1話

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「……そして今ので名を呼ばれたのが10回目…♡こ…これが婚約…!?

違う!!そしてなぜどんどん遠くなるニョじゃ」


相変わらずぶっ飛んだ解釈をするハンコックに、グロリオーサが呆れた様に溜息を吐く

だがそんなハンコックに、レイリーはキツく言った


「ハンコック、そう甘やかして貰っては困る…!!ルフィ君の修行中、ソラちゃん以外の女達の出入りは厳禁だ」

「なぜそういう事をそなたに決める権利があるのじゃ!!!レイリー!!」

「食料ならば山に…森に川に海に!!いくらでもある!!それくらいのサバイバルも出来ずに海賊などやっていけん、全てルフィ君の為だ!!!」


怒りを露にした血相で怒鳴るハンコックだったが、レイリーの言葉を聞いて落ち着きを取り戻した


「ルフィの為……♡なら我慢♡しかしレイリー、この島は本当に危険なのじゃ!!もし何かあったら……!!」

「何もなければ修行にならん…心配なら祈っていてくれ」


レイリーはそう言うと辺りを興味津々に見渡していたソラの近くまで行き、目線を合わせる様にしゃがんでソラの頭を撫でた


『!』

ソラちゃん、ここから先は暫く苛酷な日々が続く。キミだけでもアマゾン・リリーに戻る事も出来るが……どうする」

『…………』


真っ直ぐ問うレイリーに、ソラは明るい声で言った


大丈夫、僕はルフィの傍にいるって決めたから

「!」

『それに僕はもう、ルフィの仲間だからさ!』

「……そうか、キミは強いな


ソラの返事を聞き、レイリーは優しく笑った


「ルフィ君の修行中、私もソラちゃんを護ると誓おう。私の傍からも離れてくれるなよ」

『分かった!ありがとうレイリー!』


立ち上がりつつそう言うレイリーに、片手を挙げて素直に返事をするソラ

その後ハンコック達はアマゾン・リリーへと帰って行き、ルスカイナにはソラとルフィ、そしてレイリーの三人だけが残った


「さて、この島には人間はもはや我々だけ……見ろ、この大自然!!大昔…ここには国があったという…だが、生存競争に人は敗れた…苛酷な自然、天険の地だ……!!!」

「大冒険の匂いがする!!!」

『見た事ない植物が沢山だ!!』


ワクワクした様な笑顔で言うソラとルフィを他所に、レイリーは森を見渡して言った


「猛獣の数が夥しいな……!!とても数えきれない。今のルフィ君では討ち取れん様な生物がざっと…500体以上…力をつけねば、夜もオチオチ眠れんぞ……」

「何でいるとかいねェとか数とかわかんだ?」

「人ごとではない…キミもこの力を身につけるのだ……“覇気”という力を!!!


レイリーがそう言った瞬間、背後の大木が大きな音を立てて倒壊した

その奥から出てきたのは、規格外に巨大な象だった


バキバキバキ!!

プオォオオォ!!!


「出た出た!!何か出たぞ!!レイリーのおっさん!!」

『何あれ初めて見た!レイリー後ろ!!』

「いいか、ルフィ君…ソラちゃんもしっかり聞くように。“覇気”とは全世界の全ての人間に潜在する力だ…“気配” “気合” “威圧”…それら人として当たり前の感覚と、何ら違いはない」

「象!?すげー象だ!!」

「ただし、大半の人間はその力に気づかず…あるいは、引き出そうにも引き出せず一生を終える……」

『象?これ象って言うの?すごいなぁ~陸にもこんなに大きな生き物がいるんだ!』


レイリーの説明を聞いてるのか否か、ソラとルフィは迫り来る象を見ながら声を上げている


“疑わない事”それが“強さ”だ!!!よく見ておけ……覇気は大きく2種類に分けられる」


それでも尚説明を続けるレイリーに、象はその巨大な鼻を振り上げた


『わああレイリー!!ぶつかる!!!』

「危ねェ!!!」

「大丈夫…象は鼻で私の頭を右から狙っている……」

『!!』

「え……」


レイリーの言った通り、象は右から鼻を使ってレイリーを攻撃しようとした

だがそれは叶わず、レイリーはひょいっと軽く屈んでその攻撃を避ける


ドゴンッ!!!


相手の“気配”をより強く感じる力、これが“見聞色”の覇気!!これを高めれば視界に入らない敵の位置、その数…更には次の瞬間に相手が何をしようとしているかを読み取れる」

「あ……」


心当たりのある記憶が脳裏を過ったルフィは、唖然とした表情でレイリーを見た


『何も見ないで避けれるの!?すごいすごい!!』

「わはは、そう褒められて悪い気はしないな……因みに空島、スカイピアではこれを“心綱マントラ”と呼ぶ」


キャッキャとはしゃぐソラに満更でもなさそうな笑顔を見せるレイリー


「次に“武装色”の覇気…これは、見えない鎧を着る様なイメージを持て……」

『見えない鎧?』

「そうだ」


尚も象がレイリーに襲い掛かろうと、その巨大な足で踏みつける為片脚を振り下ろした

だがレイリーがその足へ自身の右手を翳した、次の瞬間
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