1話
夢小説設定
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「………マジか……」
ソラとシドーの話を黙って聞いていたカミュが、いつもの口癖を小さく呟く
別世界の人間
確信を得たその事実に、イレブンとカミュは驚く事しか出来なかった
『信じたくねぇけど、そうとしか……ちょっと待て、そうなるとヤス船長大丈夫か…!?私らとは別の場所にでも飛ばされてたら…!』
「どうだろうな…まあヤスの事だ、案外もう既にからっぽ島に戻ってるんじゃないか?」
『……う~ん…あながち無いとも言いきれねぇんだよな……』
ヤス船長、意外と逞しいとこあるし……
朗らかな笑顔のヤス船長が頭に浮かび、苦笑いを零した
「別の世界から来たのなら…帰り方も分からないって事?」
『んー、そうだな…漂流してる時点で船も無いし……』
今までも知らない場所へ旅に出た事はあったが、それは全て航路がハッキリしていたから何とかなったようなものだ
……まあ“とある天体”に行った時は、それどころじゃなかったが
何も知らない、見た事もない場所に放り出されて、早速お手上げ状態
二人して“どうしたものか…”と唸っているソラとシドーに、イレブンは優しい声色で言った
「それじゃあさ、僕達と一緒に来る?」
「「!」」
『えっ?』
突然の提案に、パッと顔を上げてイレブンを見るソラ
だが隣にいたカミュが、眉間に皺を寄せて言った
「おいイレブン、いいのか?俺達はただの旅じゃねぇんだぞ?こいつらを巻き込む事になるんじゃ……」
「そうだけど…でも、困ってるのにこのまま放ってはおけないよ」
「ただの旅じゃない?どういう事だ」
カミュが言った言葉に対し、シドーは目を少し細めて探るように問い掛けた
「うん、話せば長くなるんだけど…その、簡潔に言うと……」
どこか言い辛そうにするイレブンに、二人して首を傾げるソラとシドー
そんな二人を前に、イレブンは意を決した様にハッキリと言った
「……僕は、勇者の生まれ変わりなんだ」
『………え!?』
「勇者だと!!?」
急に出てきた“勇者”という単語に、大きな声を上げて驚愕するソラとシドー
『ゆ…勇者!?お前が!!?』
「うん、信じられないとは思うけど……」
素っ頓狂な声を上げるソラに、イレブンは視線を下げて苦笑いをする
さすがにこんな事、急に言われても困るよね……
そう少し寂し気に思ったイレブンだったが、ソラとシドーの反応は予想していたものとは全く違っていた
『信じるも何も…すげぇじゃん!!この世界にも勇者っているんだな!!』
「!」
「!! ……えっ…」
「勇者の生まれ変わりか…チッ、通りでオマエを見てると何かが引っ掛かると思ったぜ…!」
『あー、シドーにとっちゃそうかもな……私らがいた世界にも、伝説の勇者ってのがいたんだ。って言っても、もう何年も前の話だけど』
「お、お前らの世界にも…!?」
さすがにそんな事を言われるとは思っていなかったのか、先程まで話の経緯を見守っていたカミュも堪らず声を上げる
『ああ、だからイレブンが勇者だって信じない訳ねぇよ!』
「オレの感覚が鈍った事もないしな。オレも信じるぜ」
「………!」
明るい笑顔で言うソラと、その隣でニヤリと口角を上げるシドー
そんな二人に、イレブンは何とも言えない嬉しい気持ちが込み上げてきた
「……よかったな、イレブン」
「……うん…っ」
どこか泣き出してしまいそうな感情を抑えつつ、横で優しく笑うカミュにバレないように小さく頷くのだった
ソラとシドーの話を黙って聞いていたカミュが、いつもの口癖を小さく呟く
別世界の人間
確信を得たその事実に、イレブンとカミュは驚く事しか出来なかった
『信じたくねぇけど、そうとしか……ちょっと待て、そうなるとヤス船長大丈夫か…!?私らとは別の場所にでも飛ばされてたら…!』
「どうだろうな…まあヤスの事だ、案外もう既にからっぽ島に戻ってるんじゃないか?」
『……う~ん…あながち無いとも言いきれねぇんだよな……』
ヤス船長、意外と逞しいとこあるし……
朗らかな笑顔のヤス船長が頭に浮かび、苦笑いを零した
「別の世界から来たのなら…帰り方も分からないって事?」
『んー、そうだな…漂流してる時点で船も無いし……』
今までも知らない場所へ旅に出た事はあったが、それは全て航路がハッキリしていたから何とかなったようなものだ
……まあ“とある天体”に行った時は、それどころじゃなかったが
何も知らない、見た事もない場所に放り出されて、早速お手上げ状態
二人して“どうしたものか…”と唸っているソラとシドーに、イレブンは優しい声色で言った
「それじゃあさ、僕達と一緒に来る?」
「「!」」
『えっ?』
突然の提案に、パッと顔を上げてイレブンを見るソラ
だが隣にいたカミュが、眉間に皺を寄せて言った
「おいイレブン、いいのか?俺達はただの旅じゃねぇんだぞ?こいつらを巻き込む事になるんじゃ……」
「そうだけど…でも、困ってるのにこのまま放ってはおけないよ」
「ただの旅じゃない?どういう事だ」
カミュが言った言葉に対し、シドーは目を少し細めて探るように問い掛けた
「うん、話せば長くなるんだけど…その、簡潔に言うと……」
どこか言い辛そうにするイレブンに、二人して首を傾げるソラとシドー
そんな二人を前に、イレブンは意を決した様にハッキリと言った
「……僕は、勇者の生まれ変わりなんだ」
『………え!?』
「勇者だと!!?」
急に出てきた“勇者”という単語に、大きな声を上げて驚愕するソラとシドー
『ゆ…勇者!?お前が!!?』
「うん、信じられないとは思うけど……」
素っ頓狂な声を上げるソラに、イレブンは視線を下げて苦笑いをする
さすがにこんな事、急に言われても困るよね……
そう少し寂し気に思ったイレブンだったが、ソラとシドーの反応は予想していたものとは全く違っていた
『信じるも何も…すげぇじゃん!!この世界にも勇者っているんだな!!』
「!」
「!! ……えっ…」
「勇者の生まれ変わりか…チッ、通りでオマエを見てると何かが引っ掛かると思ったぜ…!」
『あー、シドーにとっちゃそうかもな……私らがいた世界にも、伝説の勇者ってのがいたんだ。って言っても、もう何年も前の話だけど』
「お、お前らの世界にも…!?」
さすがにそんな事を言われるとは思っていなかったのか、先程まで話の経緯を見守っていたカミュも堪らず声を上げる
『ああ、だからイレブンが勇者だって信じない訳ねぇよ!』
「オレの感覚が鈍った事もないしな。オレも信じるぜ」
「………!」
明るい笑顔で言うソラと、その隣でニヤリと口角を上げるシドー
そんな二人に、イレブンは何とも言えない嬉しい気持ちが込み上げてきた
「……よかったな、イレブン」
「……うん…っ」
どこか泣き出してしまいそうな感情を抑えつつ、横で優しく笑うカミュにバレないように小さく頷くのだった