1話
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「チッ…!そんな事だろうと思ったぜ…!嫌な予感はしてたんだ」
あまり考えないようにしていたのか、シドーは舌打ちをすると辺りを見渡す様に首を動かした
それにつられ、ソラもキョロキョロと周りを見る
『そういや…ここって、どこなんだ?』
「ここは“デルカコスタ地方”だ。そこにある小屋は船着き場だな」
カミュが海岸沿いにある一軒の小屋を、親指で軽く指し示す
『デルカコスタ地方…聞いた事ない地名だな』
「“モンゾーラ”でも“オッカムル”でもないのか。通りで見覚えの無い場所だぜ」
「聞いた事ないって事は…二人は遠く、違う国から来たの?」
『んー、国っていうか…まあ、島だな』
「島だって?」
随分小規模な単語が飛び出て来た為か、カミュは素っ頓狂な声を上げた
『そう、通称“からっぽ島”。とあるビルダーから貰った島なんだ』
「オレとソラはそこに住んでるんだ。シドー帝国を作る為にな!」
「ず、随分とぶっ飛んだ事を言うんだな……」
腰に手を当てて得意気に言うシドーに、苦笑いをするイレブンとカミュ
だがソラはそんな二人とは裏腹に、楽しそうに笑っていた
『まあそのシドー帝国作りを一旦休んで、気分転換がてら久々に二人で旅でもするかぁ~って海に出た訳なんだけど……』
「運悪く、漂流しちゃったんだね」
『そういうこと』
事の経緯を理解したイレブンは、“なるほど”と納得する
すると何か引っ掛かったのか、考えるように顎に手を当てながらカミュが言った
「ところでよ、さっき“とあるビルダー”だとか言ってたが…ビルダーって何だ?」
「あっ、それ僕も気になったんだよね。初めて聞く単語だったから……」
『え?』
「なに?オマエ達、ビルダーを知らないのか?」
驚いたように目を見開くソラとシドーに、イレブンとカミュはどちらともなく一つ頷いた
シドーは“それなら教えてやる”と、やはりどこか得意気に話し出す
「素材から新たな物を作り出す事が出来る奴、それが“ビルダー”だ。ここにいるソラもそうだぜ」
「え?ソラも、その…ビルダーなの?」
『ああ、まあな。そんな大層なもんじゃねぇけど』
私はただ、作りたいものを作ってるだけだし
「なるほどな、ビルダーってのはモノ作りの職人みたいなものか」
『そうだな、その認識で間違っちゃいねぇよ。……にしても驚きだな、ビルダーを知らないなんて。このご時世、ビルダーなんて珍しくねぇだろ?』
私達が迷い込んだ、あの“幻の世界”
ハーゴンが作ったあの世界でさえ、ビルダーという存在は知られていたはずだ
……まあ、あの世界はもう幻ではなく“現実”になったのだが
私の故郷である“メルキド”でも、ビルダーは沢山いた
「いや、ビルダーなんて今まで見た事も聞いた事もねぇよ」
「うん、僕も……周りにも、ビルダーだっていう人はいなかったし」
“大工”や、何かの“職人”だっていう人ならいたけど……
そう不思議そうに言うイレブンとカミュ
それを聞いたソラは、途端に胸がざわつくのを感じた
……嫌な予感が、脳裏を過る
「本当か?オマエ達が知らないだけじゃないのか」
「さっきソラが“ビルダーなんて珍しくない”って言ったろ?それなら少なくとも、俺らのどちらかは多少なりとも知ってるはずだろ」
「う~ん、そうだよね…僕達が知らないだけっていう可能性も捨てきれないけど、全く聞いた事ないっていうのはやっぱりおかしいんじゃ……」
男達三人の間に疑問符が飛び交う中、ソラはどこか恐るおそる声を発した
あまり考えないようにしていたのか、シドーは舌打ちをすると辺りを見渡す様に首を動かした
それにつられ、ソラもキョロキョロと周りを見る
『そういや…ここって、どこなんだ?』
「ここは“デルカコスタ地方”だ。そこにある小屋は船着き場だな」
カミュが海岸沿いにある一軒の小屋を、親指で軽く指し示す
『デルカコスタ地方…聞いた事ない地名だな』
「“モンゾーラ”でも“オッカムル”でもないのか。通りで見覚えの無い場所だぜ」
「聞いた事ないって事は…二人は遠く、違う国から来たの?」
『んー、国っていうか…まあ、島だな』
「島だって?」
随分小規模な単語が飛び出て来た為か、カミュは素っ頓狂な声を上げた
『そう、通称“からっぽ島”。とあるビルダーから貰った島なんだ』
「オレとソラはそこに住んでるんだ。シドー帝国を作る為にな!」
「ず、随分とぶっ飛んだ事を言うんだな……」
腰に手を当てて得意気に言うシドーに、苦笑いをするイレブンとカミュ
だがソラはそんな二人とは裏腹に、楽しそうに笑っていた
『まあそのシドー帝国作りを一旦休んで、気分転換がてら久々に二人で旅でもするかぁ~って海に出た訳なんだけど……』
「運悪く、漂流しちゃったんだね」
『そういうこと』
事の経緯を理解したイレブンは、“なるほど”と納得する
すると何か引っ掛かったのか、考えるように顎に手を当てながらカミュが言った
「ところでよ、さっき“とあるビルダー”だとか言ってたが…ビルダーって何だ?」
「あっ、それ僕も気になったんだよね。初めて聞く単語だったから……」
『え?』
「なに?オマエ達、ビルダーを知らないのか?」
驚いたように目を見開くソラとシドーに、イレブンとカミュはどちらともなく一つ頷いた
シドーは“それなら教えてやる”と、やはりどこか得意気に話し出す
「素材から新たな物を作り出す事が出来る奴、それが“ビルダー”だ。ここにいるソラもそうだぜ」
「え?ソラも、その…ビルダーなの?」
『ああ、まあな。そんな大層なもんじゃねぇけど』
私はただ、作りたいものを作ってるだけだし
「なるほどな、ビルダーってのはモノ作りの職人みたいなものか」
『そうだな、その認識で間違っちゃいねぇよ。……にしても驚きだな、ビルダーを知らないなんて。このご時世、ビルダーなんて珍しくねぇだろ?』
私達が迷い込んだ、あの“幻の世界”
ハーゴンが作ったあの世界でさえ、ビルダーという存在は知られていたはずだ
……まあ、あの世界はもう幻ではなく“現実”になったのだが
私の故郷である“メルキド”でも、ビルダーは沢山いた
「いや、ビルダーなんて今まで見た事も聞いた事もねぇよ」
「うん、僕も……周りにも、ビルダーだっていう人はいなかったし」
“大工”や、何かの“職人”だっていう人ならいたけど……
そう不思議そうに言うイレブンとカミュ
それを聞いたソラは、途端に胸がざわつくのを感じた
……嫌な予感が、脳裏を過る
「本当か?オマエ達が知らないだけじゃないのか」
「さっきソラが“ビルダーなんて珍しくない”って言ったろ?それなら少なくとも、俺らのどちらかは多少なりとも知ってるはずだろ」
「う~ん、そうだよね…僕達が知らないだけっていう可能性も捨てきれないけど、全く聞いた事ないっていうのはやっぱりおかしいんじゃ……」
男達三人の間に疑問符が飛び交う中、ソラはどこか恐るおそる声を発した