8話
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「なっ…何で愛崎さんが…!?」
『あーあいつ、私に用があるらしくてよ。悪いけど、お前らはここで静かに待っててくれ』
「え…っ」
「ちょ、待ってよ…!」
二人はそう言って私を止めようとする
愛崎は、未だこちらに気付いていない
『大丈夫だって、心配すんな』
そう笑って見せたソラ
その表情を見て、二人は渋々小さく頷いた
「う、うん……」
「分かったけど…あまり無理はしないでね?」
『おう』
それだけ言うと、ソラは瞬身の術で扉の所に行った
「「(き、消えた!?)」」
突然目の前で消えたソラを見た二人は、驚きの声を上げまいとお互いに口元を両手で押さえていた
───────
─────
────
『あー悪い悪い、待ったか?』
「あら、海堂さん!私もちょうど今来たばかりなの、だから気にしないで?」
『そうか、そりゃよかった』
相変わらず人当たりの良い笑顔を浮かべる愛崎に、愛想笑いをする
そしてそのまま、愛崎の方へと歩いて行った
「うふふ…それにしても、ちゃんと来てくれるとは思わなかったわ」
『そりゃまた、どういう意味だ?』
「だって貴女、気付いているのでしょう?」
お互い笑顔のまま会話を続ける
傍から見れば、楽しく世間話でもしているかの様なやり取りだが、愛崎の次の一言で場の空気が急変した
「私が、幻術使いだってこと」
『!』
その場が一気に張り詰める
……自分から、正体をバラすとはな
「まさか、私の幻術が気付かれるなんて思いもしなかったわ…貴女、只者ではないのね?海堂さん」
『……さあ、どうだろうな?』
「うふふっ惚けちゃって……でも、そうね。この際だから単刀直入に聞くわ」
本当は、貴女も操って差し上げたかったのだけれど
そう言うと、愛崎は口元に笑みを湛えて、ハッキリと言った
「海堂さん、貴女は私の“敵”かしら?それとも“味方”?」
『………』
愛崎の言葉に、ソラの顔から笑みが消える
そして暫く間を開けた後、ゆっくりと話し出した
『……私は、お前の味方になる気はねぇよ』
「! ……何ですって?」
『第一、お前が何の為に学校の奴らに幻術を掛けてんのか、その理由も知らねぇし興味もねぇ』
それに、と続けてソラは言う
『私は“弱いもの虐め”が大っ嫌いなんだよ』
「…………そう。それが貴女の答えなのね」
ソラの言葉を聞き、今まで笑顔だった愛崎の顔がスッと無表情になる
そして実に残念だとでも言いたげに、首を横に振った
「貴女からなら、もっと賢い答えが聞けると思ったのだけれど……仕方ないわね」
『生憎、育ちが悪いんでな』
「ふふ、まあいいわ。貴女がそういうつもりだというのなら、私にも考えがあるもの」
ゆったりとした動きで、一歩、また一歩とソラに近付く愛崎
それを見ても、ソラは余裕な表情のままその場を動こうとはしない
「ねえ海堂さん…貴女、マフィアという存在をご存じ?」
『……まぁな (知ったのつい最近だけど)』
「あら、それなら話が早いわ。姫花はね、そのマフィアの一員なのよ」
へぇ、こいつもマフィアの人間なのか
本当、どこにでもいるなマフィアって奴は
「“セリンファミリー”のボス、それが姫花のお父様。姫花はそんなボスの、可愛い可愛い一人娘」
『………』
「この意味、解るわよね?」
ソラの目の前で、愛崎が立ち止まる
そして片手でソラの頬に触れたかと思うと、にっこりと微笑んで言った
「姫花に逆らうとどうなるか、教えてあげる」
そう言うや否や、懐から素早くカッターを取り出す愛崎
そしてあろう事か、それを自身の腕に宛がい切り付けた
『! おまっ何やって……』
「あら、心配してくれるのね?ありがとう。でも貴女からの“それ”は必要ないわ」
腕から流れる血を気にも留めず、愛崎は言った
「私には、沢山の“王子様”が付いているのだから」
次の瞬間
「きゃああああああああ!!!!!」
『うわっうるさっ』
