Sognarsi Ⅵ:ヘブラスカ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからシャナ達は自室へと案内され、それぞれ個室を与えられたことに喜び、部屋に入ると静かで少し落ち着かなかった
修業時代、宿代節約のためアレンとはいつも同室で生活していたので寝る時に部屋で一人きりという状態は随分と久しぶりだったりする
まあ、部屋を出ればすぐ隣にアレンの部屋があるのだがこの時間行くのははばかられる
どうしようかと悩み始めた途端、急に寂しさがこみあげてきて目が潤む、息も湿っぽい
今までアレンを茶化すことも多かったが何だかんだで頼っていた部分も大きいし、頼りがいもある
くっ…みっともない
あー、と小さく声をあげてシャナは急いで立ち上がり頭を振って、鼻をすすって、袖口で荒っぽく目をこすった
ゆっくりと深呼吸して、思いっきり両頬をビンタした
よし、弱気なのはここまでだ
これからはエクソシストとしてこの教団で生きていく
記憶もなく、身寄りもないシャナにはこの道しかない
たったこれだけのことで心を弱らせるわけにはいかないのだ
心機一転、部屋の観察をする
ベッドと机と椅子、壁にくっついたライトと不気味な絵画
無駄なものが殆どない簡素な部屋だった
これからここで生活することで少しずつ自分の物が増えていき、自分色に染まっていく
それは旅暮らししかしてこなかったシャナには初めての経験で、無性にわくわくした
試しに自分のカバンを開いて中を探ってみる
必要最小限のカバンの中に唯一ある、旅に必要ないもの、天使の置物
まだ、師匠に拾われてすぐの頃、雑貨屋で見かけたそれはまるで自分のようだと思い、一思いに買ってしまったものだった
(ちなみに師匠のお金を使って買ったのだがそれは内緒だ)
今まで飾ることが出来なかった置物を大事に大事に机に飾ってみる
右から眺め、左から眺め、前から眺め、上から眺め、しばらくの間ニマニマしながら置物を眺め、うむと満足してベッドにダイブした
ギシギシと音は立てるが立派なベッドだ
今までほとんどが宿屋暮らしで金遣いの荒い師匠のせいでベッドで寝られないなど日常茶飯事だった
寒い日はアレンと身を寄せ合い、暖を取りながら眠ったりもした
だが、そんな日々ももう終わったのだ
エクソシストとして命を懸ける代わりに、自分の為だけの部屋を与えられ、ふかふかのベッドで眠ることができる、幸せだシャナはふふふっと思わず笑みをこぼす
しばらく喜びの余韻に浸り、シャナはゆっくりと夢の世界へ旅立っていった…
修業時代、宿代節約のためアレンとはいつも同室で生活していたので寝る時に部屋で一人きりという状態は随分と久しぶりだったりする
まあ、部屋を出ればすぐ隣にアレンの部屋があるのだがこの時間行くのははばかられる
どうしようかと悩み始めた途端、急に寂しさがこみあげてきて目が潤む、息も湿っぽい
今までアレンを茶化すことも多かったが何だかんだで頼っていた部分も大きいし、頼りがいもある
くっ…みっともない
あー、と小さく声をあげてシャナは急いで立ち上がり頭を振って、鼻をすすって、袖口で荒っぽく目をこすった
ゆっくりと深呼吸して、思いっきり両頬をビンタした
よし、弱気なのはここまでだ
これからはエクソシストとしてこの教団で生きていく
記憶もなく、身寄りもないシャナにはこの道しかない
たったこれだけのことで心を弱らせるわけにはいかないのだ
心機一転、部屋の観察をする
ベッドと机と椅子、壁にくっついたライトと不気味な絵画
無駄なものが殆どない簡素な部屋だった
これからここで生活することで少しずつ自分の物が増えていき、自分色に染まっていく
それは旅暮らししかしてこなかったシャナには初めての経験で、無性にわくわくした
試しに自分のカバンを開いて中を探ってみる
必要最小限のカバンの中に唯一ある、旅に必要ないもの、天使の置物
まだ、師匠に拾われてすぐの頃、雑貨屋で見かけたそれはまるで自分のようだと思い、一思いに買ってしまったものだった
(ちなみに師匠のお金を使って買ったのだがそれは内緒だ)
今まで飾ることが出来なかった置物を大事に大事に机に飾ってみる
右から眺め、左から眺め、前から眺め、上から眺め、しばらくの間ニマニマしながら置物を眺め、うむと満足してベッドにダイブした
ギシギシと音は立てるが立派なベッドだ
今までほとんどが宿屋暮らしで金遣いの荒い師匠のせいでベッドで寝られないなど日常茶飯事だった
寒い日はアレンと身を寄せ合い、暖を取りながら眠ったりもした
だが、そんな日々ももう終わったのだ
エクソシストとして命を懸ける代わりに、自分の為だけの部屋を与えられ、ふかふかのベッドで眠ることができる、幸せだシャナはふふふっと思わず笑みをこぼす
しばらく喜びの余韻に浸り、シャナはゆっくりと夢の世界へ旅立っていった…
3/3ページ