1話
夢小説設定
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ドンッ!!
プオオオォォ!!!
何か衝撃の様なものが生じ、象がその場に仰け反り倒れてしまった
それを見たルフィは、何かに気付いた様に声を上げる
「あれは…知ってる…!!」
『あんな巨体を倒しちゃった…!!』
「より固い鎧は当然、攻撃力にも転じる」
レイリーはそう言うと、ルフィの額を指で弾いてみせた
ルフィはその反動で尻もちをつき、痛そうに額を手で押さえる
「う!!!痛ェ…!!おれゴム人間なのに!!打撃が痛ェ!!」
『うわああルフィ!!大丈夫!?』
「この力の有効な点はここだ」
悶えるルフィをアワアワと心配するソラだったが、レイリーはそのまま説明を続けた
「悪魔の実の能力者に対して弱点をつく事を除いては、この“武装色”の覇気がこの世で唯一の対抗手段であるという事…!!」
ほぼ無敵にすら感じる“自然系 ”の能力者の流動する体も
“実体”としてとらえる事ができる
「おっさんが黄猿に触れたのはこれか…じゃあ海軍のケムリンにも、青キジにも攻撃を当てられるんだな」
「……九蛇の弓矢を見た事があるか?この力は武器に纏わせる事もできる」
「……ああ、鉄の矢かと思ったんだ」
「“見聞色”“武装色”この2種類が“覇気”だ。……しかし世界にはごくまれに、こんな覇気を扱える者がいる……」
レイリーがそう言うと今まで倒れていた象が起き上がり、血相を変えてレイリーに向かって攻撃を仕掛けて来た
完全に頭に血が上った象を、レイリーは冷静な態度のまま鋭く睨み付ける
するとあろう事か、象は先程までの勢いを完全に無くし、その場に力無く倒れた
どうやら気絶してしまったようだ
ドスゥ…ン!!!
「『………!!!』」
あまりの出来事に、驚愕するソラとルフィ
「これが相手を威圧する力…“覇王色”の覇気…!!この世で大きく名を上げる様な人物は、およそこの力を秘めている事が多い」
ただしこの“覇王色”だけは、コントロールはできても鍛え上げる事はできない
これは使用者の気迫そのもの
本人の成長でのみ強化する
「オークション会場でおっさんがやったやつ……」
『この象大丈夫なの?全然動かないね』
開いた口が塞がらない状態のルフィを他所に、ソラは象の近くでしゃがみ込み頬をツンツンと指で突いた
そんなソラをレイリーは象から離そうと軽く抱き上げて、そのままルフィに言う
「もう体験しているハズだ、キミの覇王色の資質はすでに目を醒ましている」
『おわっ』
「完全にコントロールできるまでは、多用してはならない。周りにいる関係ない人間まで威圧してしまうからな…!!」
「…………」
「どうした……」
ずっと黙っているルフィに、疑問符を投げ掛けるレイリー
ルフィは感嘆の息を漏らして言った
「……すげェ…海賊王の船員 は…こんな怪物を、手も触れずに倒すのか……」
「……わはは、少しは尊敬したか」
「うん……でもおれ、この覇気って…色んなトコで見た事があった……」
「そうだろう…だが修得は容易ではない……」
本来短すぎるが、キミは資質が強い
何とか2年間で“見聞色”“武装色”“覇王色”まで基礎は叩き込んでやるつもりだ
だが大体の人間は、得手不得手によって得意な“色”に力は片寄る
それを見極め、後は得意な“色”を伸ばす事だ
「それぞれ強化すれば、できる事の幅が広がる」
「うん!!わかった」
「……そしてソラちゃん、キミにもやらなければならない事がある」
『え?僕にも?』
レイリーの言葉に、首を傾げるソラ
そんなソラを地面に下ろしつつ、レイリーは口角を上げて言った
「キミはこの世界の人間じゃない。その為、この世界の“知識”を身に付けなければならない」
『!』
「“海賊”“海軍”“政府”…ルフィ君が修行をしている間、この世界の様々な事を私が出来る限り教えよう。この世界を生き残っていく為にも」
『……!! うん!ありがとうレイリー!』
大きく頷くソラを見て、レイリーは満足そうに笑った
そして気を取り直すかの様にレイリーは言う
「さて、そうとなれば…私は甘くないぞルフィ…!!」
「おう!!望む所だっ!!!……あっ、ちょっと待った」
力強く返事をしたルフィだったが、頭に被っていた麦わら帽子を取り、それをソラに向けて差し出した
「海賊“麦わらのルフィ”は…ちょっと休業だ」
『!』
「ソラ、おれの修行が終わるまで…この帽子を預かっててくれ。あと、これも」
そう言いつつ、ルフィはポケットから取り出した小さな紙切れを麦わら帽子のリボンに挿み、そのまま麦わら帽子をソラの頭に被せた
「おれの大切な帽子だからな、頼んだぞ!!」
『! ……うん、任せてよ!』
「おい急げ!!始めるぞ!!」
「わかったよ!!よろしくおっさん!!じゃあソラ、おれの修行ちゃんと“傍で”見てろよ!!」
『!! …分かった、頑張ってね!』
ソラの言葉を聞き、ニッと笑ったルフィはレイリーの元へと走って行く
「……ダメだ、“お願いしますレイリーさん”だ…いや、レイリー先生……師匠?」
「よろしくお願いします!!!レイリー!!!」
「………まあ…何でもいい……」
『あっははは!』
二人のやり取りに笑うソラ
被せられた麦わら帽子を両手でキュッと掴みながら、これから先の未来に想いを馳せるのだった
to be continue……
(ああ、楽しみだ)
プオオオォォ!!!
