Sognarsi Ⅰ:白銀の赤い月
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「お前…名はなんという」
毎回突然質問を投げかけてくるなと、瞳をコロンと転がす
そして、考えるより先に口が動いていた
「シャナ・ラトクリフ」
「名前は覚えているのか…」
自分でも正直驚いていた
口をついた名前はあまりにもしっくり来る
シャナ・ラトクリフ
これが、私を私と証明する証
少しうれしくなってぎゅっと、名を抱きしめる代わりに自分を抱きしめた
頬が緩んで朱が指す
単純にうれしさをかみしめていると、頭に先ほどの大きな手が降ってきた
そして、私の髪を先ほどよりも強い力でわしゃわしゃとかき混ぜる
それすらも、うれしく感じてしまった