質問とラバーズ結成
~クルス邸~
夜になりクルスに呼ばれたメンバー全員が屋敷の前にいた。
「あのナギ、何で私まで?」
そこには三千年家のメイドことマリアもいた。
「誰でも呼んでいいって言ってたから連れてきたんだ」
「はぁ…」
困ったようにマリアはナギに言ったが、自分の住む屋敷のように広い屋敷には興味があるマリア。
しかもこの大人数で集まることもなかなかないし、たまには親睦を広めるのも悪くないかもしれない。
「それにしても呼び鈴はどこだ?」
稟が必死に探しているが見当たらず悩んでいたが急にドアが開いて誰かが出てきた。
「あっ!皆さんがクルスのお友達の方ですか?」
「そうだけど、アンタは?」
ショウに言われて青年はペコリと頭を下げて口を開く。
「僕はリン・シャオリー。シャオと呼んでください」
シャオが顔を上げた瞬間、いつの間にか顔が稟に変わっていた。
「俺が二人!?」
いきなりの展開に皆がビックリして目を丸くする。
「稟君が二人!?」
「まぁまぁまぁぁ!?」
驚くシアと妄想するカレハだが他のメンバーも困惑していた。
そんな時――
「シャオ、皆をクルスの所に案内してあげて」
背後からスーツを着たイヴが現れる。
雰囲気も学園にいた時よりどこか大人な雰囲気を出していた。
「イヴちゃん、その服装は?」
楓がそう尋ねるとイヴは首を傾げながら、
「大事な話の時はスーツを着るのが私達の中でのルールだから…」
イヴは真っ黒なスーツを着て耳にはⅤのピアスをしている。
「大事な話って…」
「それはクルスの所に行けば分かりますよ」
困惑するメンバーを稟の顔から自分の顔に戻して、黒色のスーツを着たシャオが案内していく。
シャオの指にはイヴのⅤのような数字が入った指輪がはめられてシャオの指輪の数字はⅦが刻まれていた。
(彼らは組織的な人間なんだろうか?だとしたら…)
前を歩くイヴとシャオを見つつクロノは思考する。
彼らを束ねているのはもしかしたらクルスなのではないのかと。
だとしたら最近管理局に協力してくれる組織となる。
(……まさかな)
二人に案内されて皆が部屋の前まで来ると、
「やぁ!稟ちゃん!」
「皆もやっと来たか!」
部屋の前に来るとそこには魔王と神王がいて二人もいつもとは違う服装をしていた。
「叔父さん達何でそんな服に?」
「クルス殿に呼ばれたんだろ?」
「僕らもって事は真剣な話だと思ってね。おふざけは駄目だと思ったんだよ」
二人がそう答えると部屋の扉がゆっくり開いてその扉を開けたのは、
「イヴ、シャオご苦労様でした。皆さんを中にお連れなさい」
扉を開けて現れたのは二人と同じようにスーツを着た女性だった。
その女性の耳にはⅡと刻まれたイヤリングがついている。
「おぉ!?セフィリアの嬢ちゃんじゃねぇか!」
「相変わらず綺麗だねセフィリアちゃん」
両王の言葉にセフィリアは軽く頭を下げて口を開いた。
「お二方ともお変わりなくて安心しました」
神王と魔王の二人と話す女性を見てシアとネリネが何やら首を傾げていた。
△▼△▼△▼
~大会議室~
「クルス、皆さんを連れて来ました」
『分かった』
扉から電子音が鳴ってゆっくりと扉が開いていき扉が完全に開いてその会議室にいたのは数人の男と、
「樹!何でお前がここに!?」
「やぁ稟!遅かったじゃないか!」
そこには黒いスーツを着て椅子に座っている樹がいた。
樹の首にはⅧのネックレスがつけられている。
「樹、彼が土見稟か?」
「そうですよジェノス。まぁ稟はどうでもいいとして、見てくださいジェノス!あの女神達を!」
樹に言われてジェノスは女性達の方に視線を向けた。
そして――
「初めまして皆様。私はジェノス・ハザード!どうです?これからお茶でもご一緒に?」
ジェノスは神速の速さで動いてシャマルの前に片膝をついた。
「えっと…その…」
いきなりの展開についていけずシャマルがオロオロしていると、
「ジェノス、ナンパは後でいいから今は話を優先させるよ」
上空から声がして皆が上を見た瞬間誰かが降りてきた。
「だがなこんな女性達の前であの話は…」
「いやっ!その為に呼んだんだけど」
降りてきたのは黒いスーツを着たクルスであり彼のピアスにはⅠと刻まれていた。
クルスの姿にヴォルケンリッターとハラオウン一家が目を丸くした。
「皆久しぶりだね。今はとりあえず席に座って。これから大事な事を話すから」
クルスはそう言って自分の席に座る。
「皆さんこちらにどうぞ。皆さんの席は用意してますので」
シャオがボタンを操作して全員が座れるように椅子が出現した。
(何だかついていけません)
マリアがおいてけぼりを食らったようにため息を吐く。
「じゃあ皆揃ったし始めようか」
クルスが椅子から立ち上がり真剣な表情へと変わる。
「クルス殿、今から話す事は過去か?」
「えぇ、皆にも知ってもらいたいので」
「いいのかい?ある意味………話す側は酷だと思うよ」
「覚悟は出来てます」
二人の王に言われながらもクルスは決意した瞳で言った。
そして―――
「皆に聞いてもらいたい。僕が今まで何をやっていたのか」
次回予告
なのは
「クルス君の語り出した過去…」
ナギ
「それは私達の想像を絶する過去だった…」
楓
「そして様々な人達の出会いが今明かされます…」
ショウ
「次回S.H.D.C.―
第三話話――
【過去の罪】」
フェイト