何か衝撃の様なものが生じ、象がその場に仰け反り倒れてしまった
それを見たルフィは、何かに気付いた様に声を上げる
「あれは…知ってる…!!」
『あんな巨体を倒しちゃった…!!』
「より固い鎧は当然、攻撃力にも転じる」
レイリーはそう言うと、ルフィの額を指で弾いてみせた
ルフィはその反動で尻もちをつき、痛そうに額を手で押さえる
「う!!!痛ェ…!!おれゴム人間なのに!!打撃が痛ェ!!」
『うわああルフィ!!大丈夫!?』
「この力の有効な点はここだ」
悶えるルフィをアワアワと心配するソラだったが、レイリーはそのまま説明を続けた
「悪魔の実の能力者に対して弱点をつく事を除いては、この“武装色”の覇気がこの世で唯一の対抗手段であるという事…!!」
ほぼ無敵にすら感じる“
“実体”としてとらえる事ができる
「おっさんが黄猿に触れたのはこれか…じゃあ海軍のケムリンにも、青キジにも攻撃を当てられるんだな」
「……九蛇の弓矢を見た事があるか?この力は武器に纏わせる事もできる」
「……ああ、鉄の矢かと思ったんだ」
「“見聞色”“武装色”この2種類が“覇気”だ。……しかし世界にはごくまれに、こんな覇気を扱える者がいる……」
レイリーがそう言うと今まで倒れていた象が起き上がり、血相を変えてレイリーに向かって攻撃を仕掛けて来た
完全に頭に血が上った象を、レイリーは冷静な態度のまま鋭く睨み付ける
するとあろう事か、象は先程までの勢いを完全に無くし、その場に力無く倒れた
どうやら気絶してしまったようだ
ドスゥ…ン!!!
「『………!!!』」
あまりの出来事に、驚愕するソラとルフィ
「これが相手を威圧する力…“覇王色”の覇気…!!この世で大きく名を上げる様な人物は、およそこの力を秘めている事が多い」
ただしこの“覇王色”だけは、コントロールはできても鍛え上げる事はできない
これは使用者の気迫そのもの
本人の成長でのみ強化する
「オークション会場でおっさんがやったやつ……」
『この象大丈夫なの?全然動かないね』
開いた口が塞がらない状態のルフィを他所に、ソラは象の近くでしゃがみ込み頬をツンツンと指で突いた
そんなソラをレイリーは象から離そうと軽く抱き上げて、そのままルフィに言う
「もう体験しているハズだ、キミの覇王色の資質はすでに目を醒ましている」
『おわっ』
「完全にコントロールできるまでは、多用してはならない。周りにいる関係ない人間まで威圧してしまうからな…!!」
「…………」
「どうした……」
ずっと黙っているルフィに、疑問符を投げ掛けるレイリー
ルフィは感嘆の息を漏らして言った
「……すげェ…海賊王の
「……わはは、少しは尊敬したか」
「うん……でもおれ、この覇気って…色んなトコで見た事があった……」
「そうだろう…だが修得は容易ではない……」
本来短すぎるが、キミは資質が強い
何とか2年間で“見聞色”“武装色”“覇王色”まで基礎は叩き込んでやるつもりだ
だが大体の人間は、得手不得手によって得意な“色”に力は片寄る
それを見極め、後は得意な“色”を伸ばす事だ
「それぞれ強化すれば、できる事の幅が広がる」
「うん!!わかった」
「……そしてソラちゃん、キミにもやらなければならない事がある」
『え?僕にも?』
レイリーの言葉に、首を傾げるソラ
そんなソラを地面に下ろしつつ、レイリーは口角を上げて言った
「キミはこの世界の人間じゃない。その為、この世界の“知識”を身に付けなければならない」
『!』
「“海賊”“海軍”“政府”…ルフィ君が修行をしている間、この世界の様々な事を私が出来る限り教えよう。この世界を生き残っていく為にも」
『……!! うん!ありがとうレイリー!』
大きく頷くソラを見て、レイリーは満足そうに笑った
そして気を取り直すかの様にレイリーは言う
「さて、そうとなれば…私は甘くないぞルフィ…!!」
「おう!!望む所だっ!!!……あっ、ちょっと待った」
力強く返事をしたルフィだったが、頭に被っていた麦わら帽子を取り、それをソラに向けて差し出した
「海賊“麦わらのルフィ”は…ちょっと休業だ」
『!』
「ソラ、おれの修行が終わるまで…この帽子を預かっててくれ。あと、これも」
そう言いつつ、ルフィはポケットから取り出した小さな紙切れを麦わら帽子のリボンに挿み、そのまま麦わら帽子をソラの頭に被せた
「おれの大切な帽子だからな、頼んだぞ!!」
『! ……うん、任せてよ!』
「おい急げ!!始めるぞ!!」
「わかったよ!!よろしくおっさん!!じゃあソラ、おれの修行ちゃんと“傍で”見てろよ!!」
『!! …分かった、頑張ってね!』
ソラの言葉を聞き、ニッと笑ったルフィはレイリーの元へと走って行く
「……ダメだ、“お願いしますレイリーさん”だ…いや、レイリー先生……師匠?」
「よろしくお願いします!!!レイリー!!!」
「………まあ…何でもいい……」
『あっははは!』
二人のやり取りに笑うソラ
被せられた麦わら帽子を両手でキュッと掴みながら、これから先の未来に想いを馳せるのだった
to be continue……
(ああ、楽しみだ)