憎しみの果てに
~会議室~
「モテモテねシャオ」
「男にモテても嬉しくはないですよ」
セリーヌの冗談に呆れて溜め息を吐きながらも、シャオは羽衣を身に纏ってモニターを見つめていた。
「シャオ、あの男は何者なんだ?」
クロードの問い掛けにシャオは目を細めて口を開いた。
「ジョーカーズの一人で木帝のケルベラです」
シャオから語られた名前にファントムナイツ以外はハッとしてモニターに目を向けるがシャオは一人背を向けて扉の方に足を進めた。
「シャオリーどこに行くつもりですか?」
「セフィリアさん、ケルベラは僕を待っているんです。ここは素直に出るのがいいはずです。あの男がいくら強くなっても僕は負けるつもりはありません」
真剣な表情で答えてシャオリーは扉を開けて会議室からいなくなった。
あの男の相手は僕がやるしかない。
モニターで見てもハッキリと狂っていたのはわかった。
そんな相手を皆を巻き込む訳にはいかないですしね。
シャオリーが去り際に見せた真剣な表情にジェノスは、
「セフィ姐…」
ジェノスの声にセフィリアは小さく頷いて、ベルゼーやディアス達の方に視線を向けながら口を開いた。
「ベルゼー、すぐにユリナさんにこの事を伝えてください」
「分かった」
「ジェノスとアシュトンとレナと私はすぐに神王様と魔王様の元に向かい事情を話して他の方々の護衛をします」
「任せてくだせい!!」
「残りのメンバーはシャオリーの後を追ってください。いくらシャオリーでも一人では危険すぎます」
セフィリアの指示に全員が頷くとすぐに行動した。
(ノヴァに続いてケルベラかよ。………ったくめんどくせぇな)
シャオの元に向かう途中でトレインは溜め息を吐いていた。
「裂掌破!」
ケルベラの拳がシャオの腹部に直撃してシャオは魔力の波動を撃ち込まれて吹き飛ばされた。
「クッ…」
シャオは咄嗟に身体をずらしダメージは少なかったが、アバラの骨が一・二本はどうやら折れてしまったようだ。
「チッ…避けやがって!」
ケルベラは唾を吐いて両手をポケットにしまい立っていた。
(以前よりもスピードが上がっている。それにあの禍々しい魔力は…?)
「シャオ、俺はお前に感謝しているんだぜ」
「…………」
「お前に対する憎しみが膨れ上がって、昔の俺を遥かに超えちまったからな!」
左右の指にはめられていた指輪が緑色に光ると、ケルベラの両手が鋭い木の刃に変化してケルベラは勢いよくシャオに突っ込んできた。
羽衣を纏ったシャオの目の前にケルベラが現れたその時、
「レールガン!」
背後から神速の速さで弾丸が放たれてその弾丸は見事にケルベラの背中に直撃した。
「いって~な」
ケルベラは後ろを振り返りレールガンを放った人物を確認すると、
「ハァ…ハァ…ハァ…間に合ったか」
「トレインさん!?」
さらにケルベラの左右からクロードとディアスが剣に光と雷を纏わせながら恭夜に突っ込んできた。
「チッ…!」
ケルベラは咄嗟に両手の刃で受け止めたが、前方からトンファーをつけた樹が現れてケルベラの懐に入り込みケルベラの顔面をトンファーで殴り飛ばした。
「皆さんどうして?」
「一人で戦うなよ。いくら前回勝ったからって今回も勝てるって保証はないだろ」
トレイン達がシャオの元に駆け寄り皆が武器を構えた。
すると―――
「フハハハハ…」
倒れたケルベラがゆっくり起き上がり口から血を吐くとポケットから複数の種を出した。
「さっきのは効いたぜ。礼にお前ら全員まとめて相手をしてやるよ!」
ケルベラは取り出した種を全て飲み込んだ。
(クックックッ!あの方から授かった力をお前達に見せてやる!)
そしてシャオリー!
この力で貴様を殺す!
俺の憎しみを貴様に全てぶつけてやるよ!
