学園生活の始まり
「フン!自業自得なのですよ!」
「次に同じ事を言ったらタマの餌にしてやる」
樹を一瞬でボコボコにした二人は手をパンパンと叩き怒りの表情でロッカーを睨んでいた。
「それでこのクラスだけですんのか?」
「NO!隣のクラスにも個性豊かなメンバーがいるそうだから誘うに決まっているだろ」
「誰が誘うんだよ?」
稟の問い掛けに皆の視線がクルスに向けられると、そりゃそうだろうなとクルスはやれやれと苦笑する。
「頼んだぞクルスよ!」
「私達はスクープが欲しいのだ!」
「もし成功したらこんな写真をあげるよ~」
泉に渡された写真を見てクルスは顔を赤くさせると泉に写真を返して席から立ち上がり隣のクラスに向かった。
「ムッ!泉よその写真は何だ?」
「ふえ?これはね…フェイトちゃん達の生着替えの『なにーーー!!』…」
泉の言葉に変態集団が反応して鼻息を荒くして野獣のような顔をして泉の持つ写真の方を見ていた。
「ななな…生着替えだと!?」
「げへへへへ~」
「いざ…」
「GETーーー!!」
変態集団が一斉に泉の方に飛びかかっていくが、
「燃えやがれーーー!!」
『ギャアァァァァーーー!!』
ショウの炎の剣術を喰らって変態集団は炭になって倒れた。
何人かの生徒はプスプスと音も聞こえていた。
そんな光景から少し離れた場所では、
「ななな、何でそんな写真持ってるの!?」
「麻弓ちゃん!それを渡してくださいー!」
「さすがに着替えの写真は恥ずかしい」
スクープ団に顔を赤くしたフェイト達が詰め寄っていた。
自分達の知らない間になんて写真を撮っているのだ。
渡そうとしたのがクルスだからよかったが、もしこれが他の人達に見られたらたまったもんじゃない。
何が何でも回収しないと!
「待ちなさい三人とも!」
本気で焦る三人に麻弓はビシッと複数の写真を見せつけると、その複数の写真を見た瞬間に三人は目を丸くする。
何故ならその写真は――
「クルスの寝顔!」
「それだけじゃなく優しく笑っている顔や…」
「赤くなってる顔まで!」
「欲しい?」
『はい!』
「じゃあさっきの写真は忘れてね」
力強く頷く三人になのはとはやては渇いた笑みを浮かべるしかなかった。
~2年1組~
HRも終わり何人かの生徒の首には注射器が刺さっていた。
何人かとは言うまではなく、
「…か…っ…るい」
「…どう…で…いい」
「…ヘタ…って…言うな」
眠っていた三人である。
「フッ!同士朝倉は今日一日不幸だな」
「主に自分が原因だけどな…」
「…アハハハ」
その光景を見ながら杉並と工藤は呆れてことりは苦笑いを浮かべていた。
すると――
「純一はまだいるかな?」
「おやっ?my同士アサヅキではないか!?今日はご「凍てつけ…」…」
杉並の頭を掴んで一瞬で凍らせると視線を気絶している純一に向けた。
「これは無理かな?」
「無理って何がですが?」
「あぁ、ことりか。いや実はこれから皆でミトスって喫茶店に行こうと思ってね。それで純一を誘いに来たんだけど無理みたいだしキャンセルかな?」
純一の様子を確認して無理だと判断したクルスは教室を去ろうとしたが、
「それって奢りか?」
「そうだけど……って勇!?」
クルスの背後から黒髪で短髪の青年が現れて何かを考えているようで視線は金髪の青年に向けられていた。
「久しぶりだな…。さて奢りとなるとアイツも必要だな」
勇は足を金髪の青年の方に進めてその人物の前に立つとボソッと何かを呟くと、
「地球の平和は僕が守るんだぁぁーーー!!」
金髪の青年は突如謎の言葉を発して立ち上がった。
「頼んだぞ春原。お前の行動に全てがかかっている」
「おうよ!僕に任せとけ!」
ペ○ちゃん人形のような顔をして親指を立てる春原から離れて勇はクルス達の元に戻ってきた。
「お財布は確保した。あとはお前に任せた」
クルスは小さくため息を吐くと純一にヒーリングをかけて回復させた。
「…ん!?俺は生きてんのか!?」
「おはよう純一」
