あれから3日後の夜

暇を持て余したソラは、夜の道を散歩していた


『……ん？』


宛ても無くのんびりと歩いていると、見た事のあるシルエットが道の先に見えた

咄嗟に変化の術をかけてから少し近付いてみると、向こうもソラに気付いたらしい


「あ！ソラ！」

『よっ、お前ら』


そこにいたのは綱吉達だった


「よお！なんか久しぶりだな！」

「……よう」

『おう、確かに久々だな。お前らこんな時間に何してんだ？』

「いや…それが……」


綱吉はランボが雷の守護者という事、それのせいで狙われている事をソラに話した


『へぇ、ランボがなぁ…』

「うん……」


こんな小さな子供でも、守護者になれるのか

何とも不安そうな表情をする綱吉の前でそんな事を考えていると、ランボが道路に寝っ転がって騒ぎ始めた


「ハラ減ったぞ～！ツナおんぶっぶ～」

「汚いから寝るなって！！……ん？」


綱吉が怒りつつもランボへ目を向けると、月明かりでランボの頭にある何かがキラリと光った

よく見ると、それはあのハーフボンゴレリングだった


「おまえこんなところにリングひっかけて……！！ (これのせいで狙われてるとも知らずに……)」

「？」


それを見て、獄寺が怒り口調で言った


「オレにはまったく理解できないっスよ！なんでこんなアホにリングが……」

「まーまー、いーじゃねーか！まずは無事ってことで」

「ほ…ほんとやばかったよ……さっきはどーなるかと思ったもん……」

『何だ、こいつらが何かしたのか？大して強そうには見えねぇけど』


そう言いながら、地面に倒れている敵を足で仰向けにするように蹴るソラ

それを見た綱吉は、顔を引き攣らせながら冷や汗を垂らした


「あ、あははは…… (ソラこえー…)」

「確かに思ったより骨のない連中だったな！楽勝だぞ！」

「そいつは甘えぞ、こいつらはヴァリアーの中でも下っぱだ。本当に恐ぇのは……」


ソラの言葉に同意した了平だったが、それをリボーンが咎めた

するとその時、急激に迫って来る誰かの気配を感じた


『……どうやら、お出ましのようだな』

「「！！」」