激突
「これが僕の答えだ!」
クルスの言葉と同時に放たれた巨大な白い閃光。
白い閃光は勢いよく放たれショウ達に迫るが、急に方向を変え上空に消えていった。
「何のつもりやクルス君?」
クルスの行動にはやては目を細める。
あの一撃はあきらかに直撃コースだったのに何故急に方向を変えた?
放つ時のクルス君の顔は殺気だっていたのにだ。
「……まさか!?」
はやてがクルスの行動に気づいたと同時に洞窟が揺れ上空から無数の岩が落下していく。
それはあきらかにショウ達のいる場所に降り注いでいた。
(これが狙いやったんか!)
クルスの狙いは最初からこれだったのだ。
ショウ達の隊列を乱し視界を奪い戦力をバラバラにする。
全員まとめて相手にするのではなくバラバラになった戦力を叩くつもりなのだ。
『はやてちゃん!』
「……ッ!」
はやてとユニゾンしていたツヴァイの声にはやてはハッとして頭上を見上げてると、はやての頭上に巨大な岩が落下しておりザフィーラがそれに気付き拳で岩を砕きはやてにダメージはなかったがあの岩はあきらかにはやてを殺すには充分な大きさだった。
「アサヅキ…」
岩を砕いたザフィーラは鋭い目付きでクルスを見つめ拳を握り締めいまだに岩が落下している状態でクルスに殴りかかる。
「てぉぉぉぉぉ!!」
「あかんザフィーラ!一人でクルス君には」
クルスは双銃を双剣に変えザフィーラに対しその刃を拳が触れる前に振るう。
「光氷一閃」
「ぐおっ!」
目にも止まらぬ速さでザフィーラを切り裂き、ザフィーラは身体から血を流しながら地面に倒れていく。
クルスの一撃はザフィーラの意識を失わせるには充分だったのかザフィーラは立ち上がろうとしたがすぐに倒れて動かなくなる。
「ザフィーラ!」
ショウの視界からではクルスとザフィーラの戦いは一瞬しか見えず、ショウが捉えていた時にはザフィーラは倒れクルスが冷たい目付きで双剣を握っていたのだ。
「――次は誰?」
クルスの目に一切の迷いはない。
全てを捨ててでもやり遂げなければならないというクルスの決意がショウ達にも分かっていた。
「ショウしっかりするんだ!」
「クロノ……!」
「ここで大人しくやられる気か!?僕はごめんだ!力づくでもクルスを止める。真実を知る為にも」
困惑し動けないショウの背後からクロノが現れ、デュランダルを構えたクロノが魔法陣を展開させ動き出す。
クロノだって本当は戦いたくはない。
しかしクルスは何の躊躇いもなく銃を撃ちはやてを殺そうとしザフィーラを一撃で倒したのだ。
このまま黙ってやられる訳にはいかない。
「いくぞデュランダル!」
『OK!BOSS!』
『エクスキューションバースト!』
デュランダルから放たれた氷結砲撃魔法。
その砲撃はクルスに直撃しクロノ達の視界を光が奪う。
全力に近い砲撃を受けたらいくらクルスでも無傷ではないはず。
デュランダルを握るクロノは真剣な表情で光が消えるのを待ち次に自分の視界に入った光景に目を丸くする。
「なっ!いない!?」
エクスキューションバーストは確かに直撃したはずだ。
それなのにクルスの姿はそこにはなくクロノが不意に上を見上げると、そこには白い翼を広げ砲撃を回避していたクルスがいたのだ。
クロノの一撃は無駄だったのかクルスには傷一つなかった。
「ショウ!クロノの言う通りだ。私達はクルスと戦う覚悟でここに来たはずだ。シグナム!」
「あぁ!」
砲撃を回避し飛んでいたクルスの左右からヴィータとシグナムが現れ、二人はカートリッジを消費し全力でクルスを倒す為に魔法を使う。
ヴィータとシグナムの二人は許せない事があったのだ。
最初に岩が落下する時にはやてを守れなかった自分達の不甲斐なさとそれをやったクルスに対して許す事が出来なかった。
その分を込めて二人は互いに全力でクルスに迫る。
「テートリヒシュラーク!!」
「紫電一閃!」
ヴィータとシグナムの十八番とも言える魔法が左右同時に迫り来る状態でクルスは双剣を双銃に一瞬で変え銃口を向ける。
アイゼンとレヴァンティンがクルスに触れる寸前にクルスは銃口から一気に砲撃魔法を放つ。
「遅い。アブソリュートバースト」
「なっ……!」
「なにっ…!」
あの間合いから自分達よりも先に氷結魔法を放つクルスにヴィータとシグナムは驚く。
あきらかにクルスは魔法陣を展開する事なく砲撃を放った。
しかもあのタイミングでだ。
砲撃に呑み込まれ岩壁に叩きつけられヴィータとシグナムは顔を歪める。
「ヴィータちゃん!シグナム!今回復を…」
「シャマル!やめろ!」
「……えっ?」
シャマルが静かなる癒しを使おうと魔法陣を展開した瞬間、岩壁に叩きつけらていたヴィータがそれを止める。
その声にシャマルが顔を上げた時にはシャマルの視界にはクルスの放ったシャイニングバスターが眼前に迫りその閃光にシャマルは呑み込まれヴィータやシグナム同様に岩壁に叩き付けられ気絶してしまう。
「クルスーーー!!」
シャマルに対し不意討ちに近い状態で砲撃を放ったクルスにヴィータは怒りアイゼンを握り締め天に掲げる。
もう自分には関係ないとも言わんばかりにヴィータは唇を噛む。
「アイゼン!!」
『Gigant Form』
カートリッジを何発も消費しアイゼンの形態を変える。
巨大なハンマーとなったアイゼンを掲げヴィータはキッと目付きを変えクルスに振り下ろす。
「轟天爆砕!!ギガントシュラーーク!!」
まさに鉄槌と呼べる一撃。
先程シャマルに砲撃魔法を使ったクルスは反撃するタイミングを失い軽く舌打ちをしプロテクションで受け止める。
「そんなもんで私の全力を防げるかぁぁぁぁ!!」
鉄槌の威力が高まりクルスが張ったプロテクションは砕け散りヴィータの一撃を喰らいクルスは地面に叩き付けられるがすぐに起き上がり息を吐く。
ズキッと横腹が痛むがクルスはそちらに目を向けず、ギガントシュラークを使い息を吐きながら驚くヴィータに接近し双剣でヴィータを切り裂きヴィータは身体を切り裂かれ力なく落下し地面に倒れてクルスもゆっくりと地に足をつける。
「んっ?」
クルスは自分の背後から感じる膨大な魔力に気付き鋭い目付きで背後に目を向ける。
そこには魔法陣を展開させたはやてとクロノがいて二人の目に一切の迷いは感じられなかった。
「クルス君、私はクルス君を止める。管理局の局員としてクルス君の友として!」
「僕もはやてと同じだ。それだけじゃない!お前を信じている母さんやエイミィ達の為にもこれで終わりにする!」
はやてとクロノは互いに顔を見合せ同時に己の最大魔法をクルスに向かって全力で放つ。
「いくで!ラグナロクブレイカー!!」
「オーロラエクスキューション!」
はやてとクロノが使う魔法の中でも最強とも言える二つの閃光がクルスに一気に迫り、その閃光はまるで光のようなものだとクルスは微かに笑みを浮かべて双銃を構える。
「無駄やでクルス君。そのタイミングで魔法を使っても間に合わ……なっ!なんやて!?」
「バカな!」
はやてとクロノは我が目を疑う。
己の放った魔法が収束していき凍り付けになっていく。
パキッと音がなり二つの閃光は砕けクルスの持つ双銃の銃口から膨大な魔力が集まる。
「残念だけどそれじゃ僕には届かないよ。アブソリュートフィナーレ」
二つの銃口から放たれた一撃ははやてとクロノを呑み込み、さらに倒れていたヴォルケンリッター達にも襲い掛かろうとしていた。
「ヤバい!!フローラ!」
『プロテクション!』
咄嗟にショウが駆け寄り全員を守るようにプロテクションを張るが、その一撃はあまりにも強大でプロテクションを粉々に砕き全員が地面に倒れる。
「正直危ないと思ったけどまだ僕の方が強かったようだね」
『皆さん当分は動けないですよマスター』
「そうだね。ただ一人を除いては。――僕の背後を取るなんてびっくりだよなのは」
クルスの背中に突き付けられたレイジングハート。
いつでも撃てるとも言わんばかりのなのはの行動にクルスは感心していた。
今の今までなのはは何もしてこなかった。
見失っていた訳ではないが、自分は向かってくるヴィータ達の相手でなのはまで気が回らなかったため今この状況に驚く。
クルスの言葉と同時に放たれた巨大な白い閃光。
白い閃光は勢いよく放たれショウ達に迫るが、急に方向を変え上空に消えていった。
「何のつもりやクルス君?」
クルスの行動にはやては目を細める。
あの一撃はあきらかに直撃コースだったのに何故急に方向を変えた?
放つ時のクルス君の顔は殺気だっていたのにだ。
「……まさか!?」
はやてがクルスの行動に気づいたと同時に洞窟が揺れ上空から無数の岩が落下していく。
それはあきらかにショウ達のいる場所に降り注いでいた。
(これが狙いやったんか!)
クルスの狙いは最初からこれだったのだ。
ショウ達の隊列を乱し視界を奪い戦力をバラバラにする。
全員まとめて相手にするのではなくバラバラになった戦力を叩くつもりなのだ。
『はやてちゃん!』
「……ッ!」
はやてとユニゾンしていたツヴァイの声にはやてはハッとして頭上を見上げてると、はやての頭上に巨大な岩が落下しておりザフィーラがそれに気付き拳で岩を砕きはやてにダメージはなかったがあの岩はあきらかにはやてを殺すには充分な大きさだった。
「アサヅキ…」
岩を砕いたザフィーラは鋭い目付きでクルスを見つめ拳を握り締めいまだに岩が落下している状態でクルスに殴りかかる。
「てぉぉぉぉぉ!!」
「あかんザフィーラ!一人でクルス君には」
クルスは双銃を双剣に変えザフィーラに対しその刃を拳が触れる前に振るう。
「光氷一閃」
「ぐおっ!」
目にも止まらぬ速さでザフィーラを切り裂き、ザフィーラは身体から血を流しながら地面に倒れていく。
クルスの一撃はザフィーラの意識を失わせるには充分だったのかザフィーラは立ち上がろうとしたがすぐに倒れて動かなくなる。
「ザフィーラ!」
ショウの視界からではクルスとザフィーラの戦いは一瞬しか見えず、ショウが捉えていた時にはザフィーラは倒れクルスが冷たい目付きで双剣を握っていたのだ。
「――次は誰?」
クルスの目に一切の迷いはない。
全てを捨ててでもやり遂げなければならないというクルスの決意がショウ達にも分かっていた。
「ショウしっかりするんだ!」
「クロノ……!」
「ここで大人しくやられる気か!?僕はごめんだ!力づくでもクルスを止める。真実を知る為にも」
困惑し動けないショウの背後からクロノが現れ、デュランダルを構えたクロノが魔法陣を展開させ動き出す。
クロノだって本当は戦いたくはない。
しかしクルスは何の躊躇いもなく銃を撃ちはやてを殺そうとしザフィーラを一撃で倒したのだ。
このまま黙ってやられる訳にはいかない。
「いくぞデュランダル!」
『OK!BOSS!』
『エクスキューションバースト!』
デュランダルから放たれた氷結砲撃魔法。
その砲撃はクルスに直撃しクロノ達の視界を光が奪う。
全力に近い砲撃を受けたらいくらクルスでも無傷ではないはず。
デュランダルを握るクロノは真剣な表情で光が消えるのを待ち次に自分の視界に入った光景に目を丸くする。
「なっ!いない!?」
エクスキューションバーストは確かに直撃したはずだ。
それなのにクルスの姿はそこにはなくクロノが不意に上を見上げると、そこには白い翼を広げ砲撃を回避していたクルスがいたのだ。
クロノの一撃は無駄だったのかクルスには傷一つなかった。
「ショウ!クロノの言う通りだ。私達はクルスと戦う覚悟でここに来たはずだ。シグナム!」
「あぁ!」
砲撃を回避し飛んでいたクルスの左右からヴィータとシグナムが現れ、二人はカートリッジを消費し全力でクルスを倒す為に魔法を使う。
ヴィータとシグナムの二人は許せない事があったのだ。
最初に岩が落下する時にはやてを守れなかった自分達の不甲斐なさとそれをやったクルスに対して許す事が出来なかった。
その分を込めて二人は互いに全力でクルスに迫る。
「テートリヒシュラーク!!」
「紫電一閃!」
ヴィータとシグナムの十八番とも言える魔法が左右同時に迫り来る状態でクルスは双剣を双銃に一瞬で変え銃口を向ける。
アイゼンとレヴァンティンがクルスに触れる寸前にクルスは銃口から一気に砲撃魔法を放つ。
「遅い。アブソリュートバースト」
「なっ……!」
「なにっ…!」
あの間合いから自分達よりも先に氷結魔法を放つクルスにヴィータとシグナムは驚く。
あきらかにクルスは魔法陣を展開する事なく砲撃を放った。
しかもあのタイミングでだ。
砲撃に呑み込まれ岩壁に叩きつけられヴィータとシグナムは顔を歪める。
「ヴィータちゃん!シグナム!今回復を…」
「シャマル!やめろ!」
「……えっ?」
シャマルが静かなる癒しを使おうと魔法陣を展開した瞬間、岩壁に叩きつけらていたヴィータがそれを止める。
その声にシャマルが顔を上げた時にはシャマルの視界にはクルスの放ったシャイニングバスターが眼前に迫りその閃光にシャマルは呑み込まれヴィータやシグナム同様に岩壁に叩き付けられ気絶してしまう。
「クルスーーー!!」
シャマルに対し不意討ちに近い状態で砲撃を放ったクルスにヴィータは怒りアイゼンを握り締め天に掲げる。
もう自分には関係ないとも言わんばかりにヴィータは唇を噛む。
「アイゼン!!」
『Gigant Form』
カートリッジを何発も消費しアイゼンの形態を変える。
巨大なハンマーとなったアイゼンを掲げヴィータはキッと目付きを変えクルスに振り下ろす。
「轟天爆砕!!ギガントシュラーーク!!」
まさに鉄槌と呼べる一撃。
先程シャマルに砲撃魔法を使ったクルスは反撃するタイミングを失い軽く舌打ちをしプロテクションで受け止める。
「そんなもんで私の全力を防げるかぁぁぁぁ!!」
鉄槌の威力が高まりクルスが張ったプロテクションは砕け散りヴィータの一撃を喰らいクルスは地面に叩き付けられるがすぐに起き上がり息を吐く。
ズキッと横腹が痛むがクルスはそちらに目を向けず、ギガントシュラークを使い息を吐きながら驚くヴィータに接近し双剣でヴィータを切り裂きヴィータは身体を切り裂かれ力なく落下し地面に倒れてクルスもゆっくりと地に足をつける。
「んっ?」
クルスは自分の背後から感じる膨大な魔力に気付き鋭い目付きで背後に目を向ける。
そこには魔法陣を展開させたはやてとクロノがいて二人の目に一切の迷いは感じられなかった。
「クルス君、私はクルス君を止める。管理局の局員としてクルス君の友として!」
「僕もはやてと同じだ。それだけじゃない!お前を信じている母さんやエイミィ達の為にもこれで終わりにする!」
はやてとクロノは互いに顔を見合せ同時に己の最大魔法をクルスに向かって全力で放つ。
「いくで!ラグナロクブレイカー!!」
「オーロラエクスキューション!」
はやてとクロノが使う魔法の中でも最強とも言える二つの閃光がクルスに一気に迫り、その閃光はまるで光のようなものだとクルスは微かに笑みを浮かべて双銃を構える。
「無駄やでクルス君。そのタイミングで魔法を使っても間に合わ……なっ!なんやて!?」
「バカな!」
はやてとクロノは我が目を疑う。
己の放った魔法が収束していき凍り付けになっていく。
パキッと音がなり二つの閃光は砕けクルスの持つ双銃の銃口から膨大な魔力が集まる。
「残念だけどそれじゃ僕には届かないよ。アブソリュートフィナーレ」
二つの銃口から放たれた一撃ははやてとクロノを呑み込み、さらに倒れていたヴォルケンリッター達にも襲い掛かろうとしていた。
「ヤバい!!フローラ!」
『プロテクション!』
咄嗟にショウが駆け寄り全員を守るようにプロテクションを張るが、その一撃はあまりにも強大でプロテクションを粉々に砕き全員が地面に倒れる。
「正直危ないと思ったけどまだ僕の方が強かったようだね」
『皆さん当分は動けないですよマスター』
「そうだね。ただ一人を除いては。――僕の背後を取るなんてびっくりだよなのは」
クルスの背中に突き付けられたレイジングハート。
いつでも撃てるとも言わんばかりのなのはの行動にクルスは感心していた。
今の今までなのはは何もしてこなかった。
見失っていた訳ではないが、自分は向かってくるヴィータ達の相手でなのはまで気が回らなかったため今この状況に驚く。