「クルスか?何で俺の家にいんだよ?」
いまだに寝惚けている純一にクルスが呆れていると、
「寝惚けてんじゃないわよ!」
「ゴハッ…!!」
純一の背後から拳が降り下ろされて純一は机に顔から埋まった。
身体はピクピクと痙攣している。
「流石はオトコ水越!その拳なら世界を狙えるぞ」
その殴った女子生徒を見ながら先程まで凍っていた杉並が感心したように言った。
(…いつ氷を溶かしたんだよ)
「それはな…ひみ「誰がオトコよ!」…グハッ!」
クルスの心の声に答えてしまった杉並は女子生徒の拳をもろに喰らって吹っ飛んでいった。
「誰が私をオトコなんて言ったのよ!?」
殴った女子生徒は殺気を込めながら背後には炎のオーラを出して杉並を見ている。
「フッ!決まっているだろ!春原が言っていたぞ」
「へっ……?」
水越と呼ばれた女子生徒は炎のオーラを放出させながら春原にゆっくり近づいていく。
「私は…」
「ちょっと待ってください!僕は何も言ってま「女よーーー!!」ギャアァァァァァーーー!!」
春原陽平――
窓から南国へと旅立っていった――
「…ことり」
「はい…」
「とりあえず呼べるだけミトスに連れて来てくれるかな?」
「了解ッス!」
ビシッと敬礼することりに笑みを浮かべてクルスは教室を去ろうとしたが何かを思い出してことりに近付いてそっと口を開いた。
「ことり…」
「どうしたの?」
「辛くなったら絶対に言うんだよ」
「……ッ!はい!」
これだからクルス君はズルいんだよ。
あんな事を不意に言われて私がどれだけ嬉しくなるか分かってないよ本当に。
「………バカ」
頬を赤く染めはにかみながら笑うことりに近くにいた叶は微笑む。
ことりちゃんがこんな嬉しそうな顔するなんてね。
夏休みからどこか変わったと思ったけどいい変化だよことりちゃん。
だからこそ羨ましいや。
私だって―――
「……んっ?どうかしたか工藤?」
「何でもないよ」
私もいつかこの本当の気持ちを言えるのだろうか?
~ミトス~
2年1組と2年2組のメンバーが集まり店内は満席となっていた。
ショウ達の周りには当然ラバーズもいて皆が飲み物を持っている。
「春原、ここでお前が乾杯の合図を送ると一気に人気者になれるぞ」
「本当かい!?だったら僕に任せてよ!」
朋也の言葉に春原はグラスを持ち上げてテーブルの上に乗ると皆を見ながら口を開いた。
「かんぱ「テーブルに乗るな!」ごはっ!」
春原の言葉を紫色の髪の女子生徒が遮り春原は足蹴りされてそのまま床に倒れて気絶してしまった。
「それでは乾杯なのですよーーー!!」
『おぉーーー!!』
春原の事など誰も気にせず麻弓がグラスを持ち言った。
それに答えるように皆もグラスを持ち上げた。
△▼△▼△▼
~ショウ&クルスSide~
「本当に奢りだよな?」
「そうだよ。えっと…樹と春原と東宮が払ってくれるから」
「だったら安心だな」
ショウはガツガツと飯を食べクルスはジュースを飲んでいた。
そしていつも通り、
「ショウちゃん!あーん」
ショウの横にいた亜沙がケーキをショウの口に持ってきたが恥ずかしいのか亜沙の頬は赤くなっている。
「いや今は飯を食って「食べてくれないの?」…ウッ!」
頬が赤くなっているうえに若干涙目の亜沙にショウが逆らえる事が出来る筈もなくショウはケーキを大人しく食べた。
「どう?」
「まぁ、旨いかな」
ちなみにショウの隣に何故亜沙がいるかと言うとじゃんけんで亜沙が勝ちなのは達が負けたからだ。
二人のやり取りをラバーズが羨ましげに見ていたがなのはだけ違ったようで、今にもレイジングハートを起動させようとしていた。
「ちょっ!落ち着けって!」
「大丈夫だよ。絶対に痛くしないから」
「意味分かんねぇよ!?」
ショウのツッコミにクルスは苦笑いを浮かべていたが隣にいたイヴの頬にクリームがついている事に気づいて手を伸ばす。
「イヴ、ちょっとごめんね」
「あっ……」
クリームを取り優しく微笑むクルスにイヴは恥ずかしそうに顔を赤くしてしまう。
