2話
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「『レイリーーー!!』」
視線の先には、大きな木の根に座りながらこちらを静かに見据えるレイリーの姿があった
「「………!!? め……めめめ……!!“冥王”ォ~~~!!?」」
まさかの人物に、周りにいた海賊達や海兵までもが息を呑んだ
そんな中、レイリーは静かに笑って話し出す
「フフフ…一応様子を見に来たが、問題なさそうだな…更に力が洗練されている…!!」
「うん!!」
「……では、早く行きなさい。ソラと共に、仲間達の元へ……」
「うん!!レイリー、2年間本当に色々ありがとう」
「……フフ…改まる柄じゃない…早く行け……」
「……レイリー、おれは…やるぞ!!」
「?」
その場から去ろうと立ち上がるレイリーを呼び止めたルフィは、背負っていたリュックをその場に置いて両拳を高く掲げる
そしてこの場にいる誰よりも大きな声で、ハッキリと言った
「“海賊王”に!!!おれはなるっ!!!!」
その言葉を聞いたレイリーの瞳には、薄っすらと涙が浮かんでいた
『レイリー!』
「!」
ふわりとレイリーの元へ飛んで来たソラは、レイリーに抱き付いて言った
『僕からもお礼を言わせて!色々と教えてくれて、助けてくれてありがとう』
「! ……フフ、わざわざ言いに来てくれたのか」
どこか愛おし気な視線を送りながら、ソラの頭を撫でるレイリー
「……ソラ。今後待ち受けている未来は、キミにとって険しいものかもしれないが…“仲間達”と共に、迷わず進みなさい」
『! ……うん!!』
顔を上げて元気よく返事をするソラに、レイリーは優しく微笑んだ
そんな様子を見ていたルフィ達も、穏やかな笑みを浮かべていた
すると、今まで何も言葉を発せなかった海兵達が、途端に大声を上げる
「“麦わら”を討ち取れェ~~~!!!」
「おっとっと…!じゃ、レイリー!!本当にありがとう!!!行くぞソラ!!」
『分かった!それじゃあ、また会おうね!レイリー!』
「急げルフィ、と……あー…ソラ、だったか。お前も早く来い!」
「レイリー、世話んなった!!」
「行って来る!!!」
「………ああ……」
ケープを翻してルフィ達の元へと飛んで行くソラ
走り去って行く四人の背中を見据えながら、レイリーは大声で言った
「頂点まで行って来い!!!」
レイリーの脳裏には、ソラやルフィとすごした一年半の記憶が過っていた
〈一味は42番GRへ向かった!!〉
「追え!!!」
ソラ達の後を追いかけようと走り出す海兵達
だがそれを制するようにレイリーは立ちはだかり、持っていた剣で地面に大きな亀裂を作った
ズバッ!!
「「!!?」」
「冥王レイリー!!」
その亀裂により足を止めた海兵達に、レイリーは静かな口調で言う
「弟子達の船出だ、よしなに頼むよ……」
「「………!!」」
「………この線は……」
「越えない事を…勧める……」
圧倒的なその存在に、海兵達はその場を動く事が出来なかった
───────
─────
───
「こっちだァ!!」
「『!』」
「やべェ!回り込まれた!」
一方その頃42番GRへと向かっていたソラ達だったが、前方から海兵達がこちらへ迫って来ている事に気が付いた
このままじゃ海兵達と接敵してしまう…そう思った矢先に、どこからかホロホロという声が聞こえてきた
『? ねぇルフィ、あれって何?どうしちゃったのかな』
「ん?」
海兵達の方を指差したソラの声を聞き、そちらに視線をやるルフィ
するとそこには、白く可愛らしいオバケが海兵達の身体を次々とすり抜けていく光景が広がっていた
オバケにすり抜けられた海兵達は、瞬く間に地面に膝をつき項垂れている
「「ダニになりたい……」」
「「!?」」
「やっぱりお前らか、この大騒ぎ。まだここでぐずぐずしてたのか!?」
その光景の元凶は、ピンク色の髪をした一人の女性─ペローナだった
ペローナは未だこんな所にいるルフィ達を見て、呆れたように溜息を吐く
「はァ!!キミはスリラーバークの!!」
「お前こそ何でまだここにいるんだ!!」
『誰?ルフィ達の知り合い?』
「んん~?いや……誰だっけ」
ハートを飛ばすサンジや怒鳴るゾロを横目に、小首を傾げながらルフィに問い掛けるも、ルフィはペローナの事をすっかり忘れているようだった
そんなやり取りには気付かずに、ペローナはゾロを指差して詰め寄る
「この島へ送ってやった恩人に何だその言い草、私がいなきゃお前今頃……」
「本物の女…本物の女……」
「当たり前だろ!!何の病気だてめェ!!とにかく急いで出航しろ、島のそばに軍艦が現れたぞ!!そこにいるガキも一緒に来るんだったらサッサとしろ!!」
「「え!!?」」
デレデレとした表情のまま傍で鼻をひくつかせるサンジにペローナは怒鳴りつつ、四人に助言をする
ソラ達はそれに従い、42番GRの海岸へと急ぐのだった
───────
