1話
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神代の時代、銀河の煌めきは永遠を約束されていた
その日、過ちを犯した星々は空を追われた
落日の祖先たちは、地上に自らの王国を築こうとした
だがその試みも、長くは続かなかった
数えきれぬ年月を経て、我らは使命の子らをここに迎える
汝よ旅立て
彷徨えし記憶を紡ぎ、彼らを天へと帰すのだ
───────
─────
───
『………ッン……』
深い、深い森の中
地面に倒れていた人物が、ゆっくりと起き上がった
『………?』
どこか不思議そうに辺りをキョロキョロと見渡すその人物は、まだ幼げな子供だった
子供の名はソラ
顔にお面を付けており、肩には紺色のケープを羽織っている
少年とも少女とも取れる風貌のソラは、立ち上がって自身の手を確かめる様に軽く動かすと、またもや不思議そうに首を傾げた
そして今度は肩に羽織っているケープを手繰り寄せ、背面を確認する様に見る
そこには、五つの白い星マークが描かれていた
二重、三重に強調される様に描かれているそれを見て、ソラは何も言わずに思考を巡らせているようだ
『(………減ってない……)』
僕は確かに、使命を全うする為に原罪へと赴いた
そして光を分け与え、天へと昇り
再び使命を果たす為、地上へと還ってきた
そのはず、なのに
『(……ここはどこなんだ?)』
見た事のない風景
嗅いだ事のない自然の匂い
感じた事のない空気の流れ
ここは明らかに、僕の知っている場所じゃない
『(また新しい場所でも見つかったのか?)』
だとしても、まずは“ホーム”へと帰されるはずだ
使命の子─通称星の子が“ホーム”と呼んでいるそこは、様々な世界へと繋がるゲートが並んでいる空間
そのゲートを通り、僕達星の子は各々使命を全うする
それがどうだ、今の状況
ここは、“ホーム”なんかじゃない
『(……どうしよう)』
どうすれば“ホーム”へと帰れるのだろうか
試しに帰りたいと祈りを捧げてみても、効果は無い
頭を抱えていたその時、どこからか大きな音が聞こえてきた
ボコォン!!
ドカァ…ン!!
ズズー…ン!!
『!』
遠くからでも分かる凄まじいその音に、肩をビクリと震わせる
『(……誰かいるのか?)』
どことなくその音に興味を引かれ、その音がする方へと歩みを進めた
暫く進んで行くと、徐々に誰かの声も聞こえ始めた
「もう何も見えんのかお前には!!!」
『!』
木の陰に隠れながら、その声の主を探す
すると前方で、大柄の男が青年の首を片手で掴み、大岩に押さえつけているのが目に入った
そのただならぬ様子に、思わず足を止めて息を呑む
「どんな壁も越えられると思うておった“自信”!!疑う事もなかった己の“強さ”!!!」
「………!!!」
「それらを無情に打ち砕く、手も足も出ぬ敵の数々……!!!この海での道標じゃった“兄”!!無くした物は多かろう……!!!」
世界という巨大な壁を前に、次々と目の前を覆われておる!!!
それでは一向に前は見えん!!
後悔と自責の闇に飲み込まれておる!!
「今は辛かろうがルフィ…!!それらを押し殺せ!!!」
「………!!!」
「失った物ばかり数えるな!!!無いものは無い!!!」
辺りに響く大柄の男の怒鳴り声
それを今まで黙って聞いていたソラは、二人の元へと徐に足を動かしていた
その日、過ちを犯した星々は空を追われた
落日の祖先たちは、地上に自らの王国を築こうとした
だがその試みも、長くは続かなかった
数えきれぬ年月を経て、我らは使命の子らをここに迎える
汝よ旅立て
彷徨えし記憶を紡ぎ、彼らを天へと帰すのだ
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『………ッン……』
深い、深い森の中
地面に倒れていた人物が、ゆっくりと起き上がった
『………?』
どこか不思議そうに辺りをキョロキョロと見渡すその人物は、まだ幼げな子供だった
子供の名はソラ
顔にお面を付けており、肩には紺色のケープを羽織っている
少年とも少女とも取れる風貌のソラは、立ち上がって自身の手を確かめる様に軽く動かすと、またもや不思議そうに首を傾げた
そして今度は肩に羽織っているケープを手繰り寄せ、背面を確認する様に見る
そこには、五つの白い星マークが描かれていた
二重、三重に強調される様に描かれているそれを見て、ソラは何も言わずに思考を巡らせているようだ
『(………減ってない……)』
僕は確かに、使命を全うする為に原罪へと赴いた
そして光を分け与え、天へと昇り
再び使命を果たす為、地上へと還ってきた
そのはず、なのに
『(……ここはどこなんだ?)』
見た事のない風景
嗅いだ事のない自然の匂い
感じた事のない空気の流れ
ここは明らかに、僕の知っている場所じゃない
『(また新しい場所でも見つかったのか?)』
だとしても、まずは“ホーム”へと帰されるはずだ
使命の子─通称星の子が“ホーム”と呼んでいるそこは、様々な世界へと繋がるゲートが並んでいる空間
そのゲートを通り、僕達星の子は各々使命を全うする
それがどうだ、今の状況
ここは、“ホーム”なんかじゃない
『(……どうしよう)』
どうすれば“ホーム”へと帰れるのだろうか
試しに帰りたいと祈りを捧げてみても、効果は無い
頭を抱えていたその時、どこからか大きな音が聞こえてきた
ボコォン!!
ドカァ…ン!!
ズズー…ン!!
『!』
遠くからでも分かる凄まじいその音に、肩をビクリと震わせる
『(……誰かいるのか?)』
どことなくその音に興味を引かれ、その音がする方へと歩みを進めた
暫く進んで行くと、徐々に誰かの声も聞こえ始めた
「もう何も見えんのかお前には!!!」
『!』
木の陰に隠れながら、その声の主を探す
すると前方で、大柄の男が青年の首を片手で掴み、大岩に押さえつけているのが目に入った
そのただならぬ様子に、思わず足を止めて息を呑む
「どんな壁も越えられると思うておった“自信”!!疑う事もなかった己の“強さ”!!!」
「………!!!」
「それらを無情に打ち砕く、手も足も出ぬ敵の数々……!!!この海での道標じゃった“兄”!!無くした物は多かろう……!!!」
世界という巨大な壁を前に、次々と目の前を覆われておる!!!
それでは一向に前は見えん!!
後悔と自責の闇に飲み込まれておる!!
「今は辛かろうがルフィ…!!それらを押し殺せ!!!」
「………!!!」
「失った物ばかり数えるな!!!無いものは無い!!!」
辺りに響く大柄の男の怒鳴り声
それを今まで黙って聞いていたソラは、二人の元へと徐に足を動かしていた