それぞれの夜
~ショウSide~
変わってこちらはほのぼのとした空気でお食事会をしていた。
「ショウ君どや?ウチの愛情たっぷりの料理は?」
「うまいな。やっぱり料理ははやてが一番だよ」
「ほんまか!うれしいなぁ~」
クルスの言葉にはやては頬を赤くして嬉しそうに笑っていた。
「なのはの料理は…」
「あはは、なのはちゃんだって頑張ってるみたいやし応援してあげな」
そうショウは以前なのはの料理を食べて一週間病院で入院していた。
原因は食中毒でその時の料理は今でも忘れる事が出来ない。
「シャマル…貴様…一服盛ったな…」
「私らに…何の…恨みが…」
「…癒しの騎士など…二度と…名乗るな…」
「…………」
そんな会話をしていたショウとはやての横でシャマル以外のヴォルケンリッター達は今にも倒れそうな顔で机に突っ伏していた。
ザフィーラに至っては目を回しながら気絶している。
はやての手料理だけを食べていたショウと自分の作った料理だけを食べていたはやては無事だったがシャマルの肉じゃがを必然的に食べるしかなかったシグナム達は苦しむ。
一体何を入れたら肉じゃががこんなにヤバイ味になるのだとアインスは首を傾げるシャマルを見つめると、
「おかしいわね。王水を入れると食べた人の舌を蕩けさせるって書いてあったのに…」
なんともゾッとする事を口走っているではないか。
たしか王水は硫酸や塩酸より強力で金やプラチナをも溶解できる酸だったはずだ。
舌どころか色んなところまで蕩けるわ!とシグナムとヴィータとアインスは薄れていく意識の中でシャマルを呪う。
そんな三人と一匹に今度は長期休暇をとってもらおうと主であるはやては固く決意し残った肉じゃがをどうしようかと悩ませる。
「肉じゃが残ってるなら食うぞ?」
「あかん!ショウ君は私の料理だけにしよなー」
何が何でも阻止するはやてにショウは首を傾げつつもはやての料理を平らげていく。
そして残った肉じゃがは―――
「良かったな春原。お前の事が気になる女子から肉じゃがだってよ」
「フッ!もてる男は辛いな。妬むなよ岡崎!」
後日金髪の男子生徒が悲鳴を上げながら完食したそうだ。
~稟&純一Side~
「弧月閃!」
「クッ…」
稟の一撃が純一の刀を弾き飛ばして純一すぐに低級魔法を放ち稟の視線が一瞬そちらに向いた瞬間、稟の懐に入り込み腹部に掌撃を放ち稟を吹き飛ばした。
「いって~」
「俺もだよかったるい」
二人は地面に倒れて息切れしながら天井を見ていた。
一時間とも言える攻防戦の末引き分けだったが稟も純一も笑っていた。
「ありがとな純一…」
「気にすんなよ。俺も修行になったし」
ボロボロになりながらも二人は充実しているように笑っている。
「これだったらハヤテも呼べばよかったな」
「ハヤテって執事のか?」
「あぁ、知っているのか?」
「俺と伝説の限定焼きそばパンを巡って戦った男だよ」
綾崎ハヤテ――
ナギの命令で伝説の限定焼きそばパンを買いに行き朝倉純一と戦っていた男。
「かったるい…」
「確かに」
こうして純一と稟の戦いは終わったがハヤテが取り残されたと気付くのは次の日だった。
△▼△▼△▼
~??~
「アンリやろ、クルスに手紙を送ったのは」
「えぇ。聖騎士団に用があったのでついでにね」
ジョーカーズの本部で恭介とアンリが椅子に座りお互い真剣な表情で話していた。
「どういうつもりや?クルスは俺の獲物やぞ」
「アナタだけじゃないはずですよ。今じゃクルスは聖騎士団の獲物でもあるんですから」
「へっ…!聖騎士団みたいな甘ちゃんどもにアイツは殺せへん」
「それはどっちもですがね」
アンリの言葉に恭介は殺気を込めた表情になるが、アンリは鼻で笑って相手にしていない。
アンリにとっては些細なことでしかない。
聖騎士団だろうがクルスだろうが好き勝手やればいいじゃないかと面白がっているだけで、今のアンリ自身はそんな事よりも別の事で頭を使っているのだ。
「ところでアリシアはどうしました?」
「アリシアなら検査や。あの方が定期的に診てるからな。せやけど何でや?」
「気を付けた方がいいですよ。ここ最近悠太とミヤビの二人が怪しい動きをしています。もしもの時は…」
「分かっとる。裏切り者に命はない。それが仲間やろうと」
それだけ話して二人は会議室から消えていった。
ナイト・ジョーカーズ―
彼らの目的は果たして何なんだろうか?
それはまだ闇の中だった――
次回予告
美希
「さて次回はようやく体育祭の話だな」
理沙
「スクープの臭いがするぞ」
泉
「そして…メルナにいたメンバーはどうなったのかな?」
麻弓
「次回S.H.D.C.――
第15話――
【体育祭その1】なのですよ!!」
変わってこちらはほのぼのとした空気でお食事会をしていた。
「ショウ君どや?ウチの愛情たっぷりの料理は?」
「うまいな。やっぱり料理ははやてが一番だよ」
「ほんまか!うれしいなぁ~」
クルスの言葉にはやては頬を赤くして嬉しそうに笑っていた。
「なのはの料理は…」
「あはは、なのはちゃんだって頑張ってるみたいやし応援してあげな」
そうショウは以前なのはの料理を食べて一週間病院で入院していた。
原因は食中毒でその時の料理は今でも忘れる事が出来ない。
「シャマル…貴様…一服盛ったな…」
「私らに…何の…恨みが…」
「…癒しの騎士など…二度と…名乗るな…」
「…………」
そんな会話をしていたショウとはやての横でシャマル以外のヴォルケンリッター達は今にも倒れそうな顔で机に突っ伏していた。
ザフィーラに至っては目を回しながら気絶している。
はやての手料理だけを食べていたショウと自分の作った料理だけを食べていたはやては無事だったがシャマルの肉じゃがを必然的に食べるしかなかったシグナム達は苦しむ。
一体何を入れたら肉じゃががこんなにヤバイ味になるのだとアインスは首を傾げるシャマルを見つめると、
「おかしいわね。王水を入れると食べた人の舌を蕩けさせるって書いてあったのに…」
なんともゾッとする事を口走っているではないか。
たしか王水は硫酸や塩酸より強力で金やプラチナをも溶解できる酸だったはずだ。
舌どころか色んなところまで蕩けるわ!とシグナムとヴィータとアインスは薄れていく意識の中でシャマルを呪う。
そんな三人と一匹に今度は長期休暇をとってもらおうと主であるはやては固く決意し残った肉じゃがをどうしようかと悩ませる。
「肉じゃが残ってるなら食うぞ?」
「あかん!ショウ君は私の料理だけにしよなー」
何が何でも阻止するはやてにショウは首を傾げつつもはやての料理を平らげていく。
そして残った肉じゃがは―――
「良かったな春原。お前の事が気になる女子から肉じゃがだってよ」
「フッ!もてる男は辛いな。妬むなよ岡崎!」
後日金髪の男子生徒が悲鳴を上げながら完食したそうだ。
~稟&純一Side~
「弧月閃!」
「クッ…」
稟の一撃が純一の刀を弾き飛ばして純一すぐに低級魔法を放ち稟の視線が一瞬そちらに向いた瞬間、稟の懐に入り込み腹部に掌撃を放ち稟を吹き飛ばした。
「いって~」
「俺もだよかったるい」
二人は地面に倒れて息切れしながら天井を見ていた。
一時間とも言える攻防戦の末引き分けだったが稟も純一も笑っていた。
「ありがとな純一…」
「気にすんなよ。俺も修行になったし」
ボロボロになりながらも二人は充実しているように笑っている。
「これだったらハヤテも呼べばよかったな」
「ハヤテって執事のか?」
「あぁ、知っているのか?」
「俺と伝説の限定焼きそばパンを巡って戦った男だよ」
綾崎ハヤテ――
ナギの命令で伝説の限定焼きそばパンを買いに行き朝倉純一と戦っていた男。
「かったるい…」
「確かに」
こうして純一と稟の戦いは終わったがハヤテが取り残されたと気付くのは次の日だった。
△▼△▼△▼
~??~
「アンリやろ、クルスに手紙を送ったのは」
「えぇ。聖騎士団に用があったのでついでにね」
ジョーカーズの本部で恭介とアンリが椅子に座りお互い真剣な表情で話していた。
「どういうつもりや?クルスは俺の獲物やぞ」
「アナタだけじゃないはずですよ。今じゃクルスは聖騎士団の獲物でもあるんですから」
「へっ…!聖騎士団みたいな甘ちゃんどもにアイツは殺せへん」
「それはどっちもですがね」
アンリの言葉に恭介は殺気を込めた表情になるが、アンリは鼻で笑って相手にしていない。
アンリにとっては些細なことでしかない。
聖騎士団だろうがクルスだろうが好き勝手やればいいじゃないかと面白がっているだけで、今のアンリ自身はそんな事よりも別の事で頭を使っているのだ。
「ところでアリシアはどうしました?」
「アリシアなら検査や。あの方が定期的に診てるからな。せやけど何でや?」
「気を付けた方がいいですよ。ここ最近悠太とミヤビの二人が怪しい動きをしています。もしもの時は…」
「分かっとる。裏切り者に命はない。それが仲間やろうと」
それだけ話して二人は会議室から消えていった。
ナイト・ジョーカーズ―
彼らの目的は果たして何なんだろうか?
それはまだ闇の中だった――
次回予告
美希
「さて次回はようやく体育祭の話だな」
理沙
「スクープの臭いがするぞ」
泉
「そして…メルナにいたメンバーはどうなったのかな?」
麻弓
「次回S.H.D.C.――
第15話――
【体育祭その1】なのですよ!!」