1話
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ザザーン、ザザーン
波の音が聞こえる
潮の匂いがする
私は、この感覚を知っている
『………』
身体が冷たい
視界が暗い
私は今、どうなってる?
「──い─!───きろ──!」
「大──!?──!」
波の音に混ざって、誰かの声が聞こえる
揺さぶられる身体
徐々に感覚が戻っていった
『(………? ……そうか)』
視界が暗いのは、目を閉じてるせいか
漸くそれに気付いた私は、ゆっくりと瞼を上げる
視界に入ってきたのは、眩い太陽の光と綺麗な青空
そして……
「あっ気付いた!よかった…!」
「おい、しっかりしろ!大丈夫か?」
見覚えの無い、二人の青年だった
「身体起こせる?ほら、手貸すよ」
『……あ…ああ…』
サラサラとした茶髪の青年が、こちらに向けて手を差し出す
今まで気を失っていたせいで若干掠れている声を無視しながら、お言葉に甘えつつその手を借りて身体を起こした
「お前、何だってこんな所で倒れてたんだ?まさか漂流でもしたのか?」
『……えっと…』
茶髪の青年の隣で腕を組みながら立っている青いツンツンヘアーの青年は、ソラを見ながら首を傾げた
疑問符を飛ばしている二人に対し、ソラは今自分が置かれている状況に思考を巡らせた
後ろを振り返れば、そこに広がるのは広大な海
どうやら私は、浜辺に倒れていたらしい
青髪の青年が言っていた、“漂流”という言葉
……通りで、デジャヴを感じる訳だ
既に頭が痛くなってきたソラは引き攣る顔を抑えながら、実質助けてくれた二人の青年に言った
『……あー…その、漂流ってのも…あながち間違いじゃないというか…』
「ええ!?」
「おいおい、マジか!?」
『んー…多分……』
ソラの言葉に、今度は驚きの表情を浮かべる二人
青髪の青年も冗談半分で言ったのか、相当驚いているようだ
自分でも信じがたいが、この状況から察するに間違いないだろう
私は“からっぽ島”の開拓が一段落した事もあり、久々に旅がしたくなってシドーと一緒に海に出た
行先も決めずに取り敢えずヤス船長に船を出してもらって、どこか見知らぬ島に着いたらそこを冒険しようと……
そこまで考えた時、ソラはハッと顔を上げた
『なあ、それより!ここに私以外の…!他に誰か倒れてなかったか!?』
「他に誰かだって?そう言われても、お前以外は誰も……」
青髪の青年が心当たりが無いと言いたげに言葉を紡いだ、その時だった
波の音が聞こえる
潮の匂いがする
私は、この感覚を知っている
『………』
身体が冷たい
視界が暗い
私は今、どうなってる?
「──い─!───きろ──!」
「大──!?──!」
波の音に混ざって、誰かの声が聞こえる
揺さぶられる身体
徐々に感覚が戻っていった
『(………? ……そうか)』
視界が暗いのは、目を閉じてるせいか
漸くそれに気付いた私は、ゆっくりと瞼を上げる
視界に入ってきたのは、眩い太陽の光と綺麗な青空
そして……
「あっ気付いた!よかった…!」
「おい、しっかりしろ!大丈夫か?」
見覚えの無い、二人の青年だった
「身体起こせる?ほら、手貸すよ」
『……あ…ああ…』
サラサラとした茶髪の青年が、こちらに向けて手を差し出す
今まで気を失っていたせいで若干掠れている声を無視しながら、お言葉に甘えつつその手を借りて身体を起こした
「お前、何だってこんな所で倒れてたんだ?まさか漂流でもしたのか?」
『……えっと…』
茶髪の青年の隣で腕を組みながら立っている青いツンツンヘアーの青年は、ソラを見ながら首を傾げた
疑問符を飛ばしている二人に対し、ソラは今自分が置かれている状況に思考を巡らせた
後ろを振り返れば、そこに広がるのは広大な海
どうやら私は、浜辺に倒れていたらしい
青髪の青年が言っていた、“漂流”という言葉
……通りで、デジャヴを感じる訳だ
既に頭が痛くなってきたソラは引き攣る顔を抑えながら、実質助けてくれた二人の青年に言った
『……あー…その、漂流ってのも…あながち間違いじゃないというか…』
「ええ!?」
「おいおい、マジか!?」
『んー…多分……』
ソラの言葉に、今度は驚きの表情を浮かべる二人
青髪の青年も冗談半分で言ったのか、相当驚いているようだ
自分でも信じがたいが、この状況から察するに間違いないだろう
私は“からっぽ島”の開拓が一段落した事もあり、久々に旅がしたくなってシドーと一緒に海に出た
行先も決めずに取り敢えずヤス船長に船を出してもらって、どこか見知らぬ島に着いたらそこを冒険しようと……
そこまで考えた時、ソラはハッと顔を上げた
『なあ、それより!ここに私以外の…!他に誰か倒れてなかったか!?』
「他に誰かだって?そう言われても、お前以外は誰も……」
青髪の青年が心当たりが無いと言いたげに言葉を紡いだ、その時だった