5話
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温かな日差しにも似た光が、身体に降り注いでいる感覚がする
多くの鯨の群れが遥か頭上を泳ぐ度に、ゆらゆらと美しく揺れ動く光
その光の先、“海の森”の奥地に、一つの影があった
『………』
その影の正体は、紛れも無いソラだった
まるで草原の上で昼寝をしているかの様に、穏やかに瞳を閉じて地面に横たわっている
そんなソラの傍には、大きな立方体の石碑があった
その石碑の一面には、見た事もないような文字で“何か”が彫られている
まるでこの空間だけ時間が止まっている様な、時の流れを感じさせない荘厳な雰囲気が漂っていた
そんな場所に一人、誰かが足を踏み入れた
「……見付けた…“歴史の本文 ”」
石碑を見ながらそう呟きつつこちらへやって来たのは、ロビンだった
“歴史の本文”と呼ばれた石碑を見上げながら、そこに書かれている不可解な文字を目で追う
「……今まで読んできた“歴史の本文”とは…少し違うみたい……」
暫く間を空けた後、静かに独り言を零すロビン
「まるで手紙…それも謝罪文……一体…誰に謝ってるの?あなたは何者なの?“ジョイボーイ”……」
真剣な眼差しを“歴史の本文”に送るロビンだったが、その問いに答える者はおらず、小さく息を吐いて視線を下げた
そして、気付いた
「!? ……ソラ…!!?」
“歴史の本文”の丁度陰になっていて、今まで気付かなかったのだろう
地面に倒れているソラを見付けたロビンは慌てて駆け出し、その小さな身体を抱き起した
「ソラ…!!ソラ!!どうしてこんな所に…!!お願い、目を覚まして…!!!」
悲痛とも取れる声を上げながら、ソラの肩を揺らす
するとロビンの想いが通じたのか、力無く下がっていたソラの手がピクリと動いた
『……んん~~…』
「!!」
今まで閉じていた瞳をパチリと開き、ソラはまるで寝起きの様な動作をしながら身体を起こした
『うう~ん…?ここは……』
「ソラ…!!…よかった…無事で…!!」
『ん?ロビン?』
心底安堵し溜息を吐くロビンに、ソラはきょとんとした表情で首を傾げる
『あれ?ここは随分と明るいんだねぇ…僕達、“下降流”から下に降りたんじゃ……』
「! (……覚えてないのかしら、“下降流”から後の事を…)」
そう考えたロビンだったが、それもそうかと一人納得した
何故ならソラは、魚人島に船で突入した後、そのまま逸れてしまったのだから
……という事は、今までずっとここで気を失っていたのだろうか
「……ええ、“下降流”を降りて…無事とは言い難いかもしれないけれど、ちゃんと到着したわ」
『到着って…じゃあ、ここが“魚人島”なの?』
「そうよ…正確には、ここは“海の森”。その奥地に当たる場所よ」
すっかりいつもの調子を取り戻したのか、ソラは立ち上がって辺りをきょろきょろと見渡した
キラキラと瞳を輝かせているソラを見て微笑みながら、ロビンも着ているスカートの裾を払いつつ立ち上がる
『そっかぁ~“海の森”!綺麗な所だねぇ!……ん?この大きな四角い石は何?』
「それは“歴史の本文”。今は失われた古代文字が刻まれた石碑よ」
『わぁ、本当だ!何だかよく分からない文字が書いてあるね』
しげしげと興味深げに“歴史の本文”を眺めるソラに、ロビンはずっと気になっている事を問い掛けた
多くの鯨の群れが遥か頭上を泳ぐ度に、ゆらゆらと美しく揺れ動く光
その光の先、“海の森”の奥地に、一つの影があった
『………』
その影の正体は、紛れも無いソラだった
まるで草原の上で昼寝をしているかの様に、穏やかに瞳を閉じて地面に横たわっている
そんなソラの傍には、大きな立方体の石碑があった
その石碑の一面には、見た事もないような文字で“何か”が彫られている
まるでこの空間だけ時間が止まっている様な、時の流れを感じさせない荘厳な雰囲気が漂っていた
そんな場所に一人、誰かが足を踏み入れた
「……見付けた…“
石碑を見ながらそう呟きつつこちらへやって来たのは、ロビンだった
“歴史の本文”と呼ばれた石碑を見上げながら、そこに書かれている不可解な文字を目で追う
「……今まで読んできた“歴史の本文”とは…少し違うみたい……」
暫く間を空けた後、静かに独り言を零すロビン
「まるで手紙…それも謝罪文……一体…誰に謝ってるの?あなたは何者なの?“ジョイボーイ”……」
真剣な眼差しを“歴史の本文”に送るロビンだったが、その問いに答える者はおらず、小さく息を吐いて視線を下げた
そして、気付いた
「!? ……ソラ…!!?」
“歴史の本文”の丁度陰になっていて、今まで気付かなかったのだろう
地面に倒れているソラを見付けたロビンは慌てて駆け出し、その小さな身体を抱き起した
「ソラ…!!ソラ!!どうしてこんな所に…!!お願い、目を覚まして…!!!」
悲痛とも取れる声を上げながら、ソラの肩を揺らす
するとロビンの想いが通じたのか、力無く下がっていたソラの手がピクリと動いた
『……んん~~…』
「!!」
今まで閉じていた瞳をパチリと開き、ソラはまるで寝起きの様な動作をしながら身体を起こした
『うう~ん…?ここは……』
「ソラ…!!…よかった…無事で…!!」
『ん?ロビン?』
心底安堵し溜息を吐くロビンに、ソラはきょとんとした表情で首を傾げる
『あれ?ここは随分と明るいんだねぇ…僕達、“下降流”から下に降りたんじゃ……』
「! (……覚えてないのかしら、“下降流”から後の事を…)」
そう考えたロビンだったが、それもそうかと一人納得した
何故ならソラは、魚人島に船で突入した後、そのまま逸れてしまったのだから
……という事は、今までずっとここで気を失っていたのだろうか
「……ええ、“下降流”を降りて…無事とは言い難いかもしれないけれど、ちゃんと到着したわ」
『到着って…じゃあ、ここが“魚人島”なの?』
「そうよ…正確には、ここは“海の森”。その奥地に当たる場所よ」
すっかりいつもの調子を取り戻したのか、ソラは立ち上がって辺りをきょろきょろと見渡した
キラキラと瞳を輝かせているソラを見て微笑みながら、ロビンも着ているスカートの裾を払いつつ立ち上がる
『そっかぁ~“海の森”!綺麗な所だねぇ!……ん?この大きな四角い石は何?』
「それは“歴史の本文”。今は失われた古代文字が刻まれた石碑よ」
『わぁ、本当だ!何だかよく分からない文字が書いてあるね』
しげしげと興味深げに“歴史の本文”を眺めるソラに、ロビンはずっと気になっている事を問い掛けた