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質問とラバーズ結成

「それじゃ!全員揃ったし自己紹介といこうか」


ショウがそう言うと先に【ハヤテのごとく!】組が動いた。


「じゃあ僕から。僕は綾崎ハヤテです。お嬢様の執事をやらせていただいてます」


ハヤテの視線の先にはウインナーを食べている金髪ツインテールの少女がいた。


「私の名は三千院ナギだ。その頭に刻み込んでおくがよい」


堂々と自己紹介するナギに拍手するハヤテ――


「次は私ね。私は桂ヒナギク。この学園の生徒会に入っているからよろしくね」

「ちなみに剣道部の部長で、ハヤテの彼女だ」


ショウがさりげなく付け加えたのにハヤテとヒナギクが顔を赤くした。


「ショウ君!きゅ、急に何を言ってるんですか!?」

「そうよ!今は自己紹介する時間で…そんな事は…」


顔を赤くする二人を見ながらニヤニヤするショウ。


「麻弓!写真だ!明日の記事はこれにしろ!」

「了解なのですよ!」


ショウの背後から麻弓が現れて顔を赤くする二人を麻弓が写真をとりだした。


「えっと話がそれてもうたけどウチは愛沢咲夜。趣味はお笑いで、野望はショウの奥さんや!」


「「「咲夜ちゃん!?」」」


咲夜の言葉に過剰に反応するなのはとはやてと亜沙だが、


「ダメか?」

「ショウ君は私のだよ!」

「違うでなのはちゃん!ショウ君は私のや!」

「違うよ三人とも!ショウちゃんはボ・ク・のだよ!」


咲夜の自己紹介によりいつの間にかショウ争奪戦が始まってしまう。


「えっと、私は西沢歩です。よろしくね」


「鷺ノ宮伊澄です。よろしくお願いします」


礼儀正しくペコリと頭を下げて挨拶する二人。

西沢歩は大人しそうに見えるが、鷺ノ宮伊澄の方からは微弱ながら魔力とは違う別の力を感じる。


「私は瀬川泉だよ~。よろしくねクルス君」

「朝風理沙だ!」

「花菱美希という!これからよろしく頼むぞ(特にネタを提供してくれ)」


学園の騒がし三人娘と言われているらしいが何故か美希の心の声が聞こえてしまった。


「橘ワタルだ。まぁよろしく」

「よろしく」


クルスとワタルは苦笑しながら握手をすると、その時クルスはワタルにも微弱ながら魔力を感じていた。


「次はこっちの番っす!!」


一人の女性が声を出して自己紹介を始めた。

次に【SHUFFLE!】組の自己紹介となった。


「私はリシアンサス!長いからシアって呼んで欲しいっす!」

「ネリネと申します。私はよろしければ…リンと呼んでください」

(シアにネリネどうやら僕の事は忘れているらしい。まぁあの姿じゃないし仕方がないか)

「私はカレハと申します。それであちらで言い合っているのは時雨亜沙ちゃんです」


金髪の美人さんが自己紹介をして全てが終わったと思ったが、


「もしかして…イヴお姉ちゃんとクルスお兄ちゃん?」

「「??」」


背後から声を掛けられて二人が振り返りそこにいたのは、


「もしかしてプリムラ?」

「プリムラってあの研究所にいた?」


イヴの言葉にクルスがジッとプリムラを見つめる。


(確かにプリムラだ。でも前より表情が豊かな気がする)


