2話
夢小説設定
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あれから暫く攻防戦が続き、無事にイビルビースト達を倒す事が出来た
紫色に不気味に光る煙を巻き上げてその場から跡形も無く消えたイビルビースト達を見ながら、ソラはシドーに振り返った
『お疲れ、シドー!』
「おう!ソラもな!」
晴れやかな笑顔でハイタッチをするソラとシドー
そんな二人を見て、カミュは揶揄う様に言った
「おいおい、俺達も一緒に戦ったってのに仲間外れか?」
『え?あ、いや別にそういうつもりじゃ…!ただ、いつもの癖で……』
「いつもの癖って…今みたいによくハイタッチしてるの?」
「ああ、最初は軟派な振る舞いだと思ったんだがな」
今となってはこれが“当たり前”になっちまった
そう嬉しそうに語るシドーを見て、イレブンは小さく呟く
「へぇ……いいなぁ……」
「? 何だ、オマエもやりたいのか?」
「えっ!?あ、いや、そのっ…!そ、そんなつもりじゃ…!!」
「ハッハッハ!遠慮するな!別に減るものでもないしな」
「え、あ、うん……じゃ、じゃあ……!」
片手を軽く挙げたシドーの手を、イレブンは遠慮がちに叩いた
ニッと笑うシドーに対し、イレブンもどこか吹っ切れた様に笑った
それを眺めていたソラは、隣にいたカミュの方に顔を向けて言う
『よし、カミュ!私らもやるか!』
「ええ?俺もか?」
『仲間外れかって言ったのはそっちだろ?ほらほら、遠慮すんなって!』
笑顔で片手を挙げるソラに、カミュは“しょうがねぇな”と少し照れ臭そうにしながらハイタッチをした
するとイレブンがソラに向かって前のめりになりながら言う
「ソ、ソラ!僕ともハイタッチして…!」
『ん?おういいぞ!いえ~い!』
「いえ~い!」
「ははっ、まったく……」
ノリ良くハイタッチをしてくれるソラに、イレブンは若干頬を染めてニコニコと笑った
そんなやり取りを見てカミュは呆れながらも、やはりどこか嬉しそうにしていた
「しかし、何だって魔物がオーブを狙ってやがるんだ?」
そう言いつつも、カミュは祭壇に置かれているレッドオーブを手に取った
「まあいいか、やっと手に入った。長かったぜ……」
『おお~…綺麗なもんだなぁ』
カミュの手を覗き込みながら、ソラは感心した様に呟く
レッドオーブはまるで陽の光を閉じ込めたかの様に、淡く光り輝いている
キラキラとした瞳でそれを見詰めるソラを見てカミュは微笑ましげに笑った後、改めてイレブンに向けて言った
「諦めかけていたレッドオーブが、今はこうして俺の手の中にある……イレブン、俺は確信したぜ」
「!」
「お前と一緒にいれば、いつか俺の願いは果たされるとな……」
「願いだと?どんな願いなんだ?」
腕を組みながら不思議そうに首を傾げるシドーに、カミュはいつもの調子で返した
「悪いがシドー、願いが何かってのは言えねぇ。これは俺の問題だからな」
その答えに対しシドーはどこか不満げに眉を寄せたが、カミュはそれを見なかった事にしつつ話を続けた
「さて…やる事も全部終わったし、イレブンのじいさんが言ってた東にあるっていう旅立ちの祠に向かうか」
「! うん、そうだね」
『旅立ちの祠かぁ…どんな場所なんだろうな?“旅立ちの”っていうぐらいだし、何か意味深だよな』
「なあソラ、ホコラって何だ?」
「そこからかよ」
何とも気の抜けた質問をするシドーに、思わずツッコミを入れるカミュ
だがシドーの“これ”はいつもの事なので、ソラは特に気にする事もなく答えた
『祠ってのは…あー…神様とかを祭っておく建物?みたいな?』
「ほう、神を祭る建物か……」
『まあ意味的にはな。その旅立ちの祠ってのがどういうのかは分かんねぇけど』
そんな会話をしつつ、デルカダール神殿を後にする四人
イレブン曰く、ここから旅立ちの祠まではまだ少し距離があるようだ
