8話
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「止まりました!!! ………」
目の前に広がったのは、ノアから伸びた鎖を多くの海王類が咥え、落下するのを食い止めている光景だった
『……魚が…』
「? ハァ…ハァ…海王類!!何で!?」
「うえ~~~…ん…ルフィ様がお怒りになられました……ソラ様ぁ~~…!!」
「おい!!今それどころじゃねェだろ!!」
えぐえぐとソラに助けを求めるしらほしを一蹴するルフィ
しらほしは涙を拭いながら、小さな声で言った
「……わたくしにも、よくわかりません…でも……“ノア”はもう、止まりました……」
その言葉を聞いて、ルフィは肩で息をしながら海王類を見上げる
「ルフィ様……!!傷が大きくお開きに…血塗れでいらっしゃいます…!!」
「! ハァ…ハァ……ああ……まあ…いいよ、舟が止まったなら……みんな、無事で……よかった」
そう言うとほっとしたのか、ルフィはそのままノアから力無く海底へと落ちそうになる
だがそれを、こちらへ飛んで来たソラが片腕でキャッチした
ノアを纏っていた紫色の光は、いつの間にか消えていた
「!! ソラ様!!!」
『……どうやら…もう、大丈夫みたいだね…』
「ソラ様もお身体がボロボロに…!!金色の液体が…!!!」
『僕なら平気だよ…これくらい、すぐ治るから』
まるで体中が金継ぎの様な見た目になっているソラを見て、顔を青ざめさせるしらほし
亀裂から“光”が垂れているのも気にせず、ソラはどこか穏やかな表情で眠っているルフィを見て微笑んでいた
すると、またもや脳内に知らない声が響く
【やれやれ…何という人間達だ…いや、一人は人間ではないのだろうが……】
【何という強い者達だろうね】
【わずかに遅れたら島は救えど、ノアは完全に破壊されていた…!!】
「!?」
『………』
その声の主は、どうやら海王類達のようだ
その声に驚いているしらほしの横で、ソラはジッと海王類達を見据えた
【間に合ってよかった。しらほし姫がぼく達を呼んでくれてよかった…】
「……!? え……!!わたくしは何もできなくて……悲しくて…!!」
パクパクと口を動かし、人の声ではない声で話すしらほし
それと同じ様に、海王類達も話し出す
【いいや、麦わらの子とお面の子の強い思いに導かれ…願ったよ】
【“彼ら”が島を守れる様に…彼らの力になりたいと、君は強く願ったよ】
【おれ達の力は君の力だ。君に呼ばれて…彼らに手を貸した】
【しらほし姫…ぼく達は、君が生まれて来るのをずっと待っていたよ】
「……わたくしを…?」
【この舟は、おれ達が引く為に作られたんだ】
【ずっと昔から、そうする様に伝わっているんだよ】
「だから“ノア”はこんなに大きいのですか?」
【数百年に一度、我々の王は人魚の姿で生まれてくるよ…なぜかな】
【なぜだろう】
【君は…生まれた時から、私達の“王”だ】
淡々と話し続ける海王類達に、疑問符を飛ばすしらほし
すると、ノアを包んでいたシャボンが魚人島のシャボンへとくっついた
【ホラ、シャボンが島に吸収されるよ】
【お面の子達と一緒に行きなよ、人間は海底じゃ死んじゃうよ…】
「!! シャボンが…!!ソラ様!!急いで島へと戻りましょう!!」
『……うん、そうだね』
ソラはルフィを抱え直し、先導するしらほしの後をついて行こうとする
だが、その途中でノアを運んで去って行こうとする海王類達の方へと振り返り、ただ一言こう言った
『……ありがとう』
【【!!】】
“パッポ”という声と共に、光の輪が辺りに広がる
踵を返して飛んで行くソラを見て、海王類達はどこか驚いた表情を見せた
【……驚いた。あのお面の子、ぼく達の言葉を話せるんだ】
【おれ達の話していた内容も、全部理解していたのか】
【あの子は少し、ここの人間とは違う気がするね】
【不思議だね】
ゆったりとノアを運びながら、話を続ける海王類達
【そういえば…気のせいかな……】
【ん?】
【あの帽子の人間も、ぼく達の声に気づいたよ】
【まさか……】
【ちょっと前にもこんな事があった】
【うん、あったね】
《レイリー!!聞こえたか!?今の声》
《何言ってる、静かな深海じゃないか》
《誰だァ!!!こんな海底で話をしてやがるのは!!》
【舟はボロボロだ…直るかな…ちゃんと使えるかな】
【さあ……】
【直すにはあの一族の力が必要だが…時代が代わった……】
【直るかな】
【直るといいね】
