Sognarsi Ⅲ:クロス・マリアン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もう3か月前か…」
ぽつりとシャナは苦虫を噛み潰したような表情でつぶやいた
ついでにはぁとため息を吐く
周りには蝙蝠のような監視用ゴーレムの群れが取り巻き、行く手を邪魔することなくシャナ達を見据えていた
「そんな思い出に浸ってないで、助けて…」
「いやー、ここまで自力で登ってきたんだから完走を見守るべきかなーと思って」
「そんな気遣い…いりま…せん」
はあはあと荒い息を繰り返し、小さな引っ掛かりで懸命にバランスをとりながらロッククライミングするアレンをシャナはにっこりとあしらった
大きく羽を一仰ぎしてアレンとの距離が変わらないよう努める
「に、しても…なんでこんなトコにあんなもん…建てたんだ」
「一般人除け?」
「…そうかも…しれませんね」
ゆっくりと、しかし確実に頂上との距離を詰め、アレンはようやくゴーレムとシャナが見守りながら地に足をつけた
ずいぶんと体力が奪われたらしい彼は肩を上下させ、だらりと汗をながしている
「はい、水」
「ありがとう」
シャナから水を受け取り、一気に飲み干してアレンは崖の上にそびえる建物を見上げた
後を追うようにシャナも目を配る
「ここが…エクソシスト総本部…黒の教団」
「…かな?」
「そこ自信なさ気に言わないでよ」
「いや、僕見たことあるわけじゃないし…にしても、なんてゆーか雰囲気あるな…」
「正直これくらいの雰囲気があっててもらわないと一般人に近寄りがたさが伝わらないんじゃない?」
「そういうもん?」
「さあ?」
あっけらかんとシャナは答え、アレンはがっくりと肩を落とした
あの崖を見るだけで十分気力はそがれると思うが自由に空を飛べるシャナには伝わらないんだろう
「とにかく、行ってみますか」
「そうね」
まくっていた袖を正し、アレンは黒の教団に歩を進めた
その後ろをシャナ、ティムキャンピーと続く
シャナはアレンを犠牲にする準備はばっちりだとティムに視線を送った
心なしかウィンクをされた気がする
「なんだいこの子達は!?」
監視用ゴーレムからの映像を片手間に覗いたコムイが大きく声をあげた
眼鏡をくいと押し上げ、片手にはコーヒーの入ったお気に入りのマグカップ
「ダメだよ部外者いれちゃあ~~。なんで落とさなかったの!?」
わざとらしく文句を垂れるコムイの声に教団員達はなんだなんだと群れのように集まった来た
それに映像を監視していた少しやつれた様子の男、リーバーが返答する
「あ、コムイ室長。それが微妙に部外者っぽくねーんスよね」
「ここ見て兄さん」
コムイを振り返って黒髪の少女、リナリーが映像を指さす
先にはアレンの間の抜けた表情とそれに合わせてのぞき込むティムキャンピーの姿が映し出されていた
そして、後方。隠れるようにシャナの姿もみてとれる
「この子達、クロス元帥のゴーレム連れてるのよ」
「しかも女の子のほうは羽生やして崖を飛んで上ってきたんスわ」
それを聞いてコムイの表情は呆れから驚きへと変化した
ぽつりとシャナは苦虫を噛み潰したような表情でつぶやいた
ついでにはぁとため息を吐く
周りには蝙蝠のような監視用ゴーレムの群れが取り巻き、行く手を邪魔することなくシャナ達を見据えていた
「そんな思い出に浸ってないで、助けて…」
「いやー、ここまで自力で登ってきたんだから完走を見守るべきかなーと思って」
「そんな気遣い…いりま…せん」
はあはあと荒い息を繰り返し、小さな引っ掛かりで懸命にバランスをとりながらロッククライミングするアレンをシャナはにっこりとあしらった
大きく羽を一仰ぎしてアレンとの距離が変わらないよう努める
「に、しても…なんでこんなトコにあんなもん…建てたんだ」
「一般人除け?」
「…そうかも…しれませんね」
ゆっくりと、しかし確実に頂上との距離を詰め、アレンはようやくゴーレムとシャナが見守りながら地に足をつけた
ずいぶんと体力が奪われたらしい彼は肩を上下させ、だらりと汗をながしている
「はい、水」
「ありがとう」
シャナから水を受け取り、一気に飲み干してアレンは崖の上にそびえる建物を見上げた
後を追うようにシャナも目を配る
「ここが…エクソシスト総本部…黒の教団」
「…かな?」
「そこ自信なさ気に言わないでよ」
「いや、僕見たことあるわけじゃないし…にしても、なんてゆーか雰囲気あるな…」
「正直これくらいの雰囲気があっててもらわないと一般人に近寄りがたさが伝わらないんじゃない?」
「そういうもん?」
「さあ?」
あっけらかんとシャナは答え、アレンはがっくりと肩を落とした
あの崖を見るだけで十分気力はそがれると思うが自由に空を飛べるシャナには伝わらないんだろう
「とにかく、行ってみますか」
「そうね」
まくっていた袖を正し、アレンは黒の教団に歩を進めた
その後ろをシャナ、ティムキャンピーと続く
シャナはアレンを犠牲にする準備はばっちりだとティムに視線を送った
心なしかウィンクをされた気がする
「なんだいこの子達は!?」
監視用ゴーレムからの映像を片手間に覗いたコムイが大きく声をあげた
眼鏡をくいと押し上げ、片手にはコーヒーの入ったお気に入りのマグカップ
「ダメだよ部外者いれちゃあ~~。なんで落とさなかったの!?」
わざとらしく文句を垂れるコムイの声に教団員達はなんだなんだと群れのように集まった来た
それに映像を監視していた少しやつれた様子の男、リーバーが返答する
「あ、コムイ室長。それが微妙に部外者っぽくねーんスよね」
「ここ見て兄さん」
コムイを振り返って黒髪の少女、リナリーが映像を指さす
先にはアレンの間の抜けた表情とそれに合わせてのぞき込むティムキャンピーの姿が映し出されていた
そして、後方。隠れるようにシャナの姿もみてとれる
「この子達、クロス元帥のゴーレム連れてるのよ」
「しかも女の子のほうは羽生やして崖を飛んで上ってきたんスわ」
それを聞いてコムイの表情は呆れから驚きへと変化した