2話
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『(……で、シャボンディ諸島に来てみたはいいものの…)』
ここは、シャボンディ諸島の41番GR
そこに、ソラは一人で立っていた
『(……逸れたなぁ…)』
大勢の人々が行き交うシャボンディ諸島に、浮足立っていたのかもしれない
空中に浮いている大きなシャボン玉や周りに生えている大きな木を見上げては、ワクワクが止まらなかったのも事実だ
そうこうしている内に、ソラはいつの間にかルフィを見失ってしまっていた
『(どうしよう…ルフィに心配かけちゃうよな……それにこのままだと、僕自身もどうすればいいか……)』
自分がいた世界とは、全くの別世界
そんな場所に一人取り残されてしまっては、この先やっていけるかどうかも分からない
第一に、ルフィと離れ離れになるのは嫌だ
『(とにかく、ルフィを探さないと)』
このままここで突っ立っていても何も変わらないと判断したソラは、一度しゃがみ込む様に身体をググッと縮こませてから、ピョンとその場で軽くジャンプしクルリと一回転した
それと同時に“パッポ”というソラの声が辺りに響き渡り、ソラを中心にドーム状の光が広がる
その光は大きくなるにつれて徐々に薄れ、最終的には空気へと溶ける様に消えていった
ソラの周りにいた人々は、突然現れた綺麗な光と聞いた事も無い音に騒めきだす
「な、何だ!?今の音と光は…!?」
「随分と綺麗な音だったけれど……」
「太陽の光の屈折か何かか…?」
『(……近くにはいないか)』
“大鳴き”してみたけど、ルフィの気配は感じられない
という事は、ここから大分離れた場所にいるのか……
困惑する観衆を他所に、ソラは一人歩き出す
辺りをきょろきょろと見渡しながら歩を進めていると、唐突に誰かの怒鳴り声が耳に入ってきた
「よーし!!オロしてやる!!2年地獄で鍛え上げたこの足で!!!」
「上等だコラ!!真っ二つにしてやる!!!」
『!』
そちらを見やると、そこにはスーツ姿で金髪の男性と、着流し姿で緑色の髪をした男性がいた
今にも掴み掛からんとした勢いで怒鳴り合っている二人を、ソラはジッと見詰める
『(………あれは……)』
そして何を思ったのか、ソラはその二人の方へと走って行った
二人のすぐ傍まで来たソラは、金髪の男性─サンジのスーツの裾をくいっと引っ張る
そこでようやく気付いたのか、サンジは若干驚いたような声色で言った
「おお…!?な、何だ?子供…?」
「あ?何だよ、てめェの知り合いか?」
サンジの言葉を聞き、ソラへ視線を向ける緑色の髪の男性─ゾロは、訝しげに片眉を上げた
「ンなわけねェだろ……どうしたお前、迷子か?」
『………』
視線を合わせるようにその場でしゃがみ込み、優しく問い掛けるサンジ
そんなサンジとゾロを確認するかの様に、ソラは二人の顔を交互に見やった
『(……やっぱり)』
この二人、ルフィが言ってた“仲間”にそっくりだ
実際に見た事はないけど、特徴が一致してる
『(……という事は、この二人について行けば…いずれルフィに会える…?)』
「おい、聞いてるか?……まさか、どこか具合でも悪いのか?」
ずっと黙ったままのソラを不審に思いつつ、心配そうな視線を送るサンジ
立ったままこちらを見ているゾロも、どうかしたのかと目で訴えている
そんな二人に対しソラは首を横に振ると、サンジの手をぎゅっと握った
「! ……やっぱり、迷子みてェだな」
『………』
「……どうするつもりだ」
「どうするもこうするも、このまま放っておく訳にもいかねェだろ」
迷子なのかという言葉に一つ頷くソラの手を握り返し、手を繋いだまま立ち上がるサンジ
どこか俯き気味のソラを見て、ゾロは“それもそうか…”と軽く頭を掻いた
するとその時、サンジが持っていた電伝虫に着信が入った
「! ……フランキーからだ」
───────
