私が入った途端、静かになる教室

気にせず教卓の所まで行く


「じゃあ、自己紹介をしてくれ」


……自己紹介？

えっ何も考えてねぇわどうしよ

……まあ、無難に名前でも言っときゃいいか


『……あー、海堂ソラだ…です。よろしく』


途中で一応敬語に切り替えようとして語尾が変になったが、まあいいだろう

そんな事より、さっきから視線が痛いんだが

早くも帰りたいと考えていると、とある男子が徐に呟いた


「すっげー…マジ美人じゃん」

「本当ーっ可愛い！」

「お人形みたい！」

「あれって地毛か？ンな訳ないよな？」

「目キレー！」


その男子を筆頭に、突然騒がしくなる教室内

何だこいつら、急に元気だな


「えー、じゃあ席は…沢田の隣だな！おい、沢田！手挙げろ！」


沢田って事はツナか？

視線を泳がせると、片手を挙げてはにかんでいるツナと目が合った

私は言われた通り、ツナの隣に行く


『よう、よろしく』

「あ、うっうん！よろしくね！」


二コリと笑う綱吉に、ソラも優しく微笑んだ

……何か妙に色んな奴らからの視線を感じるが、気にしないでおこう


「じゃあ今日の一時間目は転入生も来た事だし、自習にする！転入生への質問タイムだ！！」


そう言うと、先生は教室を出て行った

いや困るんだがそういうの

質問されて答えられる事少ねぇんだが？

これから始まるであろう面倒事に、ソラは小さく溜息を吐いた









to be continue……
(勘弁してくれ……)