10話
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ガキンッ!!
「な…ッ!?」
『うーん、5点』
振り下ろされた山本の刀を、結晶化した手で受け止めるソラ
それを見て狼狽える山本に、今度はソラが山本の腹部目掛けて素早く拳を振りかぶった
ドカァッ!!!
「ぐあァッ!!」
「山本!!」
『踏み込みが甘い、太刀筋もなってない。もっと修行を積まねぇとな』
山本を淡々と評価をするソラ
すると今度は、唖然としていた獄寺の方へと走り出した
「なッ!? (は、速ぇ!!)」
『お前の武器はその手に持ってるやつか?見た感じ爆竹か何かか』
獄寺は咄嗟にダイナマイトを投げる
だが、ソラはそれを結晶で作り出した苦無で全て撃ち落とした
ドガガガガァンッ!!!
爆発したダイナマイトによって、周りに煙が立ち込める
その煙に紛れて見えなくなったソラを見つけ出そうと、慌てて辺りを見渡す獄寺
だが、それも束の間
『お前は2点』
「!?」
煙に乗じて背後に出てきたソラが、獄寺の横腹を蹴り飛ばす
ドゴォッ!!!
「うがァアッ!!」
『問題への対処が遅い上に、自分の武器を利用されちゃ元も子もねぇぞ。話になんねぇな』
「ゔッ…ク、クソ……ッ!!」
あっという間に二人を伸してしまったソラ
それを見ていた男子生徒達は、ガクガクと足を震わせながら弱々しい声で言った
「お、おい…これやべぇだろ…!」
「に、逃げようぜ!早く!!」
「敵いっこねぇよ…!!」
そう言ってバタバタと屋上から出て行く男子生徒達
……まあ、あいつらは論外だな
『さて、と…あとはお前だけみてぇだぞ?愛崎姫花』
「………」
「グッ…姫花…すまねぇ……!!」
「俺達が…不甲斐ないばっかりに…!!」
悔しそうに言う獄寺と山本の言葉に、今まで黙っていた愛崎が、小さく呟いた
その声は、怒りに満ちていた
「……本当…使えないわね…」
『!』
「!! ……え…」
「せっかく姫花が駒として使ってあげてたというのに、何も成果を上げられないなんて……一体どういう了見なのかしら?」
「ひ…姫花……?」
「貴方達はもういらないわ。弱い駒なんて、必要ないもの」
地面に倒れながら、信じられないという表情をする獄寺と山本
二人の瞳は、もう紫色に染まっていなかった
「……ッお前…俺達を……騙したのか…ッ!?」
「……嘘だろ…姫花…そんな……」
「あら、まだ何も分かってないの?随分と御目出度い頭ね」
ワナワナと震える二人に、姫花はにっこりと笑って言った
「それなら教えてあげるわ。笹川京子が姫花を虐めたのも、黒川花が姫花を殴ったのも、そこにいる海堂ソラが姫花を切り付けたのも、全部嘘よ!すっかり私の幻術に嵌ったんですもの!」
「!? ……幻術、だと…!?」
「ええ、でも騙される方が悪いのよ?それに私を褒めてほしいぐらいだわ!幻術の解き方すら分からない愚かな人間を、ちゃーんと利用してあげたんですから!」
「!! ……お前…ッ何でこんな事を…!」
「何でって?決まってるじゃない。全ては“私の為のお城”を作る為よ!“薔薇色の学園生活”を築き上げる為!だって私は“お姫様”だもの、周りも“王子様”で囲まなきゃ割に合わないでしょう?」
それぐらい、馬鹿な貴方達でも分かるわよね?
それを聞き、獄寺と山本は体の力が抜けていく感覚がした
たったそれだけの、それだけのくだらない理由で、自分達は……
あまりにも残酷な仕打ちに呆然としていたその時、どこからかピロリンといった無機質な音が聞こえた
「……え?」
『へぇ~、“けーたい”とか言うやつってこうやって使うのな』
リボーンから貸してもらったけど、便利なもんだなぁ
そう言いながら、携帯をパタリと閉じるソラ
それを見た愛崎は、一気に顔色を悪くした
「……貴女、今、何をしたの」
『ん?』
「何を撮ったの」
『……さあ、何だろうな?』
「……消しなさい」
『何の事やら』
「早く」
『知らねぇなぁ』
飄々としているソラに、愛崎は怒鳴り声を上げた
「消せ!!!!!」
そのままこちらへと走って来る愛崎
でもお前、それは無謀ってもんだろ
『もういい、お前用無し』
「!! ゔッ…!!」
ソラはすぐさま愛崎の背後へ回り込み、項に手刀を当てて気絶させる
愛崎はその場に、力なく崩れ落ちた
「な…ッ!?」
『うーん、5点』
振り下ろされた山本の刀を、結晶化した手で受け止めるソラ
それを見て狼狽える山本に、今度はソラが山本の腹部目掛けて素早く拳を振りかぶった
ドカァッ!!!