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ここは、シャボンディ諸島の41番GR
そこに、ソラは一人で立っていた
『(……逸れたなぁ…)』
大勢の人々が行き交うシャボンディ諸島に、浮足立っていたのかもしれない
空中に浮いている大きなシャボン玉や周りに生えている大きな木を見上げては、ワクワクが止まらなかったのも事実だ
そうこうしている内に、ソラはいつの間にかルフィを見失ってしまっていた
『(どうしよう…ルフィに心配かけちゃうよな……それにこのままだと、僕自身もどうすればいいか……)』
自分がいた世界とは、全くの別世界
そんな場所に一人取り残されてしまっては、この先やっていけるかどうかも分からない
第一に、ルフィと離れ離れになるのは嫌だ
『(とにかく、ルフィを探さないと)』
このままここで突っ立っていても何も変わらないと判断したソラは、一度しゃがみ込む様に身体をググッと縮こませてから、ピョンとその場で軽くジャンプしクルリと一回転した
それと同時に“パッポ”というソラの声が辺りに響き渡り、ソラを中心にドーム状の光が広がる
その光は大きくなるにつれて徐々に薄れ、最終的には空気へと溶ける様に消えていった
ソラの周りにいた人々は、突然現れた綺麗な光と聞いた事も無い音に騒めきだす
「な、何だ!?今の音と光は…!?」
「随分と綺麗な音だったけれど……」
「太陽の光の屈折か何かか…?」
『(……近くにはいないか)』
“大鳴き”してみたけど、ルフィの気配は感じられない
という事は、ここから大分離れた場所にいるのか……
困惑する観衆を他所に、ソラは一人歩き出す
辺りをきょろきょろと見渡しながら歩を進めていると、唐突に誰かの怒鳴り声が耳に入ってきた
「よーし!!オロしてやる!!2年地獄で鍛え上げたこの足で!!!」
「上等だコラ!!真っ二つにしてやる!!!」
『!』
そちらを見やると、そこにはスーツ姿で金髪の男性と、着流し姿で緑色の髪をした男性がいた
今にも掴み掛からんとした勢いで怒鳴り合っている二人を、ソラはジッと見詰める
『(………あれは……)』
そして何を思ったのか、ソラはその二人の方へと走って行った
二人のすぐ傍まで来たソラは、金髪の男性─サンジのスーツの裾をくいっと引っ張る
そこでようやく気付いたのか、サンジは若干驚いたような声色で言った
「おお…!?な、何だ?子供…?」
「あ?何だよ、てめェの知り合いか?」
サンジの言葉を聞き、ソラへ視線を向ける緑色の髪の男性─ゾロは、訝しげに片眉を上げた
「ンなわけねェだろ……どうしたお前、迷子か?」
『………』
視線を合わせるようにその場でしゃがみ込み、優しく問い掛けるサンジ
そんなサンジとゾロを確認するかの様に、ソラは二人の顔を交互に見やった
『(……やっぱり)』
この二人、ルフィが言ってた“仲間”にそっくりだ
実際に見た事はないけど、特徴が一致してる
『(……という事は、この二人について行けば…いずれルフィに会える…?)』
「おい、聞いてるか?……まさか、どこか具合でも悪いのか?」
ずっと黙ったままのソラを不審に思いつつ、心配そうな視線を送るサンジ
立ったままこちらを見ているゾロも、どうかしたのかと目で訴えている
そんな二人に対しソラは首を横に振ると、サンジの手をぎゅっと握った
「! ……やっぱり、迷子みてェだな」
『………』
「……どうするつもりだ」
「どうするもこうするも、このまま放っておく訳にもいかねェだろ」
迷子なのかという言葉に一つ頷くソラの手を握り返し、手を繋いだまま立ち上がるサンジ
どこか俯き気味のソラを見て、ゾロは“それもそうか…”と軽く頭を掻いた
するとその時、サンジが持っていた電伝虫に着信が入った
「! ……フランキーからだ」
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