ケルベラが全ての種を飲み込んだ瞬間、地面が激しく揺れて周りの木々が次々と枯れ始めた。
「なっ…何が起こってるんだ!?」
困惑するトレイン達だが視線をケルベラに向けた途端さらに表情が驚愕に変わった。
「ハァ~~」
ケルベラの身体を木々が包み込みケルベラ自身の姿まで変わり始めた。
「後悔するんだな。貴様らぁぁぁ~~~~!!」
巨大な叫び声を上げたケルベラの姿はもはや人間とは言えず巨大な犬に変わっていた。
「バッ…バカな!?」
「これはまずいかもね」
一番近くにいたディアスと樹は額から汗を流し武器を構えている。
「ケルベラをホテルに近付けさせる訳にはいきません」
「当たり前だね。あそこには楓ちゃんやシアちゃんやヒナギクちゃんについでに稟がいるからね」
シャオ達は飛び上がりケルベラに向かっていくとケルベラは口を開けて魔力を溜め始めた。
「くらえ!火炎弾!」
ケルベラの口から火炎の球体が複数放たれてシャオ達に襲い掛かった。
「アツッ…!」
回避していくメンバーで樹だけは髪をかすめてチリチリになってしまった。
「しかし妙ですね」
シャオの呟きにディアスが気付いて首を傾げた。
「ケルベラは元々の属性が木と風の属性なんです。しかし今は炎を使っている」
「おそらくあの時飲んだ種に何かが含まれていたのだろう。人の細胞や人体を変える程の力が…」
二人はトレインとクロードがいる場所に降りると身を隠してケルベラを見ていた。
「トレイン、あの身体にキミの弾丸は効くのか?」
クロードの問いにトレインは舌打ちをしながら答えた。
「さっき試しに撃ったがダメだった。あの身体は固いうえにシールドまで張ってやがる」
シャオはトレインの言葉に何かを考えている。
(固い身体にシールド。もしこれを破るとしたら強力な砲撃と斬撃が必要だとしたら…)
シャオは羽衣を纏いゆっくり足をケルベラの方に進めた。
「シャオ!?」
足を進めるシャオにクロードが驚くがシャオは決意した表情で口を開く。
「ケルベラを倒すには強力な砲撃と斬撃が必要です。だから僕は樹にショウさん達を呼ぶように頼みました。だから少しの間時間を稼ぎます」
そう言ってシャオは身体中に魔力を纏わせながらケルベラの元に歩み寄った。
「バカ!一人で何ができんだよ!?」
トレイン達は急いでシャオを追い掛けた。
「シャインスラッシュ!」
羽衣が鋭い刃に変わり光の刃となるとシャオは勢いよく降り下ろした。
しかし―――
「バカが!そんな刃が効くか~~!!」
光の刃は固い身体に効かずシャオは咄嗟に離れていこうとしたが、
「シャオ!」
クロードの声でハッとして視線を横に向けると巨大な尻尾が眼前に迫りシャオは弾き飛ばされてしまった。
「チッ…!」
木にぶつかる寸前にディアスがシャオを受け止めたが、シャオは左目の近くを切られてしまいうっすらと血が流れていた。
「次はお前らだーーー!!」
ケルベラは再び口に魔力を溜めるとトレインとクロードに向けて火炎弾を放った。
「あぶなっ!」
トレインとクロードはなんとか回避したがなんとケルベラは口を開いて再び火炎弾を放っていた。
「クロード!トレイン!」
ディアスはシャオを支えているため二人の元に行くことが出来なかった。
眼前に火炎弾が迫り二人は顔を歪めた。
次の瞬間――
「アクアシェル」
「「これは!?」」
トレインとクロードの身体を水の泡に包まれて火炎弾はかきけされた。
さらに―――
「ディバインバスター!!」
上空からピンク色の砲撃が放たれて恭夜の身体が少しだけ吹き飛ばされた。
「サンクチュアリ」
シャオ達の周りを光が囲みシャオ達の傷が一瞬で治った。
「大丈夫だったかシャオ?」
シャオ達を守るように剣を構えた悠季と、
「将輝~!あのワンちゃんの名前何がいいかな~?」
「なぁ、今それを考えてる場合か?」
コレットと将輝も駆けつけた。
「グルルルル~!」
吹き飛ばされたケルベラは視線を上空にいるなのはに向けている。