【約束の時までに】
そう話しつつ、海王類達は“海の森”の方角へと泳いで行った
目の前に広がったのは、ノアから伸びた鎖を多くの海王類が咥え、落下するのを食い止めている光景だった
『……魚が…』
「? ハァ…ハァ…海王類!!何で!?」
「うえ~~~…ん…ルフィ様がお怒りになられました……ソラ様ぁ~~…!!」
「おい!!今それどころじゃねェだろ!!」
えぐえぐとソラに助けを求めるしらほしを一蹴するルフィ
しらほしは涙を拭いながら、小さな声で言った
「……わたくしにも、よくわかりません…でも……“ノア”はもう、止まりました……」
その言葉を聞いて、ルフィは肩で息をしながら海王類を見上げる
「ルフィ様……!!傷が大きくお開きに…血塗れでいらっしゃいます…!!」
「! ハァ…ハァ……ああ……まあ…いいよ、舟が止まったなら……みんな、無事で……よかった」
そう言うとほっとしたのか、ルフィはそのままノアから力無く海底へと落ちそうになる
だがそれを、こちらへ飛んで来たソラが片腕でキャッチした
ノアを纏っていた紫色の光は、いつの間にか消えていた
「!! ソラ様!!!」
『……どうやら…もう、大丈夫みたいだね…』
「ソラ様もお身体がボロボロに…!!金色の液体が…!!!」
『僕なら平気だよ…これくらい、すぐ治るから』
まるで体中が金継ぎの様な見た目になっているソラを見て、顔を青ざめさせるしらほし
亀裂から“光”が垂れているのも気にせず、ソラはどこか穏やかな表情で眠っているルフィを見て微笑んでいた
すると、またもや脳内に知らない声が響く
【やれやれ…何という人間達だ…いや、一人は人間ではないのだろうが……】
【何という強い者達だろうね】
【わずかに遅れたら島は救えど、ノアは完全に破壊されていた…!!】
「!?」
『………』
その声の主は、どうやら海王類達のようだ
その声に驚いているしらほしの横で、ソラはジッと海王類達を見据えた
【間に合ってよかった。しらほし姫がぼく達を呼んでくれてよかった…】
「……!? え……!!わたくしは何もできなくて……悲しくて…!!」
パクパクと口を動かし、人の声ではない声で話すしらほし
それと同じ様に、海王類達も話し出す
【いいや、麦わらの子とお面の子の強い思いに導かれ…願ったよ】
【“彼ら”が島を守れる様に…彼らの力になりたいと、君は強く願ったよ】
【おれ達の力は君の力だ。君に呼ばれて…彼らに手を貸した】
【しらほし姫…ぼく達は、君が生まれて来るのをずっと待っていたよ】
「……わたくしを…?」
【この舟は、おれ達が引く為に作られたんだ】
【ずっと昔から、そうする様に伝わっているんだよ】
「だから“ノア”はこんなに大きいのですか?」
【数百年に一度、我々の王は人魚の姿で生まれてくるよ…なぜかな】
【なぜだろう】
【君は…生まれた時から、私達の“王”だ】
淡々と話し続ける海王類達に、疑問符を飛ばすしらほし
すると、ノアを包んでいたシャボンが魚人島のシャボンへとくっついた
【ホラ、シャボンが島に吸収されるよ】
【お面の子達と一緒に行きなよ、人間は海底じゃ死んじゃうよ…】
「!! シャボンが…!!ソラ様!!急いで島へと戻りましょう!!」
『……うん、そうだね』
ソラはルフィを抱え直し、先導するしらほしの後をついて行こうとする
だが、その途中でノアを運んで去って行こうとする海王類達の方へと振り返り、ただ一言こう言った
『……ありがとう』
【【!!】】
“パッポ”という声と共に、光の輪が辺りに広がる
踵を返して飛んで行くソラを見て、海王類達はどこか驚いた表情を見せた
【……驚いた。あのお面の子、ぼく達の言葉を話せるんだ】
【おれ達の話していた内容も、全部理解していたのか】
【あの子は少し、ここの人間とは違う気がするね】
【不思議だね】
ゆったりとノアを運びながら、話を続ける海王類達
【そういえば…気のせいかな……】
【ん?】
【あの帽子の人間も、ぼく達の声に気づいたよ】
【まさか……】
【ちょっと前にもこんな事があった】
【うん、あったね】
《レイリー!!聞こえたか!?今の声》
《何言ってる、静かな深海じゃないか》
《誰だァ!!!こんな海底で話をしてやがるのは!!》
【舟はボロボロだ…直るかな…ちゃんと使えるかな】
【さあ……】
【直すにはあの一族の力が必要だが…時代が代わった……】
【直るかな】
【直るといいね】
【約束の時までに】
そう話しつつ、海王類達は“海の森”の方角へと泳いで行った