2話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜が明けた
各々支度を整え、東の旅立ちの祠へと向かって行く
キャンプを経て親睦が深まったのか、四人は楽し気に会話をしながら歩いていた
暫く進んで行くと、少し開けた草原に出た
その草原の先には、祠の様な建物が建っている
「ん?あれがホコラってやつか?」
「かもしれねぇな。行ってみようぜ」
その建物を指差すシドーに、カミュが一つ頷く
早速建物へ向かおうと一歩を踏み出した、その時だった
「!」
『? シドー?どうし……』
シドーが何かの視線を感じ、足を止めて振り返る
それに続いてソラとイレブン、カミュも振り返って足を止めた
振り返った先、岩山の上にいたのは
「見つけたぞ。悪魔の子め……」
黒い鎧を身に纏い、紫色の髪をした将軍らしき男だった
その将軍は黒く大きな馬に跨り、周りにも騎兵隊であろう兵士達が集っている
そんな面々に、カミュは睨みを利かせながら言った
「くそっ!ここまで追って来るとはな!」
『追って来るって…じゃああいつらが、昨日言ってたデルカダールってとこの…!?』
ソラが驚きの声を上げる中、デルカダール兵達は馬で岩山を滑り降りこちらへと走って来る
急いでここから逃げなければと辺りを見渡したカミュは、近くに馬が二頭いるのに気付いた
「おい!逃げるぞお前ら!!」
カミュの言葉に頷いた三人は、すぐさま馬へと跨り走り出した
ソラとシドー、イレブンとカミュで二人ずつ馬に乗り走って行く後方を、デルカダール兵達が追いかける
「撃てーーーーッ!!!」
将軍の声と共に、デルカダール兵達がボウガンを構えこちらへと放ってきた
ソラの後ろに乗っていたシドーは、飛んでくるボウガンを次々と武器で弾き飛ばし、イレブン達は何とか避けつつ祠へと走って行く
そんな時だった、イレブンの腰に提げていた鞄が青く光り輝いたのは
「! イレブン!!石だ!!じいさんから貰った石を出せ!!」
カミュの言葉を聞き、イレブンはすぐさま鞄に入っていた石を取り出した
その石は青く綺麗に光っており、暫くして一際輝いたかと思うと、遠くにある祠の扉が音を立てて動き出した
どうやら、イレブンの石に反応して開いたようだ
「扉が…開いた…!!」
「よし…!!ソラ!!シドー!!あの祠に突っ込むぞ!!」
『ああ!!』
「逃がすものかァッ!!災いを呼ぶ悪魔の子め!!」
一直線に走って行く四人
そんな時、将軍がイレブンが乗っている馬目掛けてボウガンを放った
それは見事命中してしまい、馬が痛みに身体を仰け反らせて嘶いた反動で、イレブンとカミュが地面に落ちてしまった
『!! イレブン!!カミュ!!』
「おい!!大丈夫か!!」
ソラが慌てて手綱を引いて引き返そうとするが、それよりも早くカミュが大声で言った
「俺達の事は構うな!!先に行け!!」
「『!!』」
「僕達もすぐに行くから!!」
『……!!』
「……ッ!分かった!!早く来いよ!!」
二人の言葉に歯を食いしばりながらも、ソラは祠へと馬を走らせる
それを確認したカミュは、こちらへ迫って来るデルカダール兵達を一瞥した後、イレブンに言った
「走るぞ!!イレブン!!」
「うん!!」
すぐさま立ち上がり祠へと走り出す
その後ろを、馬で追いかけるデルカダール兵達
イレブンが身に付けていたフードが、走っている拍子に地面に落ちた
そんな中、先に祠へ到着していたソラとシドーは、馬から降りて祠の中に入っていた
祠の扉は、徐々に閉まり始めている
『イレブン!!カミュ!!』
「もう少しだ!!手を伸ばせ!!」
二人に向けて手を差し出すソラとシドー
イレブンとカミュはそんな二人に向かって、走りながらも手を伸ばした
ソラがカミュの手を、シドーがイレブンの手をしっかり掴んだと同時に、祠の中へと引っ張り入れる
デルカダール兵達はもうすぐそこまで迫って来ていたが、それよりも先に祠の扉が閉まり、間一髪で逃れる事が出来た
祠の前で立ち止まり馬から降りた将軍は、地面に落ちていたイレブンのフードを拾い上げる
「イレブン…逃がしはせぬ。地の果てまで追いかけてやるからな……」
忌々しくそう呟いた将軍は、既に何の反応も示さなくなった祠を睨み付け、静かに怒りを露にするのだった
