4話
夢小説設定
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「………う……あ~~…イテテ……」
ソラを護るようにしっかりと抱きしめたまま気を失っていたウソップは、痛む頭を軽く押さえながらゆっくりと起き上がった
「ハ~~…命はあったか……ソラは…まだ寝てるな……」
「ウソップ! ………」
腕の中にいるソラを見ながら、取り敢えずは無事かと安堵の溜息を吐く
どうやら、ソラ以外は全員起きているようだ
「何だよどうした、シンミリしやがって……まったくおめェら、おれがいねェと何も…ウウッ!!……寒ィなここは…!!」
「ルフィ達が見つからないの」
「!」
ロビンの冷静な声に、ウソップは目を見開く
「逸れちゃったみたいね。海獣に体を食い千切られていなければいいけど……」
「コエーよ想像が!!!」
そして続けて言われた言葉に、ウソップは堪らずツッコミを入れた
「……しかしこう暗くちゃ、捜そうにも何も見えねェ……!!」
「私、暗いのもダメなんですよ…何か気配を感じませんか!?」
「おそらくもう7千mは潜ってる…“シャークサブマージ号”でも、水圧でぺちゃんこになる深度だ」
「“魚人島”はもう近いのか!?あいつらもしかして先に…!!」
「ケイミーちゃんは確か…海底1万mにあると言ってたわ……」
「ま…まだあと3千mも下へ!!?」
真っ暗闇の中、お互いの顔しか分からないような状況で話し合う面々
フランキーは掛けていたサングラスを外し、真剣な表情で言った
「捜そう!!おれには“ライト機能”がついてる!」
「え!?まさかその目が!?」
「“フランキ~~~”………」
期待の眼差しでフランキーを見るチョッパー
フランキーはその期待に応える様に、高らかに声を上げた
「“ニップルライト”!!」
「どこ光らせとんじゃ!!!」
ニップルライト…言葉の通り、自身の両乳首を盛大に光らせるフランキーを、ウソップは勢い良く叩いた
だが、そんな間の抜けたやり取りも束の間
ライトに照らされて漸く確認出来た、目の前に広がる光景
奇妙で巨大な深海魚達が、こちらを見ながら不気味に蠢いていた
「「ぎゃあああああああ!!!」」
ここは“深海”
光も届かず、並の生物など生存すら許されぬ
海の“暗黒街”
「おおおおいソラ!!お前起きろ!!のん気に寝てる場合じゃねェって!!!」
涙を流しながらペシペシとソラの頬を叩くウソップ
だが、ソラはうんともすんとも言わない
「……!? ………? お、おい…ソラ……?」
「ちょっとウソップどうしたのよ!?ソラ起きたの!?」
「い、いや…違ェ……!!その“逆”だ……!!」
「え……!?」
ウソップのどこかただならぬ雰囲気に、他の面々が慌てて駆け寄る
サニー号の周りを悠々と泳ぐ深海魚なんかより、ソラの方がよっぽど大事で心配だ
腕に抱えたソラを見ながら、ウソップは段々顔を青ざめさせて言った
「ソラが…全然起きねェ……!!!」
「「!!?」」
「……なっ……どうして!?もういい加減起きてもいい頃なのに……!!」
「あれだけ周りで騒いでてか!?」
「分かんねェよ!!おい!!ソラ!!!しっかりしろお前ェ!!!」
「あっダメだウソップ!!そんなに揺らしちゃ……!!!」
焦った様子でグイグイとソラの肩を揺らすウソップ
それをチョッパーが止めに入ろうとしたその時、ウソップの腕からソラがずるりと落ちた
ゴトッ……
地面にそのまま倒れたソラはピクリとも動かず、ただ陶器を落とした様な鈍い音だけが船内に響き渡った
「………え……」
「……や……やだやだやだ…!!ウソ……!!」
微動だにしないソラを、座ったまま抱き起すナミ
いつもソラの胸に灯っていた温かいコアの光が、ぱったりと消えていた
「ソラ!!ちょっと!!起きてよ!!!ねぇ!!!」
「チョ、チョッパーさん!!何か分かりましたか!?」
「だ、ダメだ…!!脈も無いし…そもそもソラは普通の人間じゃないからどうすればいいか…!!!」
「オイオイそんな事言ってる場合かァ!?じゃあお前ェ、ソラはもう…!!」
「バカ言ってんじゃねェ!!さっきまで元気に動き回ってたろ!?さっきまで…!!そうだろ…!!?おれと一緒に……!!!」
「……ケープが真っ白になってるわね…ここへ来る前は紺色だったはず…身体の光も消えてる…一体何故…!?」
「……いやよ、こんな……ソラ…!!ソラ……!!!」
まるで魂の抜けた人形の様に、突然動かなくなったソラ
そんなソラを囲んで、ナミ達は涙を流し、堪えながら、必死に名前を呼び続けるのだった
