Sognarsi Ⅳ:黒の教団
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Sognarsi Ⅳ:黒の教団
「こいつバグだ!額のペンタクルに呪われてやがる!アウトだアウト!!」
闇夜を裂くほどの低い声が響き渡る
冷や汗を通り越して脂汗が止まらない
「ペンタクルはアクマの印!!こいつ奴等の…千年伯爵の仲間(カモ)だー!!!」
「はぁ!?」「んなっ?」
「なにぃーーーー!?」
テンポを崩さずそれぞれの声が合わさっていく
教団内にアナウンスされているらしいスパイ侵入の連呼が外まで聞こえてきた
それにさらに二人の緊張が高まっていく
「ね、ねえ、私達ってエクソシストとして所属しに来たんだよね…?」
「そ、そうだった気がするんですけど…」
突如、上空に気配を感じる
単なる気配ではない
上手く隠してはいるが、かすかな殺気を孕んでいる
「アレン上っ!!」
反射的にアレンに叫ぶ
風がまるで視線を門の上に誘うようにヒューと音を立てた
ばさりとコートがはためく
殺気の正体は目をそらすことなく、シャナ達を見据えていた
「二匹で来るとはいー度胸じゃねぇか…」
「ちょっちょっと待って!!何か誤解されて…」
長い黒髪を一つに結い上げ、胸板に巻いた包帯を隠すことなく乱雑にコートを羽織り、刀に手を添えた青年
必死の弁解は彼には届かない
背筋を刺すような悪寒が走る
そして、刃が振り下ろされた
上空からの斬撃
とっさにアレンは鋼の左腕で攻撃を受け止め、シャナは発動した羽で空を舞う
アレンの小さなうめき声が攻撃の爆音の中からかすかに耳に入った
そのまま体は後ろに飛ばされ、ざっと地面を滑る
まだ体勢を立て直していない隙をついて、シャナは二人の間に体を挟み、右翼をつかみそのまま横に切り裂いた
しかし、手ごたえはない
一瞬の判断で相手は刃を仰け反ってかわしていた
「お前らのそれはなんだ?」
一瞬の間を置いて彼は刃に手を添えながら、確かめるように言葉を吐いた
それはアレンの左腕のことなのか、それともシャナの手に握られた白一色の重厚な斧のことなのかはわからない
しかし、確実に敵意を向けていることは明らかだった
「…対アクマ武器ですよ。僕たちはエクソシストです」
「何?」
聞いて青年の眼光は瞬時に門番へと向けられた
「門番!!!」
怒声が響く
体全身で恐怖を表し、鼻水を垂らしながら、しかし門番は反論する
「いあっでもよ、中身がわかんねェんじゃしょうがねェじゃん!アクマだったらどーすんの!?」
「僕は人間です!確かにちょっと呪われてますけど立派な人間ですよ!!」
必死に涙を流し門番の顎をたたいて弁解した
「っていうか、私も一括りにアクマ扱いされるのは大変不本意なんだけど!」
「お前はレントゲンに映らなかったんだ!触んなボゲェ!!」
「ふん…まあいい」
騒がしい雑音など問題ではないようで、彼は冷淡に刃を撫ぜる
そして、風を切り長い髪を揺らしながらコートを棚引かせながら大きく刀を後ろに振りかぶった
「中身を見ればわかることだ」
「こいつバグだ!額のペンタクルに呪われてやがる!アウトだアウト!!」
闇夜を裂くほどの低い声が響き渡る
冷や汗を通り越して脂汗が止まらない
「ペンタクルはアクマの印!!こいつ奴等の…千年伯爵の仲間(カモ)だー!!!」
「はぁ!?」「んなっ?」
「なにぃーーーー!?」
テンポを崩さずそれぞれの声が合わさっていく
教団内にアナウンスされているらしいスパイ侵入の連呼が外まで聞こえてきた
それにさらに二人の緊張が高まっていく
「ね、ねえ、私達ってエクソシストとして所属しに来たんだよね…?」
「そ、そうだった気がするんですけど…」
突如、上空に気配を感じる
単なる気配ではない
上手く隠してはいるが、かすかな殺気を孕んでいる
「アレン上っ!!」
反射的にアレンに叫ぶ
風がまるで視線を門の上に誘うようにヒューと音を立てた
ばさりとコートがはためく
殺気の正体は目をそらすことなく、シャナ達を見据えていた
「二匹で来るとはいー度胸じゃねぇか…」
「ちょっちょっと待って!!何か誤解されて…」
長い黒髪を一つに結い上げ、胸板に巻いた包帯を隠すことなく乱雑にコートを羽織り、刀に手を添えた青年
必死の弁解は彼には届かない
背筋を刺すような悪寒が走る
そして、刃が振り下ろされた
上空からの斬撃
とっさにアレンは鋼の左腕で攻撃を受け止め、シャナは発動した羽で空を舞う
アレンの小さなうめき声が攻撃の爆音の中からかすかに耳に入った
そのまま体は後ろに飛ばされ、ざっと地面を滑る
まだ体勢を立て直していない隙をついて、シャナは二人の間に体を挟み、右翼をつかみそのまま横に切り裂いた
しかし、手ごたえはない
一瞬の判断で相手は刃を仰け反ってかわしていた
「お前らのそれはなんだ?」
一瞬の間を置いて彼は刃に手を添えながら、確かめるように言葉を吐いた
それはアレンの左腕のことなのか、それともシャナの手に握られた白一色の重厚な斧のことなのかはわからない
しかし、確実に敵意を向けていることは明らかだった
「…対アクマ武器ですよ。僕たちはエクソシストです」
「何?」
聞いて青年の眼光は瞬時に門番へと向けられた
「門番!!!」
怒声が響く
体全身で恐怖を表し、鼻水を垂らしながら、しかし門番は反論する
「いあっでもよ、中身がわかんねェんじゃしょうがねェじゃん!アクマだったらどーすんの!?」
「僕は人間です!確かにちょっと呪われてますけど立派な人間ですよ!!」
必死に涙を流し門番の顎をたたいて弁解した
「っていうか、私も一括りにアクマ扱いされるのは大変不本意なんだけど!」
「お前はレントゲンに映らなかったんだ!触んなボゲェ!!」
「ふん…まあいい」
騒がしい雑音など問題ではないようで、彼は冷淡に刃を撫ぜる
そして、風を切り長い髪を揺らしながらコートを棚引かせながら大きく刀を後ろに振りかぶった
「中身を見ればわかることだ」