愛崎が、思い切り叫び声を上げた
『あーあいつ、私に用があるらしくてよ。悪いけど、お前らはここで静かに待っててくれ』
「え…っ」
「ちょ、待ってよ…!」
二人はそう言って私を止めようとする
愛崎は、未だこちらに気付いていない
『大丈夫だって、心配すんな』
そう笑って見せたソラ
その表情を見て、二人は渋々小さく頷いた
「う、うん……」
「分かったけど…あまり無理はしないでね?」
『おう』
それだけ言うと、ソラは瞬身の術で扉の所に行った
「「(き、消えた!?)」」
突然目の前で消えたソラを見た二人は、驚きの声を上げまいとお互いに口元を両手で押さえていた
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『あー悪い悪い、待ったか?』
「あら、海堂さん!私もちょうど今来たばかりなの、だから気にしないで?」
『そうか、そりゃよかった』
相変わらず人当たりの良い笑顔を浮かべる愛崎に、愛想笑いをする
そしてそのまま、愛崎の方へと歩いて行った
「うふふ…それにしても、ちゃんと来てくれるとは思わなかったわ」
『そりゃまた、どういう意味だ?』
「だって貴女、気付いているのでしょう?」
お互い笑顔のまま会話を続ける
傍から見れば、楽しく世間話でもしているかの様なやり取りだが、愛崎の次の一言で場の空気が急変した
「私が、幻術使いだってこと」
『!』
その場が一気に張り詰める
……自分から、正体をバラすとはな
「まさか、私の幻術が気付かれるなんて思いもしなかったわ…貴女、只者ではないのね?海堂さん」
『……さあ、どうだろうな?』
「うふふっ惚けちゃって……でも、そうね。この際だから単刀直入に聞くわ」
本当は、貴女も操って差し上げたかったのだけれど
そう言うと、愛崎は口元に笑みを湛えて、ハッキリと言った
「海堂さん、貴女は私の“敵”かしら?それとも“味方”?」
『………』
愛崎の言葉に、ソラの顔から笑みが消える
そして暫く間を開けた後、ゆっくりと話し出した
『……私は、お前の味方になる気はねぇよ』
「! ……何ですって?」
『第一、お前が何の為に学校の奴らに幻術を掛けてんのか、その理由も知らねぇし興味もねぇ』
それに、と続けてソラは言う
『私は“弱いもの虐め”が大っ嫌いなんだよ』
「…………そう。それが貴女の答えなのね」
ソラの言葉を聞き、今まで笑顔だった愛崎の顔がスッと無表情になる
そして実に残念だとでも言いたげに、首を横に振った
「貴女からなら、もっと賢い答えが聞けると思ったのだけれど……仕方ないわね」
『生憎、育ちが悪いんでな』
「ふふ、まあいいわ。貴女がそういうつもりだというのなら、私にも考えがあるもの」
ゆったりとした動きで、一歩、また一歩とソラに近付く愛崎
それを見ても、ソラは余裕な表情のままその場を動こうとはしない
「ねえ海堂さん…貴女、マフィアという存在をご存じ?」
『……まぁな (知ったのつい最近だけど)』
「あら、それなら話が早いわ。姫花はね、そのマフィアの一員なのよ」
へぇ、こいつもマフィアの人間なのか
本当、どこにでもいるなマフィアって奴は
「“セリンファミリー”のボス、それが姫花のお父様。姫花はそんなボスの、可愛い可愛い一人娘」
『………』
「この意味、解るわよね?」
ソラの目の前で、愛崎が立ち止まる
そして片手でソラの頬に触れたかと思うと、にっこりと微笑んで言った
「姫花に逆らうとどうなるか、教えてあげる」
そう言うや否や、懐から素早くカッターを取り出す愛崎
そしてあろう事か、それを自身の腕に宛がい切り付けた
『! おまっ何やって……』
「あら、心配してくれるのね?ありがとう。でも貴女からの“それ”は必要ないわ」
腕から流れる血を気にも留めず、愛崎は言った
「私には、沢山の“王子様”が付いているのだから」
次の瞬間
「きゃああああああああ!!!!!」
『うわっうるさっ』
愛崎が、思い切り叫び声を上げた