3話
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「畜生ォ!!魚人島にはハチの奴が案内してくれるって言ってたから、もっと安全に行けるつもりでいたのによォ!」
「そうだおれ達、弁当いっぱい貰ったんだ!サンジもああだし、みんなメシにしようぜ~」
「わーおれお腹ペコペコだよー!!」
「ヨホホ~私もホネペコ~~!」
ハンコックから貰った大きなリュックを引きずりながら言うルフィに、それぞれが賛同して食事の準備をする
「ナミ、船はもう少し安定してんのか?」
「うん、今はまだ大きな海流に乗ってるだけだから」
「そうか。それなら、全員におれから話しておかなきゃならねェ事がある」
「「ロボの秘密かよ~~!!!」」
「いや…残念だが…ザンネンダガ、チガウロボ」
「うおースゲー!!ロボ語!!!」
興奮するルフィとウソップとチョッパーに“ロボらしく”返したフランキーだったが、途端に真面目な表情をして話し出した
「本当は海底への案内を買って出てくれたハチだが……あいつはシャボンディで大ケガを負い“魚人島”で今、療養中って話だ…!!理由はデュバルとまったく同じ…!!」
島に残された、このサウザンド・サニー号を守る為の負傷だ
1年程前サニー号の存在は海軍にバレ、激しい戦いになり、二人はそこでリタイアした
『(……ふ~ん、そんな事があったのか)』
「え!?……じゃあ、そこから今日まで船が無事だったのは?」
「戦士が“もう一人”いたからだ……」
弁当を囲んでフランキーの話に耳を傾ける面々
フランキーは重々しく、その戦士の名前を口にした
「2年前、おれ達を散り散りにすっ飛ばした張本人。“王下七武海”の大男……バーソロミュー・くまだ!!」
『!』
「「!!?」」
「数日前…おれがサニー号に辿り着いた時ァ……目を疑った……!!!」
《………待っていた……》
《!? おめェ、そこで何を!!!》
《……任務…完了だ……》
《………!?》
「……サニー号には、傷一つなかった。後でレイリーに話を聞きゃあ…実は“あの時”、戦いの最中レイリーに耳打ちをしてた……」
《おれは革命軍の幹部…縁あって、この一味をここから逃がしたい》
「おめェらも薄々気づいてたと思うが…おれ達は命を救われてたんだ!!……そして、おれ達が島から消えた後…レイリーを訪ねたくまさんの言う事にゃあ……」
《おれにはもう、時間がない》
「どんな弱みを握られたか知らねェが、奴は“実験体”として海軍によって少しずつ体をサイボーグ化され…“頂上戦争”の前には、完全に“人格”を奪われる契約を交わしていた」
「……でもよ!!バラバラに飛ばしてもその後おれ達がどうするかは、あいつにわかるハズない!!それでも船で待ってたのか!?人格も失ったのに!?」
「改造の執刀医Dr.ベガパンクとの間に、一つだけ任務をプログラムするという約束をしてたらしい」
“麦わらの一味の誰かが再び船に戻ってくる日まで、海賊船を死守せよ”
だからこの2年間、奴は本来の記憶もなく…“人間兵器”として過去の自分の命令を全うし、おれ達を待っていた
「やり方がメチャクチャすぎる…なぜおれ達にそこまで……」
「“革命軍”“縁”とくりゃあ、おれにはルフィの親父が革命軍のボスだって事しか思いつかねェな」
「おれ、父ちゃんの事よく知らねェもん。でも“くまみてェな奴”やっぱいい奴だったのかー」
「(………くま……)」
「実際、おれ達にとって意味のあるこの2年間を……生み出してくれたのは、あの男だって事は間違いねェ…!!!今となっちゃ、本人にその胸の内を尋ねる事もできねェが……」
『……う~ん、そっかぁ…なるほどね……って事はさ』
どこか思いつめた様な雰囲気が漂う中、ソラは優しい声色でハッキリと言った
『みんなにとって…いや、“僕達”にとって、そのくまって子は“大恩人”なんだね!』
「「!!!」」
ソラの屈託の無い言葉に、思いつめた雰囲気が晴れた気がした
「……ああ、その通りだ…!!そしてまたいつか出遭う日が来ても、くまはもう心無き“人間兵器”だ……!!!」
「ありがてェが疑問が残る…いつかくまの真意がわかればいいな……」
「話は以上だ……」
『……あっ、サンジ!起きてたんだね』
「弁当食えよ、“女ヶ島”の弁当!」
「女ヶ島…!?くまって奴が果たして恩人か…!!?おれがこの2年どこにいたと思う!!?てめェは一体何の修行をしてたんだルフィ~~!!!」
「まーまーサンジさん、歌いませんか?」
「励ますんじゃねェみじめになるわ!!!」
サンジの怒鳴り声が船中に響き渡る
ワイワイと騒ぐソラ達を乗せたサウザンド・サニー号