「私何も知らなかった…」
夜になりクルスに呼ばれたメンバー全員が屋敷の前にいた。
「あのナギ、何で私まで?」
そこには三千年家のメイドことマリアもいた。
「誰でも呼んでいいって言ってたから連れてきたんだ」
「はぁ…」
困ったようにマリアはナギに言ったが、自分の住む屋敷のように広い屋敷には興味があるマリア。
しかもこの大人数で集まることもなかなかないし、たまには親睦を広めるのも悪くないかもしれない。
「それにしても呼び鈴はどこだ?」
稟が必死に探しているが見当たらず悩んでいたが急にドアが開いて誰かが出てきた。
「あっ!皆さんがクルスのお友達の方ですか?」
「そうだけど、アンタは?」
ショウに言われて青年はペコリと頭を下げて口を開く。
「僕はリン・シャオリー。シャオと呼んでください」
シャオが顔を上げた瞬間、いつの間にか顔が稟に変わっていた。
「俺が二人!?」
いきなりの展開に皆がビックリして目を丸くする。
「稟君が二人!?」
「まぁまぁまぁぁ!?」
驚くシアと妄想するカレハだが他のメンバーも困惑していた。
そんな時――
「シャオ、皆をクルスの所に案内してあげて」
背後からスーツを着たイヴが現れる。
雰囲気も学園にいた時よりどこか大人な雰囲気を出していた。
「イヴちゃん、その服装は?」
楓がそう尋ねるとイヴは首を傾げながら、
「大事な話の時はスーツを着るのが私達の中でのルールだから…」
イヴは真っ黒なスーツを着て耳にはⅤのピアスをしている。
「大事な話って…」
「それはクルスの所に行けば分かりますよ」
困惑するメンバーを稟の顔から自分の顔に戻して、黒色のスーツを着たシャオが案内していく。
シャオの指にはイヴのⅤのような数字が入った指輪がはめられてシャオの指輪の数字はⅦが刻まれていた。
(彼らは組織的な人間なんだろうか?だとしたら…)
前を歩くイヴとシャオを見つつクロノは思考する。
彼らを束ねているのはもしかしたらクルスなのではないのかと。
だとしたら最近管理局に協力してくれる組織となる。
(……まさかな)
二人に案内されて皆が部屋の前まで来ると、
「やぁ!稟ちゃん!」
「皆もやっと来たか!」
部屋の前に来るとそこには魔王と神王がいて二人もいつもとは違う服装をしていた。
「叔父さん達何でそんな服に?」
「クルス殿に呼ばれたんだろ?」
「僕らもって事は真剣な話だと思ってね。おふざけは駄目だと思ったんだよ」
二人がそう答えると部屋の扉がゆっくり開いてその扉を開けたのは、
「イヴ、シャオご苦労様でした。皆さんを中にお連れなさい」
扉を開けて現れたのは二人と同じようにスーツを着た女性だった。
その女性の耳にはⅡと刻まれたイヤリングがついている。
「おぉ!?セフィリアの嬢ちゃんじゃねぇか!」
「相変わらず綺麗だねセフィリアちゃん」
両王の言葉にセフィリアは軽く頭を下げて口を開いた。
「お二方ともお変わりなくて安心しました」
神王と魔王の二人と話す女性を見てシアとネリネが何やら首を傾げていた。
△▼△▼△▼
~大会議室~
「クルス、皆さんを連れて来ました」
『分かった』
扉から電子音が鳴ってゆっくりと扉が開いていき扉が完全に開いてその会議室にいたのは数人の男と、
「樹!何でお前がここに!?」
「やぁ稟!遅かったじゃないか!」
そこには黒いスーツを着て椅子に座っている樹がいた。
樹の首にはⅧのネックレスがつけられている。
「樹、彼が土見稟か?」
「そうですよジェノス。まぁ稟はどうでもいいとして、見てくださいジェノス!あの女神達を!」
樹に言われてジェノスは女性達の方に視線を向けた。
そして――
「初めまして皆様。私はジェノス・ハザード!どうです?これからお茶でもご一緒に?」
ジェノスは神速の速さで動いてシャマルの前に片膝をついた。
「えっと…その…」
いきなりの展開についていけずシャマルがオロオロしていると、
「ジェノス、ナンパは後でいいから今は話を優先させるよ」
上空から声がして皆が上を見た瞬間誰かが降りてきた。
「だがなこんな女性達の前であの話は…」
「いやっ!その為に呼んだんだけど」
降りてきたのは黒いスーツを着たクルスであり彼のピアスにはⅠと刻まれていた。
クルスの姿にヴォルケンリッターとハラオウン一家が目を丸くした。
「皆久しぶりだね。今はとりあえず席に座って。これから大事な事を話すから」
クルスはそう言って自分の席に座る。
「皆さんこちらにどうぞ。皆さんの席は用意してますので」
シャオがボタンを操作して全員が座れるように椅子が出現した。
(何だかついていけません)
マリアがおいてけぼりを食らったようにため息を吐く。
「じゃあ皆揃ったし始めようか」
クルスが椅子から立ち上がり真剣な表情へと変わる。
「クルス殿、今から話す事は過去か?」
「えぇ、皆にも知ってもらいたいので」
「いいのかい?ある意味………話す側は酷だと思うよ」
「覚悟は出来てます」
二人の王に言われながらもクルスは決意した瞳で言った。
そして―――
「皆に聞いてもらいたい。僕が今まで何をやっていたのか」
次回予告
なのは
「クルス君の語り出した過去…」
ナギ
「それは私達の想像を絶する過去だった…」
楓
「そして様々な人達の出会いが今明かされます…」
ショウ
「次回S.H.D.C.―
第三話話――
【過去の罪】」
フェイト
「私何も知らなかった…」