8話
夢小説設定
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「え~~~ん…!!」
上空でしらほしの大きな泣き声が響き、麦わらの一味や魚人島にいた住人達は一斉に空を見上げた
「帰って来ましたよー!!ルフィさんとソラさん!!」
ブルックのその声に、一斉に沸き立つ住人達
だが戻って来たしらほしは、ボロボロと涙を流しながら叫んだ
「お助け下さいませ!!!お二人共、わたくし達の為に無茶をなさって!!!」
「「!!」」
泣いているしらほしの後方から、ルフィを抱えて現れるソラ
そしてゾロ達が集まっている場所まで行き、そこで力尽きたのか、崩れる様に地面へと倒れた
ドサッ……!!
「ソラ!!!」
「お前何だよその身体!!大丈夫か!!?」
「片腕はどうしちまったんだ!!?」
『……僕の事は、いいから…まずはルフィを……赤いのが…止まらないんだ……』
ルフィの隣でヨロヨロと起き上がり、金色の“光”を零しながらも、小さな声でそう言う
それを聞き、チョッパーは幹部との戦闘で自身も上手く身体を動かせない中、うつ伏せになりながら近くにいたロビンに言った
「大変だ!!!ロビン、おれのリュックに止血剤が入ってる!」
「今後の戦闘不安だなオイ船医!!!」
ソラがルフィを地面に寝かせている横で、ウソップは堪らずチョッパーにツッコミを入れた
そんな中、ロビンはチョッパーの頬を両手で挟んで動けないチョッパーの代わりに移動を担当し始める
持ち方の問題なのか、チョッパーの両頬はブニッと潰された様な状態になった
「移動は任せて」
「もーちょい左、左」
「おかしな船医現れたぞ!!」
そんな間の抜けたやり取りをしている間も、しらほしは泣きながら心配そうにソラとルフィを見ていた
『チョッパー…ルフィは…助かる……?』
「血は止まるけど流血の量がすごい、血が足りねぇぞ!!誰か血液型F型いねェか!?」
「ウチにはルフィ以外Fはいねェからな」
「広場に誰かいるだろ!!」
「誰かーーー!!!」
「「!!」」
広場にいた魚人達に問い掛けるチョッパー
だが、魚人達はどこか気まずそうに押し黙ってしまった
「(お……おれ…Fだ……!!)」
「(……!! 私…Fだけど……)」
静まり返る広場に、チョッパーは思い出したかのように声を上げる
「あ……!!そうだこの国!!法律で人間に血ィやったらいけねェんだった!!!」
「えー!?何その法律!!ひどいじゃない!!」
「「………!!」」
“酷い”と怒るナミの言葉に、ズキッと胸を痛める魚人達
そんな中、しらほしが名乗りを上げた
「わ…わたくし、血液型違いますけど赤いです!!ダメですか!?」
「うん、よし!!気持ちだけありがとな!!!そうだ、人間の海賊がいる!!」
「!!! ……し…しらほし姫!!?」
自らの血を提供しようとするしらほしを見て、動揺を隠せない魚人島の住人達
するとそんな時、一人の人物が進み出た
「「!!?」」
その人物は、紛れも無い
「わしの血を使え…!!“F”じゃ!!いくらでもやるわい!!」
『……ジンベエ…!』
ジンベエだった
「「ジンベエ親分!!」」
「でも法律が……」
「わしは海賊じゃ……」
優しい口調でそう言うジンベエを見て、国王であるネプチューンに仕えている左大臣が止めに入ろうとした
「ジ…ジンベエお前…!」
「ええんじゃ!!何が悪い!?」
「! 国王様……」
「古い法律もまた…“呪い”じゃもん……」
傷つけても…傷つけられても、流れる赤い血
とても道とは言えぬ程…か細く狭い、その管こそ
恐れ合う偏見を…血で血を洗う戦いを、かくもた易くすり抜けて
絵空に描く幻想よりも、確かに見える“タイヨウ”へと続く道
「……ソラ…ジンベエ…」
『……!』
「あ!ルフィ様、お気づきにっ!!」
「何じゃい、意識あったか……」
「「麦わらァ~~~!!!」」
瞼は閉じたまま、穏やかに口角を上げてソラとジンベエの名前を呼ぶルフィ
それを聞いた周りの面々は、嬉しそうに歓声を上げた
そんな中ずっとルフィの手を握っていたソラは、緊張の糸が途切れたのかルフィの隣に倒れ込んでしまった
上空でしらほしの大きな泣き声が響き、麦わらの一味や魚人島にいた住人達は一斉に空を見上げた
「帰って来ましたよー!!ルフィさんとソラさん!!」
ブルックのその声に、一斉に沸き立つ住人達
だが戻って来たしらほしは、ボロボロと涙を流しながら叫んだ
「お助け下さいませ!!!お二人共、わたくし達の為に無茶をなさって!!!」
「「!!」」
泣いているしらほしの後方から、ルフィを抱えて現れるソラ
そしてゾロ達が集まっている場所まで行き、そこで力尽きたのか、崩れる様に地面へと倒れた
ドサッ……!!
