中国代表とイギリス代表
日本代表が決まった同時刻――
世界ランカーが参加する代表決定戦以外のいくつかの世界代表決定戦が終わっていた。
まずは中国代表決定戦――
『ついに中国代表が決定しました!』
『凄いバトルでしたね、ナノハ』
『そうだねシュテル!』
中国代表決定戦の司会進行をしていたフラワーズのナノハとマテリアルズのシュテル。
二人とも双子かと言うくらいそっくりなのだが、全く血の繋がりもなく本当に似ているだけだが、この二人は仕事の時基本的にセットで仕事をしている。
『Aブロック代表はマッキー選手です!マッキー選手の黒いリザードンが全てのバトルに勝利した時は本当に驚いたよね』
『えぇ。彼は一回戦から決勝まで黒いリザードンしか使っていませんでした。かなり育てられてますね』
Aブロックで赤い髪にバンダナを巻いて笑っている少年。
黒いリザードン使いのマッキー。
中国代表の一人である。
『次にBブロックを勝ち抜いた選手はレキさんですね』
『シュテルはこの女の子の事知ってるの?』
『彼女はプロトレーナーに注目されている選手ですよ。それに日本で活躍中の【ゾディアック】のメンバーショクホウミサキに勝ってますからね』
『ふぇ~凄い女の子なんだね』
Bブロックで自分のポケモンの頭を撫でながら少しだけ微笑むレキ。
かつてはサイレントキラーと呼ばれていた彼女だが、とある人物との出会いで今は少しずつ笑うようになった彼女。
ゾディアックのメンバーに勝った事で注目されている彼女もまた中国代表の一人。
『次にCブロックは凰鈴音選手ですね。確か彼女はナノハのご友人でしたね』
『うん!鈴ちゃんってすっごく強いんだよ!鈴ちゃーーん!!』
おもわず実況室で手を振るナノハ。
その言葉と行動にCブロック代表でもある鈴は顔を赤くする。
ナノハは分かっているのだろうか?
これは全世界生放送である。
つまりこの行動も放送されている訳でナノハの行動に他の国にいるフラワーズは苦笑していたりする。
『続いてDブロック代表は梨天選手です!彼女はゾディアックの一人で彼女のエースポケモンはあの闘王ことライバルさんと同じバシャーモだったね』
『彼女は闘王とバトルスタイルが似ていますからね。ただ彼女のバシャーモは闘王と違い真っ黒ですけど』
梨天の黒いバシャーモとマッキーの黒いリザードンが殴りあいをしているようで、梨天とマッキーが慌てて止めているがバシャーモとリザードンは止まらず、そのまま取っ組み合いをしながら転がっていく。
これから一緒に戦うのにこれでいいのだろうか?
『そして最後にEブロック代表は扇子選手です。なんと彼女はあのランカー四位の竜騎士のひこさんの義理の妹さんらしいです』
『ふぇっ!?そうなの!?』
ランカー四位の竜騎士ひこ。
最近は三位と二位に敗北しているが、それでも五位と六位を相手に圧倒的な力を見せつける女性。
彼女に憧れる女性トレーナーもいてファンクラブまであるようで、彼女のファンクラブには会長として某ドラゴン使いがいるようだがこれは余談である。
そんなひこの義理の妹である扇子はサーナイトと手を握りながら会場に手を振っていた。
『これはチャンピオンシップが楽しみですね』
シュテルの言葉をナノハは聞いていないのか再び鈴に手を振っており、会場にいたはずの鈴はあまりの恥ずかしさに顔を赤くしたまま会場から消えていく。
おそらくナノハを殴りに来るだろうとシュテルは実況室から離れるのであった。
△▼△▼△▼
さらに場所は変わってイギリス代表決定戦――
『ついにイギリス代表が決定したわね!』
『ミーアってば喜びすぎよ~。私みたいに落ち着いて実況しないと』
『キリエは落ち着きすぎなのよ!』
フラワーズの一人ミーアとマテリアルズのキリエが司会・進行をするイギリス代表決定戦。
二人の前にはすでに代表を決めた五人がフィールドに集まり綺麗に並んでいた。
『Aブロック代表はセシリア・オルコット選手です』
『彼女ってあのオルコット財閥の娘さんよね?バトルも強いって羨ましいわ~』
セシリア・オルコット。
オルコット財閥の令嬢でプロトレーナーの一人。
彼女の実力は日本代表のシンやイチカと同じで、色々なチームからスカウトされている。
『次にBブロック代表はインデックスちゃんね』
『キリエは彼女の事知ってるの?』
『彼女はイギリスの大図書館の司書長なのよ。それにポケモンの知識に関してもオーキド博士と同じかそれ以上と言われてるわ』
インデックス。
彼女はトレーナーと言うより探求者に近い。
ポケモンの知識を納得するまで調べており彼女が知らない事はほとんどない。
『次にCブロック代表はトオヤマキンジ選手。彼はどんなトレーナーなのミーア?』
『そうね。彼はハイネやミゲルと同じグループに所属しているキンイチさんの弟さんでセシリア選手と同じ将来有望のトレーナーよ。彼ってばバトル中に急に人格が変わったりして何人ものプロトレーナーを倒してるみたい。あと一級フラグ建築士かしら?』
ミーアの言葉にフィールドにいるキンジは目を丸くする。
誰がフラグ建築士だー!とかまままま、待て!アリア!落ち着くんだ!オレは無実だぁぁぁ!とキンジが叫んでいるがミーアとキリエはこれを華麗にスルー。
風穴!風穴!風穴!