「あの犬めなのはに殺気を向けやがって。丸焼きにしてやろうか」
その場にショウも現れてショウは殺気を込めながらケルベラを睨んでいた。
「シャオ、お前はまだ動くな。今は魔力を回復していろ」
舌打ちの言葉にシャオは小さく頷いて木に寄りかかった。
「さて犬には躾が必要だな」
「えっ…?何で皆して俺を見る!?」
悠季の言葉に皆が将輝に視線を向けると将輝は目をギョッとして反論した。
一番躾しやすそうだからとは言えないなと悠季は微かに笑みを浮かべる。
すると―――
「いくら数で来ようが俺に勝てると思っているのか!?」
今まで黙っていたケルベラが大きく口を開いて再び魔力を溜めると火炎弾を放った。
悠季達は飛び上がり火炎弾を回避していく。
「ショウお前ならどうする?」
「シールドは俺達で破るとして、身体の鎧はなのはのSLBで破壊するしかないな」
ショウの言葉に全員が頷くとそれぞれが武器を持ち散った。
ショウと将輝は武器を構えてケルベラに突っ込んでいく。
「紅蓮一閃!」
「炎魔剣!」
ショウと将輝の一撃をケルベラはシールドで受け止めると、ショウはさらに剣に炎を纏わせながら将輝もマナを付加させてシールドにヒビを入れるとそこに悠季がレザリアル・セイバーで切りかかると三人の一転集中攻撃にシールド全体にヒビが入った。
「やった!」
その光景にコレットがガッポーズをしたが、
「ウッドシールド!」
「「「なにっ…!?」」」
地面から樹木が出現して三人はケルベラから離れて上空に飛び上がった。
「やった!はやっぱりフラグになるな」
「ごめんね将輝」
「気にすんなよコレット。それより怪我はしてないな?」
「うん!大丈夫だよ!」
将輝とコレットのプチイチャイチャ空間に今そんな事をする暇ないだろうがと悠季はジト目で見つめるのであった。
「モテモテねシャオ」
「男にモテても嬉しくはないですよ」
セリーヌの冗談に呆れて溜め息を吐きながらも、シャオは羽衣を身に纏ってモニターを見つめていた。
「シャオ、あの男は何者なんだ?」
クロードの問い掛けにシャオは目を細めて口を開いた。
「ジョーカーズの一人で木帝のケルベラです」
シャオから語られた名前にファントムナイツ以外はハッとしてモニターに目を向けるがシャオは一人背を向けて扉の方に足を進めた。
「シャオリーどこに行くつもりですか?」
「セフィリアさん、ケルベラは僕を待っているんです。ここは素直に出るのがいいはずです。あの男がいくら強くなっても僕は負けるつもりはありません」
真剣な表情で答えてシャオリーは扉を開けて会議室からいなくなった。
あの男の相手は僕がやるしかない。
モニターで見てもハッキリと狂っていたのはわかった。
そんな相手を皆を巻き込む訳にはいかないですしね。
シャオリーが去り際に見せた真剣な表情にジェノスは、
「セフィ姐…」
ジェノスの声にセフィリアは小さく頷いて、ベルゼーやディアス達の方に視線を向けながら口を開いた。
「ベルゼー、すぐにユリナさんにこの事を伝えてください」
「分かった」
「ジェノスとアシュトンとレナと私はすぐに神王様と魔王様の元に向かい事情を話して他の方々の護衛をします」
「任せてくだせい!!」
「残りのメンバーはシャオリーの後を追ってください。いくらシャオリーでも一人では危険すぎます」
セフィリアの指示に全員が頷くとすぐに行動した。
(ノヴァに続いてケルベラかよ。………ったくめんどくせぇな)
シャオの元に向かう途中でトレインは溜め息を吐いていた。
「裂掌破!」
ケルベラの拳がシャオの腹部に直撃してシャオは魔力の波動を撃ち込まれて吹き飛ばされた。
「クッ…」
シャオは咄嗟に身体をずらしダメージは少なかったが、アバラの骨が一・二本はどうやら折れてしまったようだ。
「チッ…避けやがって!」
ケルベラは唾を吐いて両手をポケットにしまい立っていた。
(以前よりもスピードが上がっている。それにあの禍々しい魔力は…?)