「次に同じ事を言ったらタマの餌にしてやる」
樹を一瞬でボコボコにした二人は手をパンパンと叩き怒りの表情でロッカーを睨んでいた。
「それでこのクラスだけですんのか?」
「NO!隣のクラスにも個性豊かなメンバーがいるそうだから誘うに決まっているだろ」
「誰が誘うんだよ?」
稟の問い掛けに皆の視線がクルスに向けられると、そりゃそうだろうなとクルスはやれやれと苦笑する。
「頼んだぞクルスよ!」
「私達はスクープが欲しいのだ!」
「もし成功したらこんな写真をあげるよ~」
泉に渡された写真を見てクルスは顔を赤くさせると泉に写真を返して席から立ち上がり隣のクラスに向かった。
「ムッ!泉よその写真は何だ?」
「ふえ?これはね…フェイトちゃん達の生着替えの『なにーーー!!』…」
泉の言葉に変態集団が反応して鼻息を荒くして野獣のような顔をして泉の持つ写真の方を見ていた。
「ななな…生着替えだと!?」
「げへへへへ~」
「いざ…」
「GETーーー!!」
変態集団が一斉に泉の方に飛びかかっていくが、
「燃えやがれーーー!!」
『ギャアァァァァーーー!!』
ショウの炎の剣術を喰らって変態集団は炭になって倒れた。
何人かの生徒はプスプスと音も聞こえていた。
そんな光景から少し離れた場所では、
「ななな、何でそんな写真持ってるの!?」
「麻弓ちゃん!それを渡してくださいー!」
「さすがに着替えの写真は恥ずかしい」
スクープ団に顔を赤くしたフェイト達が詰め寄っていた。
自分達の知らない間になんて写真を撮っているのだ。
渡そうとしたのがクルスだからよかったが、もしこれが他の人達に見られたらたまったもんじゃない。
何が何でも回収しないと!
「待ちなさい三人とも!」
本気で焦る三人に麻弓はビシッと複数の写真を見せつけると、その複数の写真を見た瞬間に三人は目を丸くする。
何故ならその写真は――
「クルスの寝顔!」
「それだけじゃなく優しく笑っている顔や…」
「赤くなってる顔まで!」
「欲しい?」
『はい!』
「じゃあさっきの写真は忘れてね」
力強く頷く三人になのはとはやては渇いた笑みを浮かべるしかなかった。
~2年1組~
HRも終わり何人かの生徒の首には注射器が刺さっていた。
何人かとは言うまではなく、
「…か…っ…るい」
「…どう…で…いい」
「…ヘタ…って…言うな」
眠っていた三人である。
「フッ!同士朝倉は今日一日不幸だな」
「主に自分が原因だけどな…」
「…アハハハ」
その光景を見ながら杉並と工藤は呆れてことりは苦笑いを浮かべていた。
すると――
「純一はまだいるかな?」
「おやっ?my同士アサヅキではないか!?今日はご「凍てつけ…」…」
杉並の頭を掴んで一瞬で凍らせると視線を気絶している純一に向けた。
「これは無理かな?」
「無理って何がですが?」
「あぁ、ことりか。いや実はこれから皆でミトスって喫茶店に行こうと思ってね。それで純一を誘いに来たんだけど無理みたいだしキャンセルかな?」
純一の様子を確認して無理だと判断したクルスは教室を去ろうとしたが、
「それって奢りか?」
「そうだけど……って勇!?」
クルスの背後から黒髪で短髪の青年が現れて何かを考えているようで視線は金髪の青年に向けられていた。
「久しぶりだな…。さて奢りとなるとアイツも必要だな」
勇は足を金髪の青年の方に進めてその人物の前に立つとボソッと何かを呟くと、
「地球の平和は僕が守るんだぁぁーーー!!」
金髪の青年は突如謎の言葉を発して立ち上がった。
「頼んだぞ春原。お前の行動に全てがかかっている」
「おうよ!僕に任せとけ!」
ペ○ちゃん人形のような顔をして親指を立てる春原から離れて勇はクルス達の元に戻ってきた。
「お財布は確保した。あとはお前に任せた」
クルスは小さくため息を吐くと純一にヒーリングをかけて回復させた。
「…ん!?俺は生きてんのか!?」
「おはよう純一」
「クルスか?何で俺の家にいんだよ?」
いまだに寝惚けている純一にクルスが呆れていると、
「寝惚けてんじゃないわよ!」
「ゴハッ…!!」
純一の背後から拳が降り下ろされて純一は机に顔から埋まった。
身体はピクピクと痙攣している。
「流石はオトコ水越!その拳なら世界を狙えるぞ」
その殴った女子生徒を見ながら先程まで凍っていた杉並が感心したように言った。
(…いつ氷を溶かしたんだよ)
「それはな…ひみ「誰がオトコよ!」…グハッ!」
クルスの心の声に答えてしまった杉並は女子生徒の拳をもろに喰らって吹っ飛んでいった。
「誰が私をオトコなんて言ったのよ!?」
殴った女子生徒は殺気を込めながら背後には炎のオーラを出して杉並を見ている。
「フッ!決まっているだろ!春原が言っていたぞ」
「へっ……?」
水越と呼ばれた女子生徒は炎のオーラを放出させながら春原にゆっくり近づいていく。
「私は…」
「ちょっと待ってください!僕は何も言ってま「女よーーー!!」ギャアァァァァァーーー!!」
春原陽平――
窓から南国へと旅立っていった――
「…ことり」
「はい…」
「とりあえず呼べるだけミトスに連れて来てくれるかな?」
「了解ッス!」
ビシッと敬礼することりに笑みを浮かべてクルスは教室を去ろうとしたが何かを思い出してことりに近付いてそっと口を開いた。
「ことり…」
「どうしたの?」
「辛くなったら絶対に言うんだよ」
「……ッ!はい!」
これだからクルス君はズルいんだよ。
あんな事を不意に言われて私がどれだけ嬉しくなるか分かってないよ本当に。
「………バカ」
頬を赤く染めはにかみながら笑うことりに近くにいた叶は微笑む。
ことりちゃんがこんな嬉しそうな顔するなんてね。
夏休みからどこか変わったと思ったけどいい変化だよことりちゃん。
だからこそ羨ましいや。
私だって―――
「……んっ?どうかしたか工藤?」
「何でもないよ」
私もいつかこの本当の気持ちを言えるのだろうか?
~ミトス~
2年1組と2年2組のメンバーが集まり店内は満席となっていた。
ショウ達の周りには当然ラバーズもいて皆が飲み物を持っている。
「春原、ここでお前が乾杯の合図を送ると一気に人気者になれるぞ」
「本当かい!?だったら僕に任せてよ!」
朋也の言葉に春原はグラスを持ち上げてテーブルの上に乗ると皆を見ながら口を開いた。
「かんぱ「テーブルに乗るな!」ごはっ!」
春原の言葉を紫色の髪の女子生徒が遮り春原は足蹴りされてそのまま床に倒れて気絶してしまった。
「それでは乾杯なのですよーーー!!」
『おぉーーー!!』
春原の事など誰も気にせず麻弓がグラスを持ち言った。
それに答えるように皆もグラスを持ち上げた。
△▼△▼△▼
~ショウ&クルスSide~
「本当に奢りだよな?」
「そうだよ。えっと…樹と春原と東宮が払ってくれるから」
「だったら安心だな」
ショウはガツガツと飯を食べクルスはジュースを飲んでいた。
そしていつも通り、
「ショウちゃん!あーん」
ショウの横にいた亜沙がケーキをショウの口に持ってきたが恥ずかしいのか亜沙の頬は赤くなっている。
「いや今は飯を食って「食べてくれないの?」…ウッ!」
頬が赤くなっているうえに若干涙目の亜沙にショウが逆らえる事が出来る筈もなくショウはケーキを大人しく食べた。
「どう?」
「まぁ、旨いかな」
ちなみにショウの隣に何故亜沙がいるかと言うとじゃんけんで亜沙が勝ちなのは達が負けたからだ。
二人のやり取りをラバーズが羨ましげに見ていたがなのはだけ違ったようで、今にもレイジングハートを起動させようとしていた。
「ちょっ!落ち着けって!」
「大丈夫だよ。絶対に痛くしないから」
「意味分かんねぇよ!?」
ショウのツッコミにクルスは苦笑いを浮かべていたが隣にいたイヴの頬にクリームがついている事に気づいて手を伸ばす。
「イヴ、ちょっとごめんね」
「あっ……」
クリームを取り優しく微笑むクルスにイヴは恥ずかしそうに顔を赤くしてしまう。