1話
夢小説設定
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『! 待てよ、だとすると私らすげぇ失礼な態度取ってねぇか?ひれ伏した方がいい?』
「「ブフッ!」」
しんみりとした穏やかな空気が一変
真剣な表情で言ってのけたソラのその一言に、カミュとイレブンは思わず吹き出した
「はっはっは!!何だよお前、急に…!!」
『え、いやだって勇者じゃん?こちとらただの一般人だぞ??』
「なに!?ソラはただの一般人なんかじゃない!!世界一のビルダーだ!!」
『張り合うな張り合うな』
「はははっ…!い、いいよ普通に接してくれて…!!」
僕だって、つい最近まで自分が勇者だなんて知らなかったくらいだし…!
さっきのソラの言葉がツボに入ったのか、お腹を押さえて笑いながら言うイレブン
よく見ると、瞳に涙を溜めていた
『そうか?ならいいけど…』
「案外面白い奴だな!お前が一緒なら俄然やる気が出てきたぜ」
『それ褒めてんのか?貶してんのか?』
「褒めてんだよ!」
ジト目を送るソラの背中を、ポンッと軽く叩いて笑うカミュ
早速仲良くなっている二人を見て、シドーはどこかつまらなさそうな顔をしていた
「……あ、あともう一つ、言っておかないといけない事があるんだけど…」
『ん?』
ひとしきり笑い終えたのか、イレブンは涙を拭いつつ真剣な声色で言った
「僕達は今、“デルカダール”っていう国から追われていて……僕の事も、デルカダールの人達は“悪魔の子”って呼んでるんだ」
「悪魔の子だと?」
勇者に結び付け難いその呼び名に、訝し気に眉を寄せるシドー
「災いを呼ぶ悪魔の子…勇者が生まれたせいで、魔王が復活するんじゃないかって…そう呼ばれてて……」
『へぇ~…普通逆じゃねぇの?』
「! 逆……?」
腕を組みながら、ソラは当たり前のように話し出した
『魔王が復活しそうだから、勇者が生まれてきてくれたんだろ。何で勇者が悪者みたいになってんだよ』
「!!」
『というか、勇者を悪者扱いする方がどうかしてる。私としちゃあ、考えられねぇな』
私の故郷メルキドも、大昔に勇者が救ってくれたと言い伝えられている
いつの時代でも味方だった勇者を、誰が悪く言えようか
『誰が何と言おうと、知ったこっちゃねぇよ。私は勇者を信じてるからな』
「……っ!!」
『…ってこれ、さっきも言ったか?』
ヘラリと笑って首の後ろを掻くソラに、イレブンはほのかに頬を紅潮させて笑った
「……うん…ソラ、ありがとう」
『! ……おう』
そんな二人を見ていたシドーとカミュも、お互いに顔を見合わせた後、優しい笑みを浮かべていた
『まあとにかく…お言葉に甘えさせてもらうか。シドー共々、よろしくな』
「うん、こちらこそ!よろしくね、二人共!」
ソラとシドー、そしてイレブンとカミュ
何とも不思議な縁で出逢った四人は、新たな仲間として、共にその歩みを進めるのであった
to be continue……
(運命の歯車が噛み合った)
「「ブフッ!」」
しんみりとした穏やかな空気が一変
真剣な表情で言ってのけたソラのその一言に、カミュとイレブンは思わず吹き出した
「はっはっは!!何だよお前、急に…!!」
『え、いやだって勇者じゃん?こちとらただの一般人だぞ??』
「なに!?ソラはただの一般人なんかじゃない!!世界一のビルダーだ!!」
『張り合うな張り合うな』
「はははっ…!い、いいよ普通に接してくれて…!!」
僕だって、つい最近まで自分が勇者だなんて知らなかったくらいだし…!
さっきのソラの言葉がツボに入ったのか、お腹を押さえて笑いながら言うイレブン
よく見ると、瞳に涙を溜めていた
『そうか?ならいいけど…』
「案外面白い奴だな!お前が一緒なら俄然やる気が出てきたぜ」
『それ褒めてんのか?貶してんのか?』
「褒めてんだよ!」
ジト目を送るソラの背中を、ポンッと軽く叩いて笑うカミュ
早速仲良くなっている二人を見て、シドーはどこかつまらなさそうな顔をしていた
「……あ、あともう一つ、言っておかないといけない事があるんだけど…」
『ん?』
ひとしきり笑い終えたのか、イレブンは涙を拭いつつ真剣な声色で言った
「僕達は今、“デルカダール”っていう国から追われていて……僕の事も、デルカダールの人達は“悪魔の子”って呼んでるんだ」
「悪魔の子だと?」
勇者に結び付け難いその呼び名に、訝し気に眉を寄せるシドー
「災いを呼ぶ悪魔の子…勇者が生まれたせいで、魔王が復活するんじゃないかって…そう呼ばれてて……」
『へぇ~…普通逆じゃねぇの?』
「! 逆……?」
腕を組みながら、ソラは当たり前のように話し出した
『魔王が復活しそうだから、勇者が生まれてきてくれたんだろ。何で勇者が悪者みたいになってんだよ』
「!!」
『というか、勇者を悪者扱いする方がどうかしてる。私としちゃあ、考えられねぇな』
私の故郷メルキドも、大昔に勇者が救ってくれたと言い伝えられている
いつの時代でも味方だった勇者を、誰が悪く言えようか
『誰が何と言おうと、知ったこっちゃねぇよ。私は勇者を信じてるからな』
「……っ!!」
『…ってこれ、さっきも言ったか?』
ヘラリと笑って首の後ろを掻くソラに、イレブンはほのかに頬を紅潮させて笑った
「……うん…ソラ、ありがとう」
『! ……おう』
そんな二人を見ていたシドーとカミュも、お互いに顔を見合わせた後、優しい笑みを浮かべていた
『まあとにかく…お言葉に甘えさせてもらうか。シドー共々、よろしくな』
「うん、こちらこそ!よろしくね、二人共!」
ソラとシドー、そしてイレブンとカミュ
何とも不思議な縁で出逢った四人は、新たな仲間として、共にその歩みを進めるのであった
to be continue……
(運命の歯車が噛み合った)