「シャオ、俺はお前に感謝しているんだぜ」
「…………」
「お前に対する憎しみが膨れ上がって、昔の俺を遥かに超えちまったからな!」
左右の指にはめられていた指輪が緑色に光ると、ケルベラの両手が鋭い木の刃に変化してケルベラは勢いよくシャオに突っ込んできた。
羽衣を纏ったシャオの目の前にケルベラが現れたその時、
「レールガン!」
背後から神速の速さで弾丸が放たれてその弾丸は見事にケルベラの背中に直撃した。
「いって~な」
ケルベラは後ろを振り返りレールガンを放った人物を確認すると、
「ハァ…ハァ…ハァ…間に合ったか」
「トレインさん!?」
さらにケルベラの左右からクロードとディアスが剣に光と雷を纏わせながら恭夜に突っ込んできた。
「チッ…!」
ケルベラは咄嗟に両手の刃で受け止めたが、前方からトンファーをつけた樹が現れてケルベラの懐に入り込みケルベラの顔面をトンファーで殴り飛ばした。
「皆さんどうして?」
「一人で戦うなよ。いくら前回勝ったからって今回も勝てるって保証はないだろ」
トレイン達がシャオの元に駆け寄り皆が武器を構えた。
すると―――
「フハハハハ…」
倒れたケルベラがゆっくり起き上がり口から血を吐くとポケットから複数の種を出した。
「さっきのは効いたぜ。礼にお前ら全員まとめて相手をしてやるよ!」
ケルベラは取り出した種を全て飲み込んだ。
(クックックッ!あの方から授かった力をお前達に見せてやる!)
そしてシャオリー!
この力で貴様を殺す!
俺の憎しみを貴様に全てぶつけてやるよ!
ケルベラが全ての種を飲み込んだ瞬間、地面が激しく揺れて周りの木々が次々と枯れ始めた。
「なっ…何が起こってるんだ!?」
困惑するトレイン達だが視線をケルベラに向けた途端さらに表情が驚愕に変わった。
「ハァ~~」
ケルベラの身体を木々が包み込みケルベラ自身の姿まで変わり始めた。
「後悔するんだな。貴様らぁぁぁ~~~~!!」
巨大な叫び声を上げたケルベラの姿はもはや人間とは言えず巨大な犬に変わっていた。
「バッ…バカな!?」
「これはまずいかもね」
一番近くにいたディアスと樹は額から汗を流し武器を構えている。
「ケルベラをホテルに近付けさせる訳にはいきません」
「当たり前だね。あそこには楓ちゃんやシアちゃんやヒナギクちゃんについでに稟がいるからね」
シャオ達は飛び上がりケルベラに向かっていくとケルベラは口を開けて魔力を溜め始めた。
「くらえ!火炎弾!」
ケルベラの口から火炎の球体が複数放たれてシャオ達に襲い掛かった。
「アツッ…!」
回避していくメンバーで樹だけは髪をかすめてチリチリになってしまった。
「しかし妙ですね」
シャオの呟きにディアスが気付いて首を傾げた。
「ケルベラは元々の属性が木と風の属性なんです。しかし今は炎を使っている」
「おそらくあの時飲んだ種に何かが含まれていたのだろう。人の細胞や人体を変える程の力が…」
二人はトレインとクロードがいる場所に降りると身を隠してケルベラを見ていた。
「トレイン、あの身体にキミの弾丸は効くのか?」
クロードの問いにトレインは舌打ちをしながら答えた。
「さっき試しに撃ったがダメだった。あの身体は固いうえにシールドまで張ってやがる」
シャオはトレインの言葉に何かを考えている。
(固い身体にシールド。もしこれを破るとしたら強力な砲撃と斬撃が必要だとしたら…)
シャオは羽衣を纏いゆっくり足をケルベラの方に進めた。
「シャオ!?」
足を進めるシャオにクロードが驚くがシャオは決意した表情で口を開く。
「ケルベラを倒すには強力な砲撃と斬撃が必要です。だから僕は樹にショウさん達を呼ぶように頼みました。だから少しの間時間を稼ぎます」
