8話
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「きゃあああああああ!!助けて!!誰かぁー!!!」
叫び続ける姫花
『(……あー、そういう事か)』
私を陥れようって魂胆か、なるほどな
このやり方で、京子と花も嵌めたって訳か
にしてもこいつ、回りくどい事すんなぁ
典型的な、弱者のやり方だ
……おーおー、何人かこっちに来てる気配がすんな
まあこいつの罠にまんまと嵌ってやる程、私はお人好しじゃねぇけどよ
面倒くさそうに溜息を吐いた後、ソラは瞬身の術を使ってその場から一瞬で消えた
叫び声を上げる際に、しゃがみ込んで俯いていた愛崎は、ソラがいなくなった事に気付いていない
段々と足音が近付いて来て、遂に屋上の扉が開かれた
バンッ!!
「姫花!どうした!?」
一番に入ってきたのは山本だった
そして次から次へと生徒が集まり、2-A全員がその場に集結した
それを見計らい、愛崎は目に涙を浮かべて言った
「うっ…た…武くん……?ごめんなさい、その…海堂さんが……姫花の事を気に入らないって……カッターで切ってきて……姫花、とても…怖くて…!!」
嘘泣きをしながら、山本の方へ縋りつこうとする愛崎
だが、何かがおかしい
みんな、固まって動かない
「? ……た、武くん…?みんな…どうしたの…?」
未だに微動だにしない生徒達を不審に思ったのか、愛崎は疑問符を飛ばす
すると、一人の男子がこう言った
「海堂って…どこにいるんだよ?」
「………え?」
弾かれた様に辺りを見渡す愛崎
だが、そこにソラの姿は無かった
あったのは、自分の血で染まったカッターと
自分だけ
「……え…?な、何で……」
狼狽える愛崎
暫くして、一人の男子が怒鳴った
「俺達を騙したのかよ!!」
それを筆頭に、次々怒りを露にする生徒達
「最悪、テキトー言っただけかよ!!」
「せっかく駆けつけたのに……」
「結局嘘だったのか!!」
「サイテー!!」
「ち、違、待ってみんな…!さっきまで、確かにここに海堂さんが……!」
愛崎の言葉には聞く耳も持たず、次々に屋上を出て行く生徒達
すると、愛崎の前に獄寺と山本が立った
「! ……隼人くん…武くん…」
また目に涙を溜めて、二人を見上げる愛崎
だが、二人の目は予想以上に冷たかった
「……姫花が嘘吐く奴だとは思わなかったぜ…」
「しかもソラを犠牲にしようとしやがって…最低だな」
「……!!」
そう言って、二人は屋上を出て行く
屋上には、綱吉と愛崎だけが残った
「……ツナくんは、姫花を信じてくれるわよね…?だって、姫花は怪我をしているのよ…?」
その言葉を聞いた綱吉は強く、ハッキリとこう言った
叫び続ける姫花
『(……あー、そういう事か)』
私を陥れようって魂胆か、なるほどな
このやり方で、京子と花も嵌めたって訳か
にしてもこいつ、回りくどい事すんなぁ
典型的な、弱者のやり方だ
……おーおー、何人かこっちに来てる気配がすんな
まあこいつの罠にまんまと嵌ってやる程、私はお人好しじゃねぇけどよ
面倒くさそうに溜息を吐いた後、ソラは瞬身の術を使ってその場から一瞬で消えた
叫び声を上げる際に、しゃがみ込んで俯いていた愛崎は、ソラがいなくなった事に気付いていない
段々と足音が近付いて来て、遂に屋上の扉が開かれた
バンッ!!
「姫花!どうした!?」
一番に入ってきたのは山本だった
そして次から次へと生徒が集まり、2-A全員がその場に集結した
それを見計らい、愛崎は目に涙を浮かべて言った
「うっ…た…武くん……?ごめんなさい、その…海堂さんが……姫花の事を気に入らないって……カッターで切ってきて……姫花、とても…怖くて…!!」
嘘泣きをしながら、山本の方へ縋りつこうとする愛崎
だが、何かがおかしい
みんな、固まって動かない
「? ……た、武くん…?みんな…どうしたの…?」
未だに微動だにしない生徒達を不審に思ったのか、愛崎は疑問符を飛ばす
すると、一人の男子がこう言った
「海堂って…どこにいるんだよ?」
「………え?」
弾かれた様に辺りを見渡す愛崎
だが、そこにソラの姿は無かった
あったのは、自分の血で染まったカッターと
自分だけ
「……え…?な、何で……」
狼狽える愛崎
暫くして、一人の男子が怒鳴った
「俺達を騙したのかよ!!」
それを筆頭に、次々怒りを露にする生徒達
「最悪、テキトー言っただけかよ!!」
「せっかく駆けつけたのに……」
「結局嘘だったのか!!」
「サイテー!!」
「ち、違、待ってみんな…!さっきまで、確かにここに海堂さんが……!」
愛崎の言葉には聞く耳も持たず、次々に屋上を出て行く生徒達
すると、愛崎の前に獄寺と山本が立った
「! ……隼人くん…武くん…」
また目に涙を溜めて、二人を見上げる愛崎
だが、二人の目は予想以上に冷たかった
「……姫花が嘘吐く奴だとは思わなかったぜ…」
「しかもソラを犠牲にしようとしやがって…最低だな」
「……!!」
そう言って、二人は屋上を出て行く
屋上には、綱吉と愛崎だけが残った
「……ツナくんは、姫花を信じてくれるわよね…?だって、姫花は怪我をしているのよ…?」
その言葉を聞いた綱吉は強く、ハッキリとこう言った