to be continue……
(ヒカリ)
ソラを護るようにしっかりと抱きしめたまま気を失っていたウソップは、痛む頭を軽く押さえながらゆっくりと起き上がった
「ハ~~…命はあったか……ソラは…まだ寝てるな……」
「ウソップ! ………」
腕の中にいるソラを見ながら、取り敢えずは無事かと安堵の溜息を吐く
どうやら、ソラ以外は全員起きているようだ
「何だよどうした、シンミリしやがって……まったくおめェら、おれがいねェと何も…ウウッ!!……寒ィなここは…!!」
「ルフィ達が見つからないの」
「!」
ロビンの冷静な声に、ウソップは目を見開く
「逸れちゃったみたいね。海獣に体を食い千切られていなければいいけど……」
「コエーよ想像が!!!」
そして続けて言われた言葉に、ウソップは堪らずツッコミを入れた
「……しかしこう暗くちゃ、捜そうにも何も見えねェ……!!」
「私、暗いのもダメなんですよ…何か気配を感じませんか!?」
「おそらくもう7千mは潜ってる…“シャークサブマージ号”でも、水圧でぺちゃんこになる深度だ」
「“魚人島”はもう近いのか!?あいつらもしかして先に…!!」
「ケイミーちゃんは確か…海底1万mにあると言ってたわ……」
「ま…まだあと3千mも下へ!!?」
真っ暗闇の中、お互いの顔しか分からないような状況で話し合う面々
フランキーは掛けていたサングラスを外し、真剣な表情で言った
「捜そう!!おれには“ライト機能”がついてる!」
「え!?まさかその目が!?」
「“フランキ~~~”………」
期待の眼差しでフランキーを見るチョッパー
フランキーはその期待に応える様に、高らかに声を上げた
「“ニップルライト”!!」
「どこ光らせとんじゃ!!!」
ニップルライト…言葉の通り、自身の両乳首を盛大に光らせるフランキーを、ウソップは勢い良く叩いた
だが、そんな間の抜けたやり取りも束の間
ライトに照らされて漸く確認出来た、目の前に広がる光景
奇妙で巨大な深海魚達が、こちらを見ながら不気味に蠢いていた
「「ぎゃあああああああ!!!」」
ここは“深海”
光も届かず、並の生物など生存すら許されぬ
海の“暗黒街”
「おおおおいソラ!!お前起きろ!!のん気に寝てる場合じゃねェって!!!」
涙を流しながらペシペシとソラの頬を叩くウソップ
だが、ソラはうんともすんとも言わない
「……!? ………? お、おい…ソラ……?」
「ちょっとウソップどうしたのよ!?ソラ起きたの!?」
「い、いや…違ェ……!!その“逆”だ……!!」
「え……!?」
ウソップのどこかただならぬ雰囲気に、他の面々が慌てて駆け寄る
サニー号の周りを悠々と泳ぐ深海魚なんかより、ソラの方がよっぽど大事で心配だ
腕に抱えたソラを見ながら、ウソップは段々顔を青ざめさせて言った
「ソラが…全然起きねェ……!!!」
「「!!?」」
「……なっ……どうして!?もういい加減起きてもいい頃なのに……!!」
「あれだけ周りで騒いでてか!?」
「分かんねェよ!!おい!!ソラ!!!しっかりしろお前ェ!!!」
「あっダメだウソップ!!そんなに揺らしちゃ……!!!」
焦った様子でグイグイとソラの肩を揺らすウソップ
それをチョッパーが止めに入ろうとしたその時、ウソップの腕からソラがずるりと落ちた
ゴトッ……
地面にそのまま倒れたソラはピクリとも動かず、ただ陶器を落とした様な鈍い音だけが船内に響き渡った
「………え……」
「……や……やだやだやだ…!!ウソ……!!」
微動だにしないソラを、座ったまま抱き起すナミ
いつもソラの胸に灯っていた温かいコアの光が、ぱったりと消えていた
「ソラ!!ちょっと!!起きてよ!!!ねぇ!!!」
「チョ、チョッパーさん!!何か分かりましたか!?」
「だ、ダメだ…!!脈も無いし…そもそもソラは普通の人間じゃないからどうすればいいか…!!!」
「オイオイそんな事言ってる場合かァ!?じゃあお前ェ、ソラはもう…!!」
「バカ言ってんじゃねェ!!さっきまで元気に動き回ってたろ!?さっきまで…!!そうだろ…!!?おれと一緒に……!!!」
「……ケープが真っ白になってるわね…ここへ来る前は紺色だったはず…身体の光も消えてる…一体何故…!?」
「……いやよ、こんな……ソラ…!!ソラ……!!!」
まるで魂の抜けた人形の様に、突然動かなくなったソラ
そんなソラを囲んで、ナミ達は涙を流し、堪えながら、必死に名前を呼び続けるのだった
to be continue……
(ヒカリ)