8話
夢小説設定
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バタッ……
「「!!?」」
「ソラ様ぁ!!!」
「嘘…どうしよう…!!ちょっとチョッパー!!何とかしなさいよ!!」
「わ、分かってるけどよ!!片腕は粉々に砕けてるし、こんなの一体どうすれば……!!」
頭を抱えて慌てる面々に、ソラは既にか細くなった声で言った
『……火を…』
「!! おいお前ら静かにしろ!!何だソラ、どうした」
『……火を…灯して……これに……』
どうすればいいのか分からず騒ぐ面々を一喝したゾロは、ソラの声を聞き逃さないように顔を近付けた
そんなゾロに対し、ソラは残された片方の手を差し出す
するとソラの手元に光の粒がどんどんと集まり、赤いキャンドルが姿を現した
「!! これに火を点ければいいのか?」
「火ならおれが持ってる!!ライターでも大丈夫か!?」
ソラからキャンドルを受け取るゾロ
普段からタバコを吸っている為ライターを常備していたサンジは、懐からそれを取り出してキャンドルに火を点けた
「点けたぞ!!こいつをどうするんだ!?」
『……僕の…身体に近付けて…』
「近付ける?」
「ゾロ、後はおれがやるよ!……こ、これでいいのか?服とか燃えちゃわないか!?」
「おいおい、こんなので治るのかよ…!?」
首を傾げているゾロと交代し、チョッパーがキャンドルを持って言われた通りソラの胸の部分に近付けた
すると、キャンドルの火と体内の“光”が共鳴したかの様に、ソラの身体が淡く光り始める
そして見る見るうちに、体中に刻まれていたヒビが治りだした
粉々に砕けてしまった片腕も、光の粒が集まってその形を成形していく
「!! ……す、すげぇ…!!」
「こんな事が…これが“星の子”の再生能力なのね……」
呆気に取られるチョッパー達や、魚人島の住人達
隣に寝ていたルフィとジンベエは元々こうなる事を知っていたからか、そこまで驚いてはいないようだった
暫くキャンドルの火を宛がわれたソラの身体はすっかり元通りになり、ヒョイッと軽やかに起き上がってその場で伸びをしてみせた
『うう~~ん!治った治ったぁ!』
「「いや呑気か!!!」」
まるで何事も無かったかの様な態度のソラに、チョッパー達は盛大にツッコミを入れた
「もう…!!治ったのなら良かったけど、すごく心配したのよ!?」
「そうだぞお前!!片腕どっかにやってきちまうしよ!!」
『あれ、言わなかったっけ?炎とかもそうだけど、僕は“光”さえあれば問題ないって…』
「確かに言われたけどよ…物理的な怪我も“それ”で補えるとは思わねェだろ……」
大きく息を吐くサンジに、ソラは笑って“そっかぁ~、ごめんね!”と言った
すると、これでもかと号泣しているしらほしがソラの方へそっと手を─もとい、指を伸ばして縋る様に言った
「え~~~ん!!ソラ様ぁ~~!!お助かりになられて本当に良かったです…!!もしあのまま治らなかったらわたくし…わたくし…!!!」
「うおっ!!あぶねぇなオイ!!」
『! ごめんね、しらほし。随分と心配を掛けさせちゃったね』
泣きじゃくるしらほしの指を、ソラは両手で優しく掴んで微笑む
それを見て、しらほしは涙目ではあるがやっと笑顔を取り戻した
「……ソラ、治ったのか?」
『! ……うん、ルフィ。もう大丈夫だよ』
「そっか……よかった」
「話には聞いていたが…すごい“力”じゃのう」
地面に横たわるルフィとジンベエは、元気になったソラを見て安心した様に優しく笑う
そんな光景を遠巻きに見ていたフカボシは、瞳に涙を溜めて小さく呟いた
「……ここが“0”です…母上」
その言葉はただ静かに、歓声の中へと消えていく
ルフィは改めて、ジンベエに向かって言った
「なァ、ジンベエ……」
「?」
その表情は、とても晴れやかなものだった
「おれの、仲間になれよ!!」
to be continue……
