3話
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門構えを潜った先にあったのは、なんとも風情のある里だった
赤くて大きな鳥居、竹藪や茅葺き屋根の家、里の後方には溶岩が流れる火山が見える
全体的に和風テイストなその里を、ソラは瞳を輝かせて眺めていた
そんなソラの隣で、カミュは一つ溜息を吐いて言う
「やれやれ…やっと人のいる場所に着いたぜ。追っ手の姿は見えないようだが、これからどうしたもんかな……」
するとカミュのその言葉が聞こえたのか、近くにいた小太りの男性が愛想の良い笑顔でこちらへと歩み寄って来た
「おやおや、皆さんは見たところ旅の方のようですね!いやあ、いい時にいらっしゃいました!」
『? いい時?』
首を傾げるソラに、男性は大きく頷いて言葉を続ける
「はい!わたくし、つい先日里の奥のほうで“蒸し風呂屋”を開店したばかりでして…今でしたら先着100名まで、無料でご入浴いただけます!この機会、ご利用されないと損ですよ~!」
「! “むしぶろや”だと?」
『無料で!?』
“風呂”と“無料”という言葉に釣られるシドーとソラだったが、後ろにいたカミュが二人の肩をポンと叩いて引き止めつつ言う
「おい…悪いけど、俺達は風呂なんか入ってるヒマはないんだ。客引きだったら他をあたりな」
「だめですよぉ~お客さん。どんな時でもお風呂はちゃんと入らないと、不審者に思われちゃいますよ」
「ゔっ……」
男性にそう言われカミュは一瞬顔を顰めた後、自身の腕をクンクンと嗅いでから考えるように腕を組んだ
「確かに、ちょっと…臭うかもな。風呂なんてこの先もあるか分からねぇし、入れるうちに入っておくか…?」
「オレは元々入るつもりだったからな。ソラも入るだろ?」
『もちろん!蒸し風呂屋ってのがどんなのか気になるしな』
「あ、それなら僕は先にこの里を見て回ってみるよ。道具も買い足しておきたいし…」
「そうか、それじゃあ俺達は先に行ってるぜ」
「はい!3名様ご案内~!さあさあ、こちらでございます。あっ、足元気を付けてくださいねっ!」
買い物の為一旦イレブンと別れ、意気揚々と道案内をする男性について行くソラ達
長い石階段を上った先にある立派な蒸し風呂屋へと、三人は入っていった
「さあ、こちらが蒸し風呂屋になります!暖簾がかかっている入口の奥へ進むと脱衣所と蒸し風呂がございますので、こちらの服へ着替えてからごゆっくりお寛ぎください」
男性から蒸し風呂用の服を渡された三人は、赤と青の暖簾がかかった二つの入口の方へと向かう
二つの入口の間には、番台であろう女性もいた
『この先に蒸し風呂があるのか…割と広そうだし、立派な蒸し風呂屋だな』
「確かにな、ここなら充分休めそうだ。キレイさっぱり汗を流してくるとするか」
ソラの言葉にカミュが同意しつつ、お互い“女湯”と“男湯”に別れて蒸し風呂に入ろうとする
……そのはず、が
赤くて大きな鳥居、竹藪や茅葺き屋根の家、里の後方には溶岩が流れる火山が見える
全体的に和風テイストなその里を、ソラは瞳を輝かせて眺めていた
そんなソラの隣で、カミュは一つ溜息を吐いて言う
「やれやれ…やっと人のいる場所に着いたぜ。追っ手の姿は見えないようだが、これからどうしたもんかな……」
するとカミュのその言葉が聞こえたのか、近くにいた小太りの男性が愛想の良い笑顔でこちらへと歩み寄って来た
「おやおや、皆さんは見たところ旅の方のようですね!いやあ、いい時にいらっしゃいました!」
『? いい時?』
首を傾げるソラに、男性は大きく頷いて言葉を続ける
「はい!わたくし、つい先日里の奥のほうで“蒸し風呂屋”を開店したばかりでして…今でしたら先着100名まで、無料でご入浴いただけます!この機会、ご利用されないと損ですよ~!」
「! “むしぶろや”だと?」
『無料で!?』
“風呂”と“無料”という言葉に釣られるシドーとソラだったが、後ろにいたカミュが二人の肩をポンと叩いて引き止めつつ言う
「おい…悪いけど、俺達は風呂なんか入ってるヒマはないんだ。客引きだったら他をあたりな」
「だめですよぉ~お客さん。どんな時でもお風呂はちゃんと入らないと、不審者に思われちゃいますよ」
「ゔっ……」
男性にそう言われカミュは一瞬顔を顰めた後、自身の腕をクンクンと嗅いでから考えるように腕を組んだ
「確かに、ちょっと…臭うかもな。風呂なんてこの先もあるか分からねぇし、入れるうちに入っておくか…?」
「オレは元々入るつもりだったからな。ソラも入るだろ?」
『もちろん!蒸し風呂屋ってのがどんなのか気になるしな』
「あ、それなら僕は先にこの里を見て回ってみるよ。道具も買い足しておきたいし…」
「そうか、それじゃあ俺達は先に行ってるぜ」
「はい!3名様ご案内~!さあさあ、こちらでございます。あっ、足元気を付けてくださいねっ!」
買い物の為一旦イレブンと別れ、意気揚々と道案内をする男性について行くソラ達
長い石階段を上った先にある立派な蒸し風呂屋へと、三人は入っていった
「さあ、こちらが蒸し風呂屋になります!暖簾がかかっている入口の奥へ進むと脱衣所と蒸し風呂がございますので、こちらの服へ着替えてからごゆっくりお寛ぎください」
男性から蒸し風呂用の服を渡された三人は、赤と青の暖簾がかかった二つの入口の方へと向かう
二つの入口の間には、番台であろう女性もいた
『この先に蒸し風呂があるのか…割と広そうだし、立派な蒸し風呂屋だな』
「確かにな、ここなら充分休めそうだ。キレイさっぱり汗を流してくるとするか」
ソラの言葉にカミュが同意しつつ、お互い“女湯”と“男湯”に別れて蒸し風呂に入ろうとする
……そのはず、が