色で言った


「！ あらぁ？んまぁ！」

『？ (何だ急に)』


そう疑問に思っていると、ルッスーリアは了平の身体をマジマジと見ながら声を上げた


「よく見りゃあなた、いい肉体してるじゃない！！好みだわぁ～～♡」

「なに！？」


それを聞いたソラ達は、まさかの発言に顔を引き攣らせる


「あいつ今…なんて言いました！？」

「さ…さあ……？」

『おお…まあ、何となく分かっちゃいたけどな……』

「あいつ、オカマだったんだな…うん」

「チッ…どこぞの蛇野郎が脳裏を過って胸糞悪いぜ……」

「……サソリさん、それには俺も同意します」

「どこの世界にも、ああいう奴はいるもんだなァ！ゲハハハッ！！」


かつて暁のメンバーにいた伝説の三忍と呼ばれる忍の一人、大蛇丸の姿が頭に浮かび、ソラ達は何とも言えない表情で眉を顰めた

大蛇丸は私が暁に加入する前にいたらしいが、特にサソリやイタチは絡まれる事が多かったらしい

まあ私とデイダラが加入する前はサソリとコンビを組んでいたらしいし、イタチは写輪眼を狙われていたみたいだからな

……うん、多くは語らねぇが、ご愁傷様って感じだ


「お持ち帰り決定♡」

「何を言っている！」


ルッスーリアの言葉に、眉間にシワを寄せる了平

それを見ていたヴァリアーは、どこか同情する様な、それでいて無関心の様な声で言った


「めったにいないよ、ルッスーリアのお眼鏡にかなう奴なんて……」

「あのガキ…ついてないな……」