前に会ったときよりも表情が違う事に気づいたクルスは真剣な表情になってプリムラを見つめていた。

昔会った時はぬいぐるみを持って無表情でイヴと話していたけど、今はその時の面影がないほど明るい表情へと変わっていた。


「そっか、久しぶりだねプリムラ。前に会った時より随分変わったね」

「やっぱりクルスお兄ちゃんだ!」


プリムラは嬉しさのあまりクルスに抱き着くと次の瞬間、


「クルス、キミはやはりロリ…」


急に樹が現れたが言い終える前にいつも通り氷像へと変わっていた。


「まぁ、とりあえず自己紹介はこれで終了して昼食にしようぜ」


稟の言葉に煩かった者達全員が食事を始めた。



「俺様って…」

ちなみに氷像になった樹は顔だけだして嘆いていたがいつの間にか麻弓の縄によって口を塞がれてただの置物へと変わり果てていた。


昼食から数分後――


「ショウ君、あ~ん」

「ショウ君、あ~んや」

「ショウちゃん!あ~んだよ!」

「ショウ!口を開けや!」


上から――
なのは・はやて・亜沙・咲夜のショウラバーズがあ~ん大会を始めた。

それはあの二組も同じなようで、


「稟君!あ~ん」

「稟様、あ~ん」

「稟さん、あ~ん」

「土見君!あ~ん」

シア・ネリネ・カレハ・麻弓の土見ラバーズと、


「ハヤテ!私のを食べろ!」

「ハヤテ君!私のも食べなさいよ!」

「ハヤテ様…お口をお開けに…」

「ハヤテ君どうぞ!」

「ハヤ太く~ん、私のは~?」

ナギ・ヒナギク・伊澄・歩・泉の綾崎ラバーズのあ~ん大会を始めた。


「理沙よ!写真は撮っているか?」

「バッチグーだ!」


美希と理沙はその光景を見ながら写真を撮ったり動画を撮ったりしていた。


その光景にクルスは苦笑しながら見ていたが、


「クルス、お昼は?」

フェイトが隣に来てクルスに聞くとクルスはため息を吐きながら答えた。


「忘れた…(帰ったらジェノスはお仕置きかな?)」

ジェノスの死亡フラグを立てていると――


「「クルス、あ~ん」」

「あの…私も…」


答えた途端にフェイトとイヴと楓が高速で動いて箸を口元に差し出した。


「えっと、一ついいかな?」


クルスはビックリしながらも楓を見つめて口を開いた。


「楓、僕なんかでいいの?僕はキミの「私は…クルス君じゃなかったらしませんよ」…そっか」

クルスの言葉を遮って楓は満面の笑みと答えを言うとそれを聞いてついにあの男が動いた。


「クルス!もう我慢できないよ!覚悟してもらおうか」


氷像の置物になっていた筈の樹が元に戻り指を鳴らすと屋上のドアが勢いよく開いた。


「ショウ・ヤナギ!!」

「土見稟!」

「綾崎ハヤテ!」

「クルス・アサヅキ!」


四人の男の名を呼びながら様々な服を着た男達が現れた。


「なにあの変人?」

「あれはプリンセス達の親衛隊なのですよ!それで緑葉君がその指揮よ」


プリンセス達の親衛隊隊長がずらりと並び屋上が暑苦しくなった。


「またこいつらか…」


ショウが呆れながら隊長達を見て稟とハヤテは逃げる準備をしてクルスは、


「フェイトの手作り料理なんだ」

「うん!練習して料理の腕を上げたんだよ」


フェイトの手作りオカズを食べながら会話していた。


「私も作ったんだよ!」

「クルス君!私のはどうですか?」


イヴと楓もそれに参戦して全く親衛隊など見ていなかった。


「聞けーー!!」


親衛隊の隊長の大声にクルスはチラリと反応してまたフェイト達と話し出した。


「このくそがきゃー!!」


隊長の一人がクルスに向けて魔力弾を放ったがその魔力弾は高速の速さでクルスに飛んできて、近くで食べていたプリムラのウインナーに直撃した。


「あっ…!」


ウインナーが宙を舞いゆっくり地面に落ちていく。

先程まで綺麗な形をしていたウインナーが魔法の直撃によって真っ二つになってしまう。

そのウインナーを見て悲しげな表情をプリムラが浮かべた次の瞬間、屋上全体が冷たい魔力に包まれてそれが誰かとショウ達魔導師やシア達が気づいた時にはすでにクルスが動いていた。


「凍てつけ…」


その呟きと同時に親衛隊隊長全員が氷像に変わり果てており、高速の魔法と氷結の凄さにショウ達魔導師組は固まった。


「………樹」

「落ち着くんだクルス!これは洒落に…」

「………ダメ」


クルスが樹の頭を掴み一瞬で凍らせた。


「ショウ」


「あっ!……あぁ」


ショウが動きだし樹と親衛隊をバチバチと燃やし出す。


「プリムラ、ごめんね僕のせいで」


クルスが申し訳なさそうにプリムラの頭を撫でる。


「うぅん…ウインナーはまた作るから、お兄ちゃんは悪くないよ」

「もしまたこんな事があったら親衛隊を壊滅してあげるからね」


クルスが頭を撫でるとプリムラは気持ちよさそうに目を細めると、それを見てフェイト達やショウラバーズと土見・綾崎ラバーズもねだったのは余談である。


(それにしても…)


先程のクルスの冷たい魔力。

かつて闇の書事件の時に感じた魔力とは全くの真逆だった。

クルス―――

お前に何があったんだ?

クルスの横顔を見つめながらショウは微かな違和感を感じていた。





~放課後・教室~

帰る準備を終えた皆がクルスに近づいた。


「クルス、今から暇か?」

「どうして?」

「フローラでお二人の歓迎会でもしようかと思いまして」


稟の言葉にハヤテが付け加えるように言った。


「…それって僕の家じゃダメ?」

「僕の家ってそんなに広いのか?」


ショウの問いにクルスは小さく頷きチラリと視線を稟の方に向けると、


「稟の家の前にある家は知ってるよね?」


「あぁ…数日前まで空き家だったのに誰かが合体させたような豪邸の事だろ?」

「そこが僕の家だよ」

「「「えぇ~~!?」」」


クルスの言葉に驚くメンバー達。

それもそのはず。

稟の家の前には数日前まで複数の一軒家があったのに、昨日にはそれがナギの家並みに広い屋敷へと変わっていたのだから。

しかもそこにクルスが引っ越しして住んでいたなんて。


「フェイトは連れてこれるならハラオウン一家を、はやてはヴァルケンリッターを、シアとネリネは神王と魔王を連れてきて」


「義母さん達や…」

「私の家族や…」

「「お父さん(様)を(ですか)??」」


四人の疑問にクルスは小さく頷いた。


「どうしても話しておきたい事があるんだ」


四人は互いに顔を見合わせて、小さく頷くとクルスは椅子から立ち上がりイヴと一緒に教室を出ていった。


「話したい事って何でしょうか?」

ハヤテは首を傾げて隣にいた稟に聞いた。

稟もハヤテ同様に首を傾げていたが、樹だけは真剣な表情になって何かを考えていた。

(クルス、話すつもりなんだね。だったら俺様も覚悟するっきゃないかな)
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