「ぐあァッ!!」
「山本!!」
『踏み込みが甘い、太刀筋もなってない。もっと修行を積まねぇとな』
山本を淡々と評価をするソラ
すると今度は、唖然としていた獄寺の方へと走り出した
「なッ!? (は、速ぇ!!)」
『お前の武器はその手に持ってるやつか?見た感じ爆竹か何かか』
獄寺は咄嗟にダイナマイトを投げる
だが、ソラはそれを結晶で作り出した苦無で全て撃ち落とした
ドガガガガァンッ!!!
爆発したダイナマイトによって、周りに煙が立ち込める
その煙に紛れて見えなくなったソラを見つけ出そうと、慌てて辺りを見渡す獄寺
だが、それも束の間
『お前は2点』
「!?」
煙に乗じて背後に出てきたソラが、獄寺の横腹を蹴り飛ばす
ドゴォッ!!!
「うがァアッ!!」
『問題への対処が遅い上に、自分の武器を利用されちゃ元も子もねぇぞ。話になんねぇな』
「ゔッ…ク、クソ……ッ!!」
あっという間に二人を伸してしまったソラ
それを見ていた男子生徒達は、ガクガクと足を震わせながら弱々しい声で言った
「お、おい…これやべぇだろ…!」
「に、逃げようぜ!早く!!」
「敵いっこねぇよ…!!」
そう言ってバタバタと屋上から出て行く男子生徒達
……まあ、あいつらは論外だな
『さて、と…あとはお前だけみてぇだぞ?愛崎姫花』
「………」
「グッ…姫花…すまねぇ……!!」
「俺達が…不甲斐ないばっかりに…!!」
悔しそうに言う獄寺と山本の言葉に、今まで黙っていた愛崎が、小さく呟いた
その声は、怒りに満ちていた
「……本当…使えないわね…」
『!』
「!! ……え…」
「せっかく姫花が駒として使ってあげてたというのに、何も成果を上げられないなんて……一体どういう了見なのかしら?」
「ひ…姫花……?」
「貴方達はもういらないわ。弱い駒なんて、必要ないもの」
地面に倒れながら、信じられないという表情をする獄寺と山本
二人の瞳は、もう紫色に染まっていなかった
「……ッお前…俺達を……騙したのか…ッ!?」
「……嘘だろ…姫花…そんな……」
「あら、まだ何も分かってないの?随分と御目出度い頭ね」
ワナワナと震える二人に、姫花はにっこりと笑って言った
「それなら教えてあげるわ。笹川京子が姫花を虐めたのも、黒川花が姫花を殴ったのも、そこにいる海堂ソラが姫花を切り付けたのも、全部嘘よ!すっかり私の幻術に嵌ったんですもの!」
「!? ……幻術、だと…!?」
「ええ、でも騙される方が悪いのよ?それに私を褒めてほしいぐらいだわ!幻術の解き方すら分からない愚かな人間を、ちゃーんと利用してあげたんですから!」
「!! ……お前…ッ何でこんな事を…!」
「何でって?決まってるじゃない。全ては“私の為のお城”を作る為よ!“薔薇色の学園生活”を築き上げる為!だって私は“お姫様”だもの、周りも“王子様”で囲まなきゃ割に合わないでしょう?」
それぐらい、馬鹿な貴方達でも分かるわよね?
それを聞き、獄寺と山本は体の力が抜けていく感覚がした
たったそれだけの、それだけのくだらない理由で、自分達は……
あまりにも残酷な仕打ちに呆然としていたその時、どこからかピロリンといった無機質な音が聞こえた
「……え?」
『へぇ~、“けーたい”とか言うやつってこうやって使うのな』
リボーンから貸してもらったけど、便利なもんだなぁ
そう言いながら、携帯をパタリと閉じるソラ
それを見た愛崎は、一気に顔色を悪くした
「……貴女、今、何をしたの」
『ん?』
「何を撮ったの」
『……さあ、何だろうな?』
「……消しなさい」
『何の事やら』
「早く」
『知らねぇなぁ』
飄々としているソラに、愛崎は怒鳴り声を上げた
「消せ!!!!!」
そのままこちらへと走って来る愛崎
でもお前、それは無謀ってもんだろ
『もういい、お前用無し』
「!! ゔッ…!!」
ソラはすぐさま愛崎の背後へ回り込み、項に手刀を当てて気絶させる
愛崎はその場に、力なく崩れ落ちた