風穴ブレイカー!の声と共にピンク色のピチューがキンジに電気ショックを喰らわせているが、このやり取りもミーアとキリエは華麗にスルー。
さすがの二人である。
『次にDブロック代表がアリアちゃんね』
『カンザキ・H・アリア選手。噂ではトオヤマキンジ選手と恋仲らしいけど今もフィールドでイチャイチャしてるわね』
『しかも二人はイギリス公認らしいわよ。本人達は否定してるけど説得力ないわよね』
キリエとミーアの言葉にフィールドにいたアリアは顔を赤くして、キンジは身の危険を感じてか顔色が真っ青になる。
キンジーー!!
アンタのせいでー!
うるさい!うるさい!
風穴フェスティバルよー!!
ぎゃあああああ!!
フィールドで遊んでいるアリアとキンジは放置したままミーアとキリエは代表選手の名前を口にする。
もはやイギリス公認カップルは放置のようだ。
たとえフィールドで電撃や大爆発が起ころうとスルーしていく。
プロ根性素晴らしい。
『最後はEブロック代表の群青選手』
『彼のバトルを見たけど凄かったわよ』
『そうなの?』
ミーアの言葉にキリエは首を傾げる。
キリエは代表決定戦でセシリアとインデックスとアリアの実況をしていたため群青とキンジの戦いは見ていないのだ。
『彼ってば青いストライク一体で代表決定戦を勝ち抜いたのよ。今までいろんなトレーナーを見たけど、ストライクをあそこまで育てたトレーナーは彼ぐらいじゃないかしら』
ミーアに褒められて黒髪にどこか不幸そうな少年は頬を赤く染めながら照れていると、少年の頭にアリアが思い切り投げたモンスターボールが直撃して群青は前方に倒れかける。
しかしその時、彼は近くにいたセシリアを巻き込みセシリアを押し倒すように倒れてしまい、群青の手はセシリアの胸をガッチリ掴んでいた。
『『……あっ』』
その光景にミーアとキリエは次に起こるであろう展開に合掌する。
群青は慌てて立ち上がりセシリアに手を伸ばすと、セシリアは顔を赤くして立ち上がり群青を指差し声を荒げる。
アアア、アナタ!
この私セシリア・オルコットの胸を掴むとは何事ですの!?
待って!今のは事故だから!決してやましい気持ちは!
鼻血を出しながら何を言ってますの!
こんな大衆の前でこんな辱しめを!
許しませんわ!
絶対に!絶対に!許しませんわ!!
いや、本当に悪かったから少しおちちち!
おちちですって!
どこまで私を辱しめれば。
こうなったら決闘です!
負けたらアナタは私の下僕にします!
オレの話を聞いてください!本当にオレにはやましい気持ちなど……
群青のバカ!
私の前でセクハラなんて許せないんだよ!
インデックスさん!?
不幸だぁぁぁ!!
キンジーー!!
勘弁してくれーー!!
『……大丈夫かしら?』
『イギリス代表が不安になってきたわ』
フィールドに巻き起こる騒動にミーアとキリエは溜め息を吐く。
これで果たしてイギリス代表は勝てるのだろうか?
イギリス国民は不安になってしまう。
日本・中国・イギリス代表は決まった。
次は果たしてどの国だろうか?
