Sognarsi Ⅱ:静かな夜
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シャナがうっすらと目を開けるとずいぶんと暖かなぬくもりに包まれていることに気が付いた
くるまっていた薄い毛布の上にもう一枚かけられている
それは、昨日までシャナが使っていたベッドのもので少し厚手のもの
…あれ?
シャナは跳ねるように慌てて立ち上がると少年は毛布もかぶらず、体を縮こめてベッドの上に座っていた
唇は紫にかわり、眠っていないのか右目の下にクマを作ってかすかな息を吐いている
昨晩眠りにつく前に見たあの白い髪は彼のものだ
シャナは急いで毛布を彼に戻し、彼の熱を測る
…熱い
手は凍るように冷たいのに、震えた唇から出る息は酷く熱い
「なんでっ!馬鹿じゃないの!?」
思わず叫ぶが少年は気づいたそぶりも見せず息を淡々と吐くだけ
昨日から幾度となく流れた涙は、またもシャナの双眸からぽろりと垂れた
もう、少年は泣いていない
それが無性に悲しくて、なぜ悲しいのかわからないことにさらに腹立たしさも相まって涙はとめどなくぽろぽろと零れ落ちる
「ごめん、ありがとう」
こんなことなら殴られてでも師匠を引き留めればよかった
後悔しても遅いがそう思わずにはいられない
シャナはぎゅっと少年を抱きしめ、ほどいた後にどうにかベッドに横にした
その後、シャナはクロス元帥にこぶしを一発くらい、三人で薄明かりの街を抜け、マザーのもとへと向かった
くるまっていた薄い毛布の上にもう一枚かけられている
それは、昨日までシャナが使っていたベッドのもので少し厚手のもの
…あれ?
シャナは跳ねるように慌てて立ち上がると少年は毛布もかぶらず、体を縮こめてベッドの上に座っていた
唇は紫にかわり、眠っていないのか右目の下にクマを作ってかすかな息を吐いている
昨晩眠りにつく前に見たあの白い髪は彼のものだ
シャナは急いで毛布を彼に戻し、彼の熱を測る
…熱い
手は凍るように冷たいのに、震えた唇から出る息は酷く熱い
「なんでっ!馬鹿じゃないの!?」
思わず叫ぶが少年は気づいたそぶりも見せず息を淡々と吐くだけ
昨日から幾度となく流れた涙は、またもシャナの双眸からぽろりと垂れた
もう、少年は泣いていない
それが無性に悲しくて、なぜ悲しいのかわからないことにさらに腹立たしさも相まって涙はとめどなくぽろぽろと零れ落ちる
「ごめん、ありがとう」
こんなことなら殴られてでも師匠を引き留めればよかった
後悔しても遅いがそう思わずにはいられない
シャナはぎゅっと少年を抱きしめ、ほどいた後にどうにかベッドに横にした
その後、シャナはクロス元帥にこぶしを一発くらい、三人で薄明かりの街を抜け、マザーのもとへと向かった