暫く歩いていると、行きの時にも見かけたキャンプが出来そうな場所を見つける
するとイレブンが足を止め、先を歩いていた三人に声を掛けた
紫色に不気味に光る煙を巻き上げてその場から跡形も無く消えたイビルビースト達を見ながら、ソラはシドーに振り返った
『お疲れ、シドー!』
「おう!ソラもな!」
晴れやかな笑顔でハイタッチをするソラとシドー
そんな二人を見て、カミュは揶揄う様に言った
「おいおい、俺達も一緒に戦ったってのに仲間外れか?」
『え?あ、いや別にそういうつもりじゃ…!ただ、いつもの癖で……』
「いつもの癖って…今みたいによくハイタッチしてるの?」
「ああ、最初は軟派な振る舞いだと思ったんだがな」
今となってはこれが“当たり前”になっちまった
そう嬉しそうに語るシドーを見て、イレブンは小さく呟く
「へぇ……いいなぁ……」
「? 何だ、オマエもやりたいのか?」
「えっ!?あ、いや、そのっ…!そ、そんなつもりじゃ…!!」
「ハッハッハ!遠慮するな!別に減るものでもないしな」
「え、あ、うん……じゃ、じゃあ……!」
片手を軽く挙げたシドーの手を、イレブンは遠慮がちに叩いた
ニッと笑うシドーに対し、イレブンもどこか吹っ切れた様に笑った
それを眺めていたソラは、隣にいたカミュの方に顔を向けて言う
『よし、カミュ!私らもやるか!』
「ええ?俺もか?」
『仲間外れかって言ったのはそっちだろ?ほらほら、遠慮すんなって!』
笑顔で片手を挙げるソラに、カミュは“しょうがねぇな”と少し照れ臭そうにしながらハイタッチをした
するとイレブンがソラに向かって前のめりになりながら言う
「ソ、ソラ!僕ともハイタッチして…!」
『ん?おういいぞ!いえ~い!』
「いえ~い!」
「ははっ、まったく……」
ノリ良くハイタッチをしてくれるソラに、イレブンは若干頬を染めてニコニコと笑った
そんなやり取りを見てカミュは呆れながらも、やはりどこか嬉しそうにしていた
「しかし、何だって魔物がオーブを狙ってやがるんだ?」
そう言いつつも、カミュは祭壇に置かれているレッドオーブを手に取った
「まあいいか、やっと手に入った。長かったぜ……」
『おお~…綺麗なもんだなぁ』
カミュの手を覗き込みながら、ソラは感心した様に呟く
レッドオーブはまるで陽の光を閉じ込めたかの様に、淡く光り輝いている
キラキラとした瞳でそれを見詰めるソラを見てカミュは微笑ましげに笑った後、改めてイレブンに向けて言った
「諦めかけていたレッドオーブが、今はこうして俺の手の中にある……イレブン、俺は確信したぜ」
「!」
「お前と一緒にいれば、いつか俺の願いは果たされるとな……」
「願いだと?どんな願いなんだ?」
腕を組みながら不思議そうに首を傾げるシドーに、カミュはいつもの調子で返した
「悪いがシドー、願いが何かってのは言えねぇ。これは俺の問題だからな」
その答えに対しシドーはどこか不満げに眉を寄せたが、カミュはそれを見なかった事にしつつ話を続けた
「さて…やる事も全部終わったし、イレブンのじいさんが言ってた東にあるっていう旅立ちの祠に向かうか」
「! うん、そうだね」
『旅立ちの祠かぁ…どんな場所なんだろうな?“旅立ちの”っていうぐらいだし、何か意味深だよな』
「なあソラ、ホコラって何だ?」
「そこからかよ」
何とも気の抜けた質問をするシドーに、思わずツッコミを入れるカミュ
だがシドーの“これ”はいつもの事なので、ソラは特に気にする事もなく答えた
『祠ってのは…あー…神様とかを祭っておく建物?みたいな?』
「ほう、神を祭る建物か……」
『まあ意味的にはな。その旅立ちの祠ってのがどういうのかは分かんねぇけど』
そんな会話をしつつ、デルカダール神殿を後にする四人
イレブン曰く、ここから旅立ちの祠まではまだ少し距離があるようだ
暫く歩いていると、行きの時にも見かけたキャンプが出来そうな場所を見つける
するとイレブンが足を止め、先を歩いていた三人に声を掛けた