2話
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『ところで、これからどこに向かうんだ?』
元の世界に帰る手掛かりを見つける為、イレブンとカミュと行動を共にする事になったソラとシドー
ソラの何気ない質問に対し、カミュは親指でイレブンを指しながら言った
「こいつのじいさんが“魔法の石”ってのをくれてな。そいつを使って旅立ちの祠の扉を開く事が出来るんだ。だからそこに行こうって話なんだが…」
そこまで言うと、カミュは自身の前で腕を組んで説明を付け加える
「それよりも先に、俺の目的を果たさせてもらおうかってな。ここの近くにあるデルカダール神殿に、“レッドオーブ”っていう宝玉があるはずなんだ。まずはそれを取りに行く」
「オーブだと?ミナデイン砲でも作るのか?」
『多分“オーブ違い”だぞシドー』
ミナデイン砲を作るにはオーブが必要だと前にソラから聞いて知っていたシドーは、不思議そうに小首を傾げた
それにすかさずツッコみを入れたソラは、気を取り直してイレブンとカミュに言う
『そのデルカダール神殿ってのは……』
「うん、あっちの方角に進めばあるはずだよ。早速行こうか」
遠くの方へ視線を向けつつ、イレブンの声に続き四人は歩き出した
───────
─────
───
暫く道なりに歩を進め、長い階段を登って行く
“足腰にくるなぁ…”と思いつつ何とか登り切った先に見えたのは、何とも荘厳な見た目の神殿だった
まるでピラミッドの様な外観をしたデルカダール神殿を見て、ソラは創作意欲を駆り立てられたのか瞳をキラキラとさせる
そんなソラを見て、隣にいたシドーはどこか優し気に微笑んでいた
デルカダール神殿の内部に入るにはまたもや長い階段を登らなきゃいけないのだが、先程よりも浮足立っているソラは足の疲れなんか吹っ飛んだかの様に上機嫌だった
そんなこんなで内部に入る事ができ、早速レッドオーブを探そうとしたその時だった
「! 待て、止まれソラ」
『ん?どうしたシドー?』
周りをキョロキョロと見渡しながら歩いていたソラの前に腕を伸ばし、制止させるシドー
首を傾げながらシドーの顔を見ると、その視線は先の方を見据えたまま険しい表情をしていた
急に立ち止まったソラとシドーに続き、イレブンとカミュも足を止める
「何だよシドー、急に止ま…… ! あれは…!」
カミュも何かに気付いたのか、足早にシドーの視線の先へと駆け寄る
その後を追う様に、ソラ達も走って行った
『……!』
「おいおい、どういう事だこれは……」
そこには、何人もの兵士達が力無く倒れている光景が広がっていた
「兵士がこんなに…いったい誰がこんな事を……」
『……脈は……無いな…』
「……ん?」
一人の兵士の首元に手を添えて脈を確認するが、既にこと切れていると分かり眉間に皺を寄せる
するとシドーが僅かに吹いた風を感じ取ったのか、大きな双頭の鷲の石像の方へ歩いて行き後ろを覗き込んだ
「おい!ここに階段があるぞ!」
「! なるほど、そこからもっと奥へ行けるって事か」
「じゃあ行ってみよう。何があるか分からないから慎重に…… ? ソラ?」
『ちょ、ちょっと待って、せめてこの人達を……』
シドーの待つ階段の方へ行こうとしたイレブンとカミュだったが、ソラが通路を遮る様にして倒れている兵士をズリズリと動かそうとしているのを見て首を傾げる
既に亡くなっているせいで思う様に動かせないのかソラが手間取っていると、すかさずシドーが駆け寄って来てその兵士を軽々と持ち上げた
「こいつをどうするんだ?」
『! ああ、端の方に並べて寝かせてやろうかと…さすがに墓までは、勝手に作れねぇからさ』
「分かった。おい、オマエ達も手伝え!」
「! あ、ああ……」
「う、うん…!」
シドーにビシッと指を差されたイレブンとカミュは、ハッとした後慌てて兵士達を運ぶ手伝いをする
無事に兵士達を運び終わり、ソラは袋に入っていた青い花をそれぞれ一輪ずつ兵士の胸の上に置き、両手を合わせて黙祷をした
その姿に倣い、シドーもソラの隣で同じ様に黙祷する
そんな二人を黙って見詰めていたイレブンとカミュは、心に温かい何かがジワリと滲む様な感覚がし、お互いに顔を見合わせていた
───────