to be continue……
(いざ、新たな地へ)
各々支度を整え、東の旅立ちの祠へと向かって行く
キャンプを経て親睦が深まったのか、四人は楽し気に会話をしながら歩いていた
暫く進んで行くと、少し開けた草原に出た
その草原の先には、祠の様な建物が建っている
「ん?あれがホコラってやつか?」
「かもしれねぇな。行ってみようぜ」
その建物を指差すシドーに、カミュが一つ頷く
早速建物へ向かおうと一歩を踏み出した、その時だった
「!」
『? シドー?どうし……』
シドーが何かの視線を感じ、足を止めて振り返る
それに続いてソラとイレブン、カミュも振り返って足を止めた
振り返った先、岩山の上にいたのは
「見つけたぞ。悪魔の子め……」
黒い鎧を身に纏い、紫色の髪をした将軍らしき男だった
その将軍は黒く大きな馬に跨り、周りにも騎兵隊であろう兵士達が集っている
そんな面々に、カミュは睨みを利かせながら言った
「くそっ!ここまで追って来るとはな!」
『追って来るって…じゃああいつらが、昨日言ってたデルカダールってとこの…!?』
ソラが驚きの声を上げる中、デルカダール兵達は馬で岩山を滑り降りこちらへと走って来る
急いでここから逃げなければと辺りを見渡したカミュは、近くに馬が二頭いるのに気付いた
「おい!逃げるぞお前ら!!」
カミュの言葉に頷いた三人は、すぐさま馬へと跨り走り出した
ソラとシドー、イレブンとカミュで二人ずつ馬に乗り走って行く後方を、デルカダール兵達が追いかける
「撃てーーーーッ!!!」
将軍の声と共に、デルカダール兵達がボウガンを構えこちらへと放ってきた
ソラの後ろに乗っていたシドーは、飛んでくるボウガンを次々と武器で弾き飛ばし、イレブン達は何とか避けつつ祠へと走って行く
そんな時だった、イレブンの腰に提げていた鞄が青く光り輝いたのは
「! イレブン!!石だ!!じいさんから貰った石を出せ!!」
カミュの言葉を聞き、イレブンはすぐさま鞄に入っていた石を取り出した
その石は青く綺麗に光っており、暫くして一際輝いたかと思うと、遠くにある祠の扉が音を立てて動き出した
どうやら、イレブンの石に反応して開いたようだ
「扉が…開いた…!!」
「よし…!!ソラ!!シドー!!あの祠に突っ込むぞ!!」
『ああ!!』
「逃がすものかァッ!!災いを呼ぶ悪魔の子め!!」
一直線に走って行く四人
そんな時、将軍がイレブンが乗っている馬目掛けてボウガンを放った
それは見事命中してしまい、馬が痛みに身体を仰け反らせて嘶いた反動で、イレブンとカミュが地面に落ちてしまった
『!! イレブン!!カミュ!!』
「おい!!大丈夫か!!」
ソラが慌てて手綱を引いて引き返そうとするが、それよりも早くカミュが大声で言った
「俺達の事は構うな!!先に行け!!」
「『!!』」
「僕達もすぐに行くから!!」
『……!!』
「……ッ!分かった!!早く来いよ!!」
二人の言葉に歯を食いしばりながらも、ソラは祠へと馬を走らせる
それを確認したカミュは、こちらへ迫って来るデルカダール兵達を一瞥した後、イレブンに言った
「走るぞ!!イレブン!!」
「うん!!」
すぐさま立ち上がり祠へと走り出す
その後ろを、馬で追いかけるデルカダール兵達
イレブンが身に付けていたフードが、走っている拍子に地面に落ちた
そんな中、先に祠へ到着していたソラとシドーは、馬から降りて祠の中に入っていた
祠の扉は、徐々に閉まり始めている
『イレブン!!カミュ!!』
「もう少しだ!!手を伸ばせ!!」
二人に向けて手を差し出すソラとシドー
イレブンとカミュはそんな二人に向かって、走りながらも手を伸ばした
ソラがカミュの手を、シドーがイレブンの手をしっかり掴んだと同時に、祠の中へと引っ張り入れる
デルカダール兵達はもうすぐそこまで迫って来ていたが、それよりも先に祠の扉が閉まり、間一髪で逃れる事が出来た
祠の前で立ち止まり馬から降りた将軍は、地面に落ちていたイレブンのフードを拾い上げる
「イレブン…逃がしはせぬ。地の果てまで追いかけてやるからな……」
忌々しくそう呟いた将軍は、既に何の反応も示さなくなった祠を睨み付け、静かに怒りを露にするのだった
to be continue……
(いざ、新たな地へ)
7/7ページ