1話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……なあ…“メルキド”って知ってるか?』
「え?……メルキド?」
ソラの突然の問い掛けに、イレブンは首を傾げる
そしてカミュとお互い目を合わせた後、ソラの方へ向き直り言った
「ううん、初めて聞いたよ」
「ああ、俺もだ。メルキドってのはどこかの国か何かか?」
『! じゃあ“ローレシア”は?“サマルトリア”は?“ムーンブルク”は?』
「お、おい落ち着けって!どうしたんだよ?」
捲し立てながら身を乗り出すソラの両肩を、カミュが両手で宥める様に押さえた
ソラの態度の急な変わり様に、シドーもイレブンも驚いているようだ
「ソラ、メルキドってのはオマエの故郷だろ?それに他のやつも…それがどうかしたのか?」
前にソラから故郷の話を聞いた事があったシドーは、何故急にそんな話をするんだと首を傾げた
そんなシドーの問い掛けには答えず、ソラはどこか震えた声で呟くように言う
『………なあ、ここって……“何て世界”なんだ……?』
「? ここは……」
その言葉を聞いたイレブンは、至って普通に、何事も無くその単語を口にした
「“ロトゼタシア”」
ソラは、目を見開く事しか出来なかった
嫌な予感が、的中した
「“ろとぜたしあ”だと?それこそ聞いた事ないぞ」
「何だって?どこかの国の名前でもない、この世界の名称だぜ?」
「そうだとしても、オレは元々からっぽ島が全てだったからな…ソラ、オマエは知ってるのか?」
『………いや……』
「ちょっと待ってよ、ロトゼタシアを…“この世界”を知らないって事は…つまり……」
何かに気付いたイレブンは、ソラと同様に驚いた様に目を見開いた
そしてそのままソラに視線を送ると、ソラは片手で口元を覆いながら俯き気味に言った
『……シドー』
「? 何だ?」
『……どうやら…“普通の漂流”って訳じゃねぇみたいだ』
「なに!?」
思いもよらぬ言葉に、シドーな何が何だか解らないといった様な表情をする
「普通の漂流じゃねぇって…漂流に普通も何もないだろ?」
「違うよカミュ…ソラ達は、ロトゼタシアを知らないんだよ?」
「? それが何だって……おいおい、まさか……!」
「……うん、そのまさかだろうね」
「何なんださっきから!オレにも分かるように説明しろ!!」
カミュも事の重大さに気付いたのか、冷や汗を垂らして口元を引き攣らせる
だがシドーだけは未だ気付かず、しびれを切らしたのか大声を上げた
そんなシドーに、ソラは静かな声で言った
『……私達は、“別の世界”に流れ着いたってこと』
「!?」
予想だにしていなかったその言葉に、シドーは驚きを顔に浮かべた
「別の世界だと!?どういう事だ!?……まさか、またハーゴンが…!?……いや、でもアイツは……」
『ああ、倒したはずだ……それに、ハーゴンが作った幻の世界でも、ビルダーの事は知れ渡ってた……』
「確かに、最初は敵だと認識されてはいたが……人間も魔物も、ビルダーの事は知っていたな」
『さっきも言った通り、私の故郷ではビルダーなんて珍しくない。その上メルキドはおろか、三大王国のローレシアやサマルトリア、ムーンブルクすら知らないってなると……』
「……なるほどな、確かに不自然だ」
『そう……少なくともここは、幻の世界なんかじゃない。ましてや、私の故郷がある世界でもない』
まるっきり違う、別の世界だ
「え?……メルキド?」
ソラの突然の問い掛けに、イレブンは首を傾げる
そしてカミュとお互い目を合わせた後、ソラの方へ向き直り言った
「ううん、初めて聞いたよ」
「ああ、俺もだ。メルキドってのはどこかの国か何かか?」
『! じゃあ“ローレシア”は?“サマルトリア”は?“ムーンブルク”は?』
「お、おい落ち着けって!どうしたんだよ?」
捲し立てながら身を乗り出すソラの両肩を、カミュが両手で宥める様に押さえた
ソラの態度の急な変わり様に、シドーもイレブンも驚いているようだ
「ソラ、メルキドってのはオマエの故郷だろ?それに他のやつも…それがどうかしたのか?」
前にソラから故郷の話を聞いた事があったシドーは、何故急にそんな話をするんだと首を傾げた
そんなシドーの問い掛けには答えず、ソラはどこか震えた声で呟くように言う
『………なあ、ここって……“何て世界”なんだ……?』
「? ここは……」
その言葉を聞いたイレブンは、至って普通に、何事も無くその単語を口にした
「“ロトゼタシア”」
ソラは、目を見開く事しか出来なかった
嫌な予感が、的中した
「“ろとぜたしあ”だと?それこそ聞いた事ないぞ」
「何だって?どこかの国の名前でもない、この世界の名称だぜ?」
「そうだとしても、オレは元々からっぽ島が全てだったからな…ソラ、オマエは知ってるのか?」
『………いや……』
「ちょっと待ってよ、ロトゼタシアを…“この世界”を知らないって事は…つまり……」
何かに気付いたイレブンは、ソラと同様に驚いた様に目を見開いた
そしてそのままソラに視線を送ると、ソラは片手で口元を覆いながら俯き気味に言った
『……シドー』
「? 何だ?」
『……どうやら…“普通の漂流”って訳じゃねぇみたいだ』
「なに!?」
思いもよらぬ言葉に、シドーな何が何だか解らないといった様な表情をする
「普通の漂流じゃねぇって…漂流に普通も何もないだろ?」
「違うよカミュ…ソラ達は、ロトゼタシアを知らないんだよ?」
「? それが何だって……おいおい、まさか……!」
「……うん、そのまさかだろうね」
「何なんださっきから!オレにも分かるように説明しろ!!」
カミュも事の重大さに気付いたのか、冷や汗を垂らして口元を引き攣らせる
だがシドーだけは未だ気付かず、しびれを切らしたのか大声を上げた
そんなシドーに、ソラは静かな声で言った
『……私達は、“別の世界”に流れ着いたってこと』
「!?」
予想だにしていなかったその言葉に、シドーは驚きを顔に浮かべた
「別の世界だと!?どういう事だ!?……まさか、またハーゴンが…!?……いや、でもアイツは……」
『ああ、倒したはずだ……それに、ハーゴンが作った幻の世界でも、ビルダーの事は知れ渡ってた……』
「確かに、最初は敵だと認識されてはいたが……人間も魔物も、ビルダーの事は知っていたな」
『さっきも言った通り、私の故郷ではビルダーなんて珍しくない。その上メルキドはおろか、三大王国のローレシアやサマルトリア、ムーンブルクすら知らないってなると……』
「……なるほどな、確かに不自然だ」
『そう……少なくともここは、幻の世界なんかじゃない。ましてや、私の故郷がある世界でもない』
まるっきり違う、別の世界だ