そう言ってシャオは身体中に魔力を纏わせながらケルベラの元に歩み寄った。
「バカ!一人で何ができんだよ!?」
トレイン達は急いでシャオを追い掛けた。
「シャインスラッシュ!」
羽衣が鋭い刃に変わり光の刃となるとシャオは勢いよく降り下ろした。
しかし―――
「バカが!そんな刃が効くか~~!!」
光の刃は固い身体に効かずシャオは咄嗟に離れていこうとしたが、
「シャオ!」
クロードの声でハッとして視線を横に向けると巨大な尻尾が眼前に迫りシャオは弾き飛ばされてしまった。
「チッ…!」
木にぶつかる寸前にディアスがシャオを受け止めたが、シャオは左目の近くを切られてしまいうっすらと血が流れていた。
「次はお前らだーーー!!」
ケルベラは再び口に魔力を溜めるとトレインとクロードに向けて火炎弾を放った。
「あぶなっ!」
トレインとクロードはなんとか回避したがなんとケルベラは口を開いて再び火炎弾を放っていた。
「クロード!トレイン!」
ディアスはシャオを支えているため二人の元に行くことが出来なかった。
眼前に火炎弾が迫り二人は顔を歪めた。
次の瞬間――
「アクアシェル」
「「これは!?」」
トレインとクロードの身体を水の泡に包まれて火炎弾はかきけされた。
さらに―――
「ディバインバスター!!」
上空からピンク色の砲撃が放たれて恭夜の身体が少しだけ吹き飛ばされた。
「サンクチュアリ」
シャオ達の周りを光が囲みシャオ達の傷が一瞬で治った。
「大丈夫だったかシャオ?」
シャオ達を守るように剣を構えた悠季と、
「将輝~!あのワンちゃんの名前何がいいかな~?」
「なぁ、今それを考えてる場合か?」
コレットと将輝も駆けつけた。
「グルルルル~!」
吹き飛ばされたケルベラは視線を上空にいるなのはに向けている。
「あの犬めなのはに殺気を向けやがって。丸焼きにしてやろうか」
その場にショウも現れてショウは殺気を込めながらケルベラを睨んでいた。
「シャオ、お前はまだ動くな。今は魔力を回復していろ」
舌打ちの言葉にシャオは小さく頷いて木に寄りかかった。
「さて犬には躾が必要だな」
「えっ…?何で皆して俺を見る!?」
悠季の言葉に皆が将輝に視線を向けると将輝は目をギョッとして反論した。
一番躾しやすそうだからとは言えないなと悠季は微かに笑みを浮かべる。
すると―――
「いくら数で来ようが俺に勝てると思っているのか!?」
今まで黙っていたケルベラが大きく口を開いて再び魔力を溜めると火炎弾を放った。
悠季達は飛び上がり火炎弾を回避していく。
「ショウお前ならどうする?」
「シールドは俺達で破るとして、身体の鎧はなのはのSLBで破壊するしかないな」
ショウの言葉に全員が頷くとそれぞれが武器を持ち散った。
ショウと将輝は武器を構えてケルベラに突っ込んでいく。
「紅蓮一閃!」
「炎魔剣!」
ショウと将輝の一撃をケルベラはシールドで受け止めると、ショウはさらに剣に炎を纏わせながら将輝もマナを付加させてシールドにヒビを入れるとそこに悠季がレザリアル・セイバーで切りかかると三人の一転集中攻撃にシールド全体にヒビが入った。
「やった!」
その光景にコレットがガッポーズをしたが、
「ウッドシールド!」
「「「なにっ…!?」」」
地面から樹木が出現して三人はケルベラから離れて上空に飛び上がった。
「やった!はやっぱりフラグになるな」
「ごめんね将輝」
「気にすんなよコレット。それより怪我はしてないな?」
「うん!大丈夫だよ!」
将輝とコレットのプチイチャイチャ空間に今そんな事をする暇ないだろうがと悠季はジト目で見つめるのであった。