(全て、守りきれた)
「「!!?」」
「ソラ様ぁ!!!」
「嘘…どうしよう…!!ちょっとチョッパー!!何とかしなさいよ!!」
「わ、分かってるけどよ!!片腕は粉々に砕けてるし、こんなの一体どうすれば……!!」
頭を抱えて慌てる面々に、ソラは既にか細くなった声で言った
『……火を…』
「!! おいお前ら静かにしろ!!何だソラ、どうした」
『……火を…灯して……これに……』
どうすればいいのか分からず騒ぐ面々を一喝したゾロは、ソラの声を聞き逃さないように顔を近付けた
そんなゾロに対し、ソラは残された片方の手を差し出す
するとソラの手元に光の粒がどんどんと集まり、赤いキャンドルが姿を現した
「!! これに火を点ければいいのか?」
「火ならおれが持ってる!!ライターでも大丈夫か!?」
ソラからキャンドルを受け取るゾロ
普段からタバコを吸っている為ライターを常備していたサンジは、懐からそれを取り出してキャンドルに火を点けた
「点けたぞ!!こいつをどうするんだ!?」
『……僕の…身体に近付けて…』
「近付ける?」
「ゾロ、後はおれがやるよ!……こ、これでいいのか?服とか燃えちゃわないか!?」
「おいおい、こんなので治るのかよ…!?」
首を傾げているゾロと交代し、チョッパーがキャンドルを持って言われた通りソラの胸の部分に近付けた
すると、キャンドルの火と体内の“光”が共鳴したかの様に、ソラの身体が淡く光り始める
そして見る見るうちに、体中に刻まれていたヒビが治りだした
粉々に砕けてしまった片腕も、光の粒が集まってその形を成形していく
「!! ……す、すげぇ…!!」
「こんな事が…これが“星の子”の再生能力なのね……」
呆気に取られるチョッパー達や、魚人島の住人達
隣に寝ていたルフィとジンベエは元々こうなる事を知っていたからか、そこまで驚いてはいないようだった
暫くキャンドルの火を宛がわれたソラの身体はすっかり元通りになり、ヒョイッと軽やかに起き上がってその場で伸びをしてみせた
『うう~~ん!治った治ったぁ!』
「「いや呑気か!!!」」
まるで何事も無かったかの様な態度のソラに、チョッパー達は盛大にツッコミを入れた
「もう…!!治ったのなら良かったけど、すごく心配したのよ!?」
「そうだぞお前!!片腕どっかにやってきちまうしよ!!」
『あれ、言わなかったっけ?炎とかもそうだけど、僕は“光”さえあれば問題ないって…』
「確かに言われたけどよ…物理的な怪我も“それ”で補えるとは思わねェだろ……」
大きく息を吐くサンジに、ソラは笑って“そっかぁ~、ごめんね!”と言った
すると、これでもかと号泣しているしらほしがソラの方へそっと手を─もとい、指を伸ばして縋る様に言った
「え~~~ん!!ソラ様ぁ~~!!お助かりになられて本当に良かったです…!!もしあのまま治らなかったらわたくし…わたくし…!!!」
「うおっ!!あぶねぇなオイ!!」
『! ごめんね、しらほし。随分と心配を掛けさせちゃったね』
泣きじゃくるしらほしの指を、ソラは両手で優しく掴んで微笑む
それを見て、しらほしは涙目ではあるがやっと笑顔を取り戻した
「……ソラ、治ったのか?」
『! ……うん、ルフィ。もう大丈夫だよ』
「そっか……よかった」
「話には聞いていたが…すごい“力”じゃのう」
地面に横たわるルフィとジンベエは、元気になったソラを見て安心した様に優しく笑う
そんな光景を遠巻きに見ていたフカボシは、瞳に涙を溜めて小さく呟いた
「……ここが“0”です…母上」
その言葉はただ静かに、歓声の中へと消えていく
ルフィは改めて、ジンベエに向かって言った
「なァ、ジンベエ……」
「?」
その表情は、とても晴れやかなものだった
「おれの、仲間になれよ!!」
to be continue……
(全て、守りきれた)
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