その後方で、何やら黒い影が近付いて来ている事を、ソラ達はまだ知らない
to be continue……
(魚人島まで、あと少し)
「そうだおれ達、弁当いっぱい貰ったんだ!サンジもああだし、みんなメシにしようぜ~」
「わーおれお腹ペコペコだよー!!」
「ヨホホ~私もホネペコ~~!」
ハンコックから貰った大きなリュックを引きずりながら言うルフィに、それぞれが賛同して食事の準備をする
「ナミ、船はもう少し安定してんのか?」
「うん、今はまだ大きな海流に乗ってるだけだから」
「そうか。それなら、全員におれから話しておかなきゃならねェ事がある」
「「ロボの秘密かよ~~!!!」」
「いや…残念だが…ザンネンダガ、チガウロボ」
「うおースゲー!!ロボ語!!!」
興奮するルフィとウソップとチョッパーに“ロボらしく”返したフランキーだったが、途端に真面目な表情をして話し出した
「本当は海底への案内を買って出てくれたハチだが……あいつはシャボンディで大ケガを負い“魚人島”で今、療養中って話だ…!!理由はデュバルとまったく同じ…!!」
島に残された、このサウザンド・サニー号を守る為の負傷だ
1年程前サニー号の存在は海軍にバレ、激しい戦いになり、二人はそこでリタイアした
『(……ふ~ん、そんな事があったのか)』
「え!?……じゃあ、そこから今日まで船が無事だったのは?」
「戦士が“もう一人”いたからだ……」
弁当を囲んでフランキーの話に耳を傾ける面々
フランキーは重々しく、その戦士の名前を口にした
「2年前、おれ達を散り散りにすっ飛ばした張本人。“王下七武海”の大男……バーソロミュー・くまだ!!」
『!』
「「!!?」」
「数日前…おれがサニー号に辿り着いた時ァ……目を疑った……!!!」
《………待っていた……》
《!? おめェ、そこで何を!!!》
《……任務…完了だ……》
《………!?》
「……サニー号には、傷一つなかった。後でレイリーに話を聞きゃあ…実は“あの時”、戦いの最中レイリーに耳打ちをしてた……」
《おれは革命軍の幹部…縁あって、この一味をここから逃がしたい》
「おめェらも薄々気づいてたと思うが…おれ達は命を救われてたんだ!!……そして、おれ達が島から消えた後…レイリーを訪ねたくまさんの言う事にゃあ……」
《おれにはもう、時間がない》
「どんな弱みを握られたか知らねェが、奴は“実験体”として海軍によって少しずつ体をサイボーグ化され…“頂上戦争”の前には、完全に“人格”を奪われる契約を交わしていた」
「……でもよ!!バラバラに飛ばしてもその後おれ達がどうするかは、あいつにわかるハズない!!それでも船で待ってたのか!?人格も失ったのに!?」
「改造の執刀医Dr.ベガパンクとの間に、一つだけ任務をプログラムするという約束をしてたらしい」
“麦わらの一味の誰かが再び船に戻ってくる日まで、海賊船を死守せよ”
だからこの2年間、奴は本来の記憶もなく…“人間兵器”として過去の自分の命令を全うし、おれ達を待っていた
「やり方がメチャクチャすぎる…なぜおれ達にそこまで……」
「“革命軍”“縁”とくりゃあ、おれにはルフィの親父が革命軍のボスだって事しか思いつかねェな」
「おれ、父ちゃんの事よく知らねェもん。でも“くまみてェな奴”やっぱいい奴だったのかー」
「(………くま……)」
「実際、おれ達にとって意味のあるこの2年間を……生み出してくれたのは、あの男だって事は間違いねェ…!!!今となっちゃ、本人にその胸の内を尋ねる事もできねェが……」
『……う~ん、そっかぁ…なるほどね……って事はさ』
どこか思いつめた様な雰囲気が漂う中、ソラは優しい声色でハッキリと言った
『みんなにとって…いや、“僕達”にとって、そのくまって子は“大恩人”なんだね!』
「「!!!」」
ソラの屈託の無い言葉に、思いつめた雰囲気が晴れた気がした
「……ああ、その通りだ…!!そしてまたいつか出遭う日が来ても、くまはもう心無き“人間兵器”だ……!!!」
「ありがてェが疑問が残る…いつかくまの真意がわかればいいな……」
「話は以上だ……」
『……あっ、サンジ!起きてたんだね』
「弁当食えよ、“女ヶ島”の弁当!」
「女ヶ島…!?くまって奴が果たして恩人か…!!?おれがこの2年どこにいたと思う!!?てめェは一体何の修行をしてたんだルフィ~~!!!」
「まーまーサンジさん、歌いませんか?」
「励ますんじゃねェみじめになるわ!!!」
サンジの怒鳴り声が船中に響き渡る
ワイワイと騒ぐソラ達を乗せたサウザンド・サニー号
その後方で、何やら黒い影が近付いて来ている事を、ソラ達はまだ知らない
to be continue……
(魚人島まで、あと少し)