3話
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祠から出た四人は、目の前の景色をキョロキョロと見渡す
「ここはどこだ?見渡す限りなんにもねぇぞ……」
『さっきまでいた所とは全然景色が違うな…岩ばっかりだ』
比較的緑が豊かだった“デルカコスタ地方”とは打って変わり、露出した岩肌が目立つ場所へと辿り着いたソラ達
ここがどこかも分からぬまま道なりに進んでいると、道の脇に大きな川を発見した
そこからは止めどなく湯気が立ち込め、水面にはポコポコと気泡が浮かんでいる
「ソラ、川から湯気が出てるぞ!」
『本当だ…!きっとここら一帯の川は全部“温泉”なんだろうな』
「“おんせん”…オマエが“緑の開拓地”に作った風呂と同じか!“おんせん”は好きだ、入ると気持ちがいいからな」
『シドーは風呂好きだもんなぁ』
川の傍でしゃがみ込み、物珍しそうに水面を見るシドー
そんなシドーを、ソラは微笑まし気に見ていた
先程シドーが言ったように、“からっぽ島”は三つの開拓地によって成り立っている
沢山の作物が育つ “緑の開拓地”
巨大なピラミッドが建つ “赤の開拓地”
荘厳な城が佇む “青の開拓地”
緑には“モンゾーラ”から、赤には“オッカムル”から、青には“ムーンブルク”から来た住人達が暮らしている
因みにソラとシドーの家は“緑の開拓地”にあり、ソラ自身が造った滝の近くの山頂に建っている
そこから見える景色は絶景だそうだが、それはまた別のお話
「あっ、みんな!あそこに何かあるよ」
イレブンが指差した方を見ると、立派な門構えがあった
木造建築のそれの前には、一つの看板が立っている
そこには、こう書かれていた
《こんなさびれた場所まで来たのに、何もないと落ちこんでいるあなた!さぞかしお疲れになったでしょう?》
《そんな時はぜひホムラの温泉へ!あなたの疲れ癒します》
《こちらホムラの里》
『……だってさ』
「ホムラの里か…取り敢えず行ってみるか?こんなどこだか分からない場所を、当てもなく彷徨う訳にもいかねぇだろ?」
「確かに…ここで少し休憩するのも良さそうだね」
「ほう、“おんせん”があるのか…行くぞオマエ達、ソラが作った“おんせん”とどっちがすごいか確かめてやる」
『あ、行くのそんな理由?』
「おいおい、観光に来たんじゃないんだぞ?」
先陣きってホムラの里へと歩き出すシドーに、ツッコミを入れながらも後を追うソラ
だがソラ自身も、“こちらの世界”に来て初めての里だからか浮足立っていた
そんな様子にカミュは“やれやれ”と呆れていたが、イレブンはどこか楽しそうに笑う
一行は、ホムラの里へと歩を進めるのだった
「ここはどこだ?見渡す限りなんにもねぇぞ……」
『さっきまでいた所とは全然景色が違うな…岩ばっかりだ』
比較的緑が豊かだった“デルカコスタ地方”とは打って変わり、露出した岩肌が目立つ場所へと辿り着いたソラ達
ここがどこかも分からぬまま道なりに進んでいると、道の脇に大きな川を発見した
そこからは止めどなく湯気が立ち込め、水面にはポコポコと気泡が浮かんでいる
「ソラ、川から湯気が出てるぞ!」
『本当だ…!きっとここら一帯の川は全部“温泉”なんだろうな』
「“おんせん”…オマエが“緑の開拓地”に作った風呂と同じか!“おんせん”は好きだ、入ると気持ちがいいからな」
『シドーは風呂好きだもんなぁ』
川の傍でしゃがみ込み、物珍しそうに水面を見るシドー
そんなシドーを、ソラは微笑まし気に見ていた
先程シドーが言ったように、“からっぽ島”は三つの開拓地によって成り立っている
沢山の作物が育つ “緑の開拓地”
巨大なピラミッドが建つ “赤の開拓地”
荘厳な城が佇む “青の開拓地”
緑には“モンゾーラ”から、赤には“オッカムル”から、青には“ムーンブルク”から来た住人達が暮らしている
因みにソラとシドーの家は“緑の開拓地”にあり、ソラ自身が造った滝の近くの山頂に建っている
そこから見える景色は絶景だそうだが、それはまた別のお話
「あっ、みんな!あそこに何かあるよ」
イレブンが指差した方を見ると、立派な門構えがあった
木造建築のそれの前には、一つの看板が立っている
そこには、こう書かれていた
《こんなさびれた場所まで来たのに、何もないと落ちこんでいるあなた!さぞかしお疲れになったでしょう?》
《そんな時はぜひホムラの温泉へ!あなたの疲れ癒します》
《こちらホムラの里》
『……だってさ』
「ホムラの里か…取り敢えず行ってみるか?こんなどこだか分からない場所を、当てもなく彷徨う訳にもいかねぇだろ?」
「確かに…ここで少し休憩するのも良さそうだね」
「ほう、“おんせん”があるのか…行くぞオマエ達、ソラが作った“おんせん”とどっちがすごいか確かめてやる」
『あ、行くのそんな理由?』
「おいおい、観光に来たんじゃないんだぞ?」
先陣きってホムラの里へと歩き出すシドーに、ツッコミを入れながらも後を追うソラ
だがソラ自身も、“こちらの世界”に来て初めての里だからか浮足立っていた
そんな様子にカミュは“やれやれ”と呆れていたが、イレブンはどこか楽しそうに笑う
一行は、ホムラの里へと歩を進めるのだった