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視線の先には、大きな木の根に座りながらこちらを静かに見据えるレイリーの姿があった
「「………!!? め……めめめ……!!“冥王”ォ~~~!!?」」
まさかの人物に、周りにいた海賊達や海兵までもが息を呑んだ
そんな中、レイリーは静かに笑って話し出す
「フフフ…一応様子を見に来たが、問題なさそうだな…更に力が洗練されている…!!」
「うん!!」
「……では、早く行きなさい。ソラと共に、仲間達の元へ……」
「うん!!レイリー、2年間本当に色々ありがとう」
「……フフ…改まる柄じゃない…早く行け……」
「……レイリー、おれは…やるぞ!!」
「?」
その場から去ろうと立ち上がるレイリーを呼び止めたルフィは、背負っていたリュックをその場に置いて両拳を高く掲げる
そしてこの場にいる誰よりも大きな声で、ハッキリと言った
「“海賊王”に!!!おれはなるっ!!!!」
その言葉を聞いたレイリーの瞳には、薄っすらと涙が浮かんでいた
『レイリー!』
「!」
ふわりとレイリーの元へ飛んで来たソラは、レイリーに抱き付いて言った
『僕からもお礼を言わせて!色々と教えてくれて、助けてくれてありがとう』
「! ……フフ、わざわざ言いに来てくれたのか」
どこか愛おし気な視線を送りながら、ソラの頭を撫でるレイリー
「……ソラ。今後待ち受けている未来は、キミにとって険しいものかもしれないが…“仲間達”と共に、迷わず進みなさい」
『! ……うん!!』
顔を上げて元気よく返事をするソラに、レイリーは優しく微笑んだ
そんな様子を見ていたルフィ達も、穏やかな笑みを浮かべていた
すると、今まで何も言葉を発せなかった海兵達が、途端に大声を上げる
「“麦わら”を討ち取れェ~~~!!!」
「おっとっと…!じゃ、レイリー!!本当にありがとう!!!行くぞソラ!!」
『分かった!それじゃあ、また会おうね!レイリー!』
「急げルフィ、と……あー…ソラ、だったか。お前も早く来い!」
「レイリー、世話んなった!!」
「行って来る!!!」
「………ああ……」
ケープを翻してルフィ達の元へと飛んで行くソラ
走り去って行く四人の背中を見据えながら、レイリーは大声で言った
「頂点まで行って来い!!!」
レイリーの脳裏には、ソラやルフィとすごした一年半の記憶が過っていた
〈一味は42番GRへ向かった!!〉
「追え!!!」
ソラ達の後を追いかけようと走り出す海兵達
だがそれを制するようにレイリーは立ちはだかり、持っていた剣で地面に大きな亀裂を作った
ズバッ!!
「「!!?」」
「冥王レイリー!!」
その亀裂により足を止めた海兵達に、レイリーは静かな口調で言う
「弟子達の船出だ、よしなに頼むよ……」
「「………!!」」
「………この線は……」
「越えない事を…勧める……」
圧倒的なその存在に、海兵達はその場を動く事が出来なかった
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「こっちだァ!!」
「『!』」
「やべェ!回り込まれた!」
一方その頃42番GRへと向かっていたソラ達だったが、前方から海兵達がこちらへ迫って来ている事に気が付いた
このままじゃ海兵達と接敵してしまう…そう思った矢先に、どこからかホロホロという声が聞こえてきた
『? ねぇルフィ、あれって何?どうしちゃったのかな』
「ん?」
海兵達の方を指差したソラの声を聞き、そちらに視線をやるルフィ
するとそこには、白く可愛らしいオバケが海兵達の身体を次々とすり抜けていく光景が広がっていた
オバケにすり抜けられた海兵達は、瞬く間に地面に膝をつき項垂れている
「「ダニになりたい……」」
「「!?」」
「やっぱりお前らか、この大騒ぎ。まだここでぐずぐずしてたのか!?」
その光景の元凶は、ピンク色の髪をした一人の女性─ペローナだった
ペローナは未だこんな所にいるルフィ達を見て、呆れたように溜息を吐く
「はァ!!キミはスリラーバークの!!」
「お前こそ何でまだここにいるんだ!!」
『誰?ルフィ達の知り合い?』
「んん~?いや……誰だっけ」
ハートを飛ばすサンジや怒鳴るゾロを横目に、小首を傾げながらルフィに問い掛けるも、ルフィはペローナの事をすっかり忘れているようだった
そんなやり取りには気付かずに、ペローナはゾロを指差して詰め寄る
「この島へ送ってやった恩人に何だその言い草、私がいなきゃお前今頃……」
「本物の女…本物の女……」
「当たり前だろ!!何の病気だてめェ!!とにかく急いで出航しろ、島のそばに軍艦が現れたぞ!!そこにいるガキも一緒に来るんだったらサッサとしろ!!」
「「え!!?」」
デレデレとした表情のまま傍で鼻をひくつかせるサンジにペローナは怒鳴りつつ、四人に助言をする
ソラ達はそれに従い、42番GRの海岸へと急ぐのだった
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