7話
夢小説設定
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〈バホホホホ!!ワダツミィ~~!!!お前を助ける事はもう不ギャ能!!!この能力で飛ばしたものは、何かに激突するか標的を仕留めるまで止まらねェ!!!〉
その声は、ノアに乗っているデッケンのものだった
〈この魚人島と共に!!しらほしの死に供えられる生け贄となれェ!!!〉
「そんなーーー!!」
高らかにそう宣言したデッケンに、ワダツミはショックを受ける
そんなやり取りを聞いていたジンベエは、表情を険しくして言った
「しらほし姫…!?まさか手紙やオノの様に、デッケンが“ノアを投げた”のか!?」
『し…?いけにえ…?何言ってるんだろうあの子……ねぇしらほし!あの子、君の名前を呼んでたけどもしかして友達……』
不思議そうに首を傾げつつも、ソラはもう一度しらほしに声を掛けようと顔を向けた
だが、そこにしらほしの姿は無かった
『あれ?しらほし…?ねぇスルメ、しらほしがどこに行ったか知らない?』
「……!! ………!?」
忽然と姿を消したしらほしの行方をスルメに尋ねるが、スルメは困った様な表情をして首を横に振る
「もうダメだァ!!!シャボンがもたねェ!!!」
「おいしらほし姫はどこへ行った!?いねェぞ!!!」
「何じゃと!?姫!!?」
「何を!!?しらほしが消えた!!?」
どうやらしらほしがいなくなった事に周りも気付いたのか、キョロキョロと辺りを見渡し始める
すると魚人島の上空で、しらほしの大きな声が響いた
「わたくしなら!!こちらです!!!」
「「!?」」
「しらほし姫っ!!!」
「姫様ァ~~!!!」
『しらほし、何であんな所に……』
「あの舟は姫に向かって飛んどるんじゃ!!いかん、姫を一人で行動させてしもうた!!!」
『! ……あの舟が、しらほしに向かって…』
ジンベエの声を聞き、ソラは繰り返すように呟きながら真っ直ぐしらほしを見据えた
そんな中、しらほしは両腕を横に広げながらデッケンに向かって叫ぶ
「あなた様の“マト”は、わたくしの命ではございませんか!!!わたくし一人の命を奪う為だけに!!!リュウグウ王国の皆様まで巻き添えになさるのはおや!!おやめ下さいませ!!!わたくしならこちらに!!!」
「人魚姫様っ!!!」
「あァ…!!おれ達の為にそんな!!!」
「しらほし姫ェ~~~!!!」
「何とかお助けできねェか!!?」
しらほしの決死の叫びに、魚人島の住人達は絶望の表情を浮かべながら嘆いた
デッケンはそんなしらほしに対し、どこか冗談交じりな口調で大げさに言う
「おォ何と美しいんだしらほし!!心までも!!!その身一つにこの災害を引き受けて、国を守ろうというのかしらほし!!!」
デッケンは、懐から取り出したナイフをしらほしに向けた
「その美しきままに死に!!わが胸に永遠に生きるがいいしらほし!!!」
「………っ!!」
「「姫様ァ!!!」」
デッケンの手から、勢い良く放たれるナイフ
それは一直線にしらほしの方へと飛んで行き、魚人島の住人達が叫び声を上げた
だが、ナイフが放たれたその瞬間
誰よりも早く、しらほしの方へと飛んで行く影があった
その声は、ノアに乗っているデッケンのものだった
〈この魚人島と共に!!しらほしの死に供えられる生け贄となれェ!!!〉
「そんなーーー!!」
高らかにそう宣言したデッケンに、ワダツミはショックを受ける
そんなやり取りを聞いていたジンベエは、表情を険しくして言った
「しらほし姫…!?まさか手紙やオノの様に、デッケンが“ノアを投げた”のか!?」
『し…?いけにえ…?何言ってるんだろうあの子……ねぇしらほし!あの子、君の名前を呼んでたけどもしかして友達……』
不思議そうに首を傾げつつも、ソラはもう一度しらほしに声を掛けようと顔を向けた
だが、そこにしらほしの姿は無かった
『あれ?しらほし…?ねぇスルメ、しらほしがどこに行ったか知らない?』
「……!! ………!?」
忽然と姿を消したしらほしの行方をスルメに尋ねるが、スルメは困った様な表情をして首を横に振る
「もうダメだァ!!!シャボンがもたねェ!!!」
「おいしらほし姫はどこへ行った!?いねェぞ!!!」
「何じゃと!?姫!!?」
「何を!!?しらほしが消えた!!?」
どうやらしらほしがいなくなった事に周りも気付いたのか、キョロキョロと辺りを見渡し始める
すると魚人島の上空で、しらほしの大きな声が響いた
「わたくしなら!!こちらです!!!」
「「!?」」
「しらほし姫っ!!!」
「姫様ァ~~!!!」
『しらほし、何であんな所に……』
「あの舟は姫に向かって飛んどるんじゃ!!いかん、姫を一人で行動させてしもうた!!!」
『! ……あの舟が、しらほしに向かって…』
ジンベエの声を聞き、ソラは繰り返すように呟きながら真っ直ぐしらほしを見据えた
そんな中、しらほしは両腕を横に広げながらデッケンに向かって叫ぶ
「あなた様の“マト”は、わたくしの命ではございませんか!!!わたくし一人の命を奪う為だけに!!!リュウグウ王国の皆様まで巻き添えになさるのはおや!!おやめ下さいませ!!!わたくしならこちらに!!!」
「人魚姫様っ!!!」
「あァ…!!おれ達の為にそんな!!!」
「しらほし姫ェ~~~!!!」
「何とかお助けできねェか!!?」
しらほしの決死の叫びに、魚人島の住人達は絶望の表情を浮かべながら嘆いた
デッケンはそんなしらほしに対し、どこか冗談交じりな口調で大げさに言う
「おォ何と美しいんだしらほし!!心までも!!!その身一つにこの災害を引き受けて、国を守ろうというのかしらほし!!!」
デッケンは、懐から取り出したナイフをしらほしに向けた
「その美しきままに死に!!わが胸に永遠に生きるがいいしらほし!!!」
「………っ!!」
「「姫様ァ!!!」」
デッケンの手から、勢い良く放たれるナイフ
それは一直線にしらほしの方へと飛んで行き、魚人島の住人達が叫び声を上げた
だが、ナイフが放たれたその瞬間
誰よりも早く、しらほしの方へと飛んで行く影があった