「ソラ!!!」
「お前何だよその身体!!大丈夫か!!?」
「片腕はどうしちまったんだ!!?」
『……僕の事は、いいから…まずはルフィを……赤いのが…止まらないんだ……』
ルフィの隣でヨロヨロと起き上がり、金色の“光”を零しながらも、小さな声でそう言う
それを聞き、チョッパーは幹部との戦闘で自身も上手く身体を動かせない中、うつ伏せになりながら近くにいたロビンに言った
「大変だ!!!ロビン、おれのリュックに止血剤が入ってる!」
「今後の戦闘不安だなオイ船医!!!」
ソラがルフィを地面に寝かせている横で、ウソップは堪らずチョッパーにツッコミを入れた
そんな中、ロビンはチョッパーの頬を両手で挟んで動けないチョッパーの代わりに移動を担当し始める
持ち方の問題なのか、チョッパーの両頬はブニッと潰された様な状態になった
「移動は任せて」
「もーちょい左、左」
「おかしな船医現れたぞ!!」
そんな間の抜けたやり取りをしている間も、しらほしは泣きながら心配そうにソラとルフィを見ていた
『チョッパー…ルフィは…助かる……?』
「血は止まるけど流血の量がすごい、血が足りねぇぞ!!誰か血液型F型いねェか!?」
「ウチにはルフィ以外Fはいねェからな」
「広場に誰かいるだろ!!」
「誰かーーー!!!」
「「!!」」
広場にいた魚人達に問い掛けるチョッパー
だが、魚人達はどこか気まずそうに押し黙ってしまった
「(お……おれ…Fだ……!!)」
「(……!! 私…Fだけど……)」
静まり返る広場に、チョッパーは思い出したかのように声を上げる
「あ……!!そうだこの国!!法律で人間に血ィやったらいけねェんだった!!!」
「えー!?何その法律!!ひどいじゃない!!」
「「………!!」」
“酷い”と怒るナミの言葉に、ズキッと胸を痛める魚人達
そんな中、しらほしが名乗りを上げた
「わ…わたくし、血液型違いますけど赤いです!!ダメですか!?」
「うん、よし!!気持ちだけありがとな!!!そうだ、人間の海賊がいる!!」
「!!! ……し…しらほし姫!!?」
自らの血を提供しようとするしらほしを見て、動揺を隠せない魚人島の住人達
するとそんな時、一人の人物が進み出た
「「!!?」」
その人物は、紛れも無い
「わしの血を使え…!!“F”じゃ!!いくらでもやるわい!!」
『……ジンベエ…!』
ジンベエだった
「「ジンベエ親分!!」」
「でも法律が……」
「わしは海賊じゃ……」
優しい口調でそう言うジンベエを見て、国王であるネプチューンに仕えている左大臣が止めに入ろうとした
「ジ…ジンベエお前…!」
「ええんじゃ!!何が悪い!?」
「! 国王様……」
「古い法律もまた…“呪い”じゃもん……」
傷つけても…傷つけられても、流れる赤い血
とても道とは言えぬ程…か細く狭い、その管こそ
恐れ合う偏見を…血で血を洗う戦いを、かくもた易くすり抜けて
絵空に描く幻想よりも、確かに見える“タイヨウ”へと続く道
「……ソラ…ジンベエ…」
『……!』
「あ!ルフィ様、お気づきにっ!!」
「何じゃい、意識あったか……」
「「麦わらァ~~~!!!」」
瞼は閉じたまま、穏やかに口角を上げてソラとジンベエの名前を呼ぶルフィ
それを聞いた周りの面々は、嬉しそうに歓声を上げた
そんな中ずっとルフィの手を握っていたソラは、緊張の糸が途切れたのかルフィの隣に倒れ込んでしまった