世界ランカーが参加する代表決定戦以外のいくつかの世界代表決定戦が終わっていた。
まずは中国代表決定戦――
『ついに中国代表が決定しました!』
『凄いバトルでしたね、ナノハ』
『そうだねシュテル!』
中国代表決定戦の司会進行をしていたフラワーズのナノハとマテリアルズのシュテル。
二人とも双子かと言うくらいそっくりなのだが、全く血の繋がりもなく本当に似ているだけだが、この二人は仕事の時基本的にセットで仕事をしている。
『Aブロック代表はマッキー選手です!マッキー選手の黒いリザードンが全てのバトルに勝利した時は本当に驚いたよね』
『えぇ。彼は一回戦から決勝まで黒いリザードンしか使っていませんでした。かなり育てられてますね』
Aブロックで赤い髪にバンダナを巻いて笑っている少年。
黒いリザードン使いのマッキー。
中国代表の一人である。
『次にBブロックを勝ち抜いた選手はレキさんですね』
『シュテルはこの女の子の事知ってるの?』
『彼女はプロトレーナーに注目されている選手ですよ。それに日本で活躍中の【ゾディアック】のメンバーショクホウミサキに勝ってますからね』
『ふぇ~凄い女の子なんだね』
Bブロックで自分のポケモンの頭を撫でながら少しだけ微笑むレキ。
かつてはサイレントキラーと呼ばれていた彼女だが、とある人物との出会いで今は少しずつ笑うようになった彼女。
ゾディアックのメンバーに勝った事で注目されている彼女もまた中国代表の一人。
『次にCブロックは凰鈴音選手ですね。確か彼女はナノハのご友人でしたね』
『うん!鈴ちゃんってすっごく強いんだよ!鈴ちゃーーん!!』
おもわず実況室で手を振るナノハ。
その言葉と行動にCブロック代表でもある鈴は顔を赤くする。
ナノハは分かっているのだろうか?
これは全世界生放送である。
つまりこの行動も放送されている訳でナノハの行動に他の国にいるフラワーズは苦笑していたりする。
『続いてDブロック代表は梨天選手です!彼女はゾディアックの一人で彼女のエースポケモンはあの闘王ことライバルさんと同じバシャーモだったね』
『彼女は闘王とバトルスタイルが似ていますからね。ただ彼女のバシャーモは闘王と違い真っ黒ですけど』
梨天の黒いバシャーモとマッキーの黒いリザードンが殴りあいをしているようで、梨天とマッキーが慌てて止めているがバシャーモとリザードンは止まらず、そのまま取っ組み合いをしながら転がっていく。
これから一緒に戦うのにこれでいいのだろうか?
『そして最後にEブロック代表は扇子選手です。なんと彼女はあのランカー四位の竜騎士のひこさんの義理の妹さんらしいです』
『ふぇっ!?そうなの!?』
ランカー四位の竜騎士ひこ。
最近は三位と二位に敗北しているが、それでも五位と六位を相手に圧倒的な力を見せつける女性。
彼女に憧れる女性トレーナーもいてファンクラブまであるようで、彼女のファンクラブには会長として某ドラゴン使いがいるようだがこれは余談である。
そんなひこの義理の妹である扇子はサーナイトと手を握りながら会場に手を振っていた。
『これはチャンピオンシップが楽しみですね』
シュテルの言葉をナノハは聞いていないのか再び鈴に手を振っており、会場にいたはずの鈴はあまりの恥ずかしさに顔を赤くしたまま会場から消えていく。
おそらくナノハを殴りに来るだろうとシュテルは実況室から離れるのであった。
△▼△▼△▼
さらに場所は変わってイギリス代表決定戦――
『ついにイギリス代表が決定したわね!』
『ミーアってば喜びすぎよ~。私みたいに落ち着いて実況しないと』
『キリエは落ち着きすぎなのよ!』
フラワーズの一人ミーアとマテリアルズのキリエが司会・進行をするイギリス代表決定戦。
二人の前にはすでに代表を決めた五人がフィールドに集まり綺麗に並んでいた。
『Aブロック代表はセシリア・オルコット選手です』
『彼女ってあのオルコット財閥の娘さんよね?バトルも強いって羨ましいわ~』
セシリア・オルコット。
オルコット財閥の令嬢でプロトレーナーの一人。
彼女の実力は日本代表のシンやイチカと同じで、色々なチームからスカウトされている。
『次にBブロック代表はインデックスちゃんね』
『キリエは彼女の事知ってるの?』
『彼女はイギリスの大図書館の司書長なのよ。それにポケモンの知識に関してもオーキド博士と同じかそれ以上と言われてるわ』
インデックス。
彼女はトレーナーと言うより探求者に近い。
ポケモンの知識を納得するまで調べており彼女が知らない事はほとんどない。
『次にCブロック代表はトオヤマキンジ選手。彼はどんなトレーナーなのミーア?』
『そうね。彼はハイネやミゲルと同じグループに所属しているキンイチさんの弟さんでセシリア選手と同じ将来有望のトレーナーよ。彼ってばバトル中に急に人格が変わったりして何人ものプロトレーナーを倒してるみたい。あと一級フラグ建築士かしら?』
ミーアの言葉にフィールドにいるキンジは目を丸くする。
誰がフラグ建築士だー!とかまままま、待て!アリア!落ち着くんだ!オレは無実だぁぁぁ!とキンジが叫んでいるがミーアとキリエはこれを華麗にスルー。
風穴!風穴!風穴!
風穴ブレイカー!の声と共にピンク色のピチューがキンジに電気ショックを喰らわせているが、このやり取りもミーアとキリエは華麗にスルー。
さすがの二人である。
『次にDブロック代表がアリアちゃんね』
『カンザキ・H・アリア選手。噂ではトオヤマキンジ選手と恋仲らしいけど今もフィールドでイチャイチャしてるわね』
『しかも二人はイギリス公認らしいわよ。本人達は否定してるけど説得力ないわよね』
キリエとミーアの言葉にフィールドにいたアリアは顔を赤くして、キンジは身の危険を感じてか顔色が真っ青になる。
キンジーー!!
アンタのせいでー!
うるさい!うるさい!
風穴フェスティバルよー!!
ぎゃあああああ!!
フィールドで遊んでいるアリアとキンジは放置したままミーアとキリエは代表選手の名前を口にする。
もはやイギリス公認カップルは放置のようだ。
たとえフィールドで電撃や大爆発が起ころうとスルーしていく。
プロ根性素晴らしい。
『最後はEブロック代表の群青選手』
『彼のバトルを見たけど凄かったわよ』
『そうなの?』
ミーアの言葉にキリエは首を傾げる。
キリエは代表決定戦でセシリアとインデックスとアリアの実況をしていたため群青とキンジの戦いは見ていないのだ。
『彼ってば青いストライク一体で代表決定戦を勝ち抜いたのよ。今までいろんなトレーナーを見たけど、ストライクをあそこまで育てたトレーナーは彼ぐらいじゃないかしら』
ミーアに褒められて黒髪にどこか不幸そうな少年は頬を赤く染めながら照れていると、少年の頭にアリアが思い切り投げたモンスターボールが直撃して群青は前方に倒れかける。
しかしその時、彼は近くにいたセシリアを巻き込みセシリアを押し倒すように倒れてしまい、群青の手はセシリアの胸をガッチリ掴んでいた。
『『……あっ』』
その光景にミーアとキリエは次に起こるであろう展開に合掌する。
群青は慌てて立ち上がりセシリアに手を伸ばすと、セシリアは顔を赤くして立ち上がり群青を指差し声を荒げる。
アアア、アナタ!
この私セシリア・オルコットの胸を掴むとは何事ですの!?
待って!今のは事故だから!決してやましい気持ちは!
鼻血を出しながら何を言ってますの!
こんな大衆の前でこんな辱しめを!
許しませんわ!
絶対に!絶対に!許しませんわ!!
いや、本当に悪かったから少しおちちち!
おちちですって!
どこまで私を辱しめれば。
こうなったら決闘です!
負けたらアナタは私の下僕にします!
オレの話を聞いてください!本当にオレにはやましい気持ちなど……
群青のバカ!
私の前でセクハラなんて許せないんだよ!
インデックスさん!?
不幸だぁぁぁ!!
キンジーー!!
勘弁してくれーー!!
『……大丈夫かしら?』
『イギリス代表が不安になってきたわ』
フィールドに巻き起こる騒動にミーアとキリエは溜め息を吐く。
これで果たしてイギリス代表は勝てるのだろうか?
イギリス国民は不安になってしまう。
日本・中国・イギリス代表は決まった。
次は果たしてどの国だろうか?