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元の世界に帰る手掛かりを見つける為、イレブンとカミュと行動を共にする事になったソラとシドー
ソラの何気ない質問に対し、カミュは親指でイレブンを指しながら言った
「こいつのじいさんが“魔法の石”ってのをくれてな。そいつを使って旅立ちの祠の扉を開く事が出来るんだ。だからそこに行こうって話なんだが…」
そこまで言うと、カミュは自身の前で腕を組んで説明を付け加える
「それよりも先に、俺の目的を果たさせてもらおうかってな。ここの近くにあるデルカダール神殿に、“レッドオーブ”っていう宝玉があるはずなんだ。まずはそれを取りに行く」
「オーブだと?ミナデイン砲でも作るのか?」
『多分“オーブ違い”だぞシドー』
ミナデイン砲を作るにはオーブが必要だと前にソラから聞いて知っていたシドーは、不思議そうに小首を傾げた
それにすかさずツッコみを入れたソラは、気を取り直してイレブンとカミュに言う
『そのデルカダール神殿ってのは……』
「うん、あっちの方角に進めばあるはずだよ。早速行こうか」
遠くの方へ視線を向けつつ、イレブンの声に続き四人は歩き出した
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暫く道なりに歩を進め、長い階段を登って行く
“足腰にくるなぁ…”と思いつつ何とか登り切った先に見えたのは、何とも荘厳な見た目の神殿だった
まるでピラミッドの様な外観をしたデルカダール神殿を見て、ソラは創作意欲を駆り立てられたのか瞳をキラキラとさせる
そんなソラを見て、隣にいたシドーはどこか優し気に微笑んでいた
デルカダール神殿の内部に入るにはまたもや長い階段を登らなきゃいけないのだが、先程よりも浮足立っているソラは足の疲れなんか吹っ飛んだかの様に上機嫌だった
そんなこんなで内部に入る事ができ、早速レッドオーブを探そうとしたその時だった
「! 待て、止まれソラ」
『ん?どうしたシドー?』
周りをキョロキョロと見渡しながら歩いていたソラの前に腕を伸ばし、制止させるシドー
首を傾げながらシドーの顔を見ると、その視線は先の方を見据えたまま険しい表情をしていた
急に立ち止まったソラとシドーに続き、イレブンとカミュも足を止める
「何だよシドー、急に止ま…… ! あれは…!」
カミュも何かに気付いたのか、足早にシドーの視線の先へと駆け寄る
その後を追う様に、ソラ達も走って行った
『……!』
「おいおい、どういう事だこれは……」
そこには、何人もの兵士達が力無く倒れている光景が広がっていた
「兵士がこんなに…いったい誰がこんな事を……」
『……脈は……無いな…』
「……ん?」
一人の兵士の首元に手を添えて脈を確認するが、既にこと切れていると分かり眉間に皺を寄せる
するとシドーが僅かに吹いた風を感じ取ったのか、大きな双頭の鷲の石像の方へ歩いて行き後ろを覗き込んだ
「おい!ここに階段があるぞ!」
「! なるほど、そこからもっと奥へ行けるって事か」
「じゃあ行ってみよう。何があるか分からないから慎重に…… ? ソラ?」
『ちょ、ちょっと待って、せめてこの人達を……』
シドーの待つ階段の方へ行こうとしたイレブンとカミュだったが、ソラが通路を遮る様にして倒れている兵士をズリズリと動かそうとしているのを見て首を傾げる
既に亡くなっているせいで思う様に動かせないのかソラが手間取っていると、すかさずシドーが駆け寄って来てその兵士を軽々と持ち上げた
「こいつをどうするんだ?」
『! ああ、端の方に並べて寝かせてやろうかと…さすがに墓までは、勝手に作れねぇからさ』
「分かった。おい、オマエ達も手伝え!」
「! あ、ああ……」
「う、うん…!」
シドーにビシッと指を差されたイレブンとカミュは、ハッとした後慌てて兵士達を運ぶ手伝いをする
無事に兵士達を運び終わり、ソラは袋に入っていた青い花をそれぞれ一輪ずつ兵士の胸の上に置き、両手を合わせて黙祷をした
その姿に倣い、シドーもソラの隣で同じ様に黙祷する
そんな二人を黙って見詰めていたイレブンとカミュは、心に温かい何かがジワリと滲む様な感覚がし